ケース02 孤独死の第一発見者に・・・

 近頃いたるところで耳にする「孤独死」というワード。皆さんの身近なところでも起きているかも知れません。

 夫が担当している方で、残念ながら孤独死を遂げてしまった方がいたそうです。

 その方は単身の高齢者です。周りとの付き合いを好まない、小難しいおじいちゃんでした。生活保護を受けている方のお家には定期的に家庭訪問をするのですが、その方の状態に応じて、訪問頻度は異なります。「働けるのに働けない人」など、問題のある方については毎月のように訪問し、ハッパをかけたりするのですが、高齢者については半年に一度くらいがザラです(近頃受給者も増加してるんだよ!とのこと)。この方についても、半年に一度、訪問に行っていたそうです。

 また単身の高齢者については生活保護の担当者以外にも、地域の包括支援センターが定期的に見回りをしたり、民生委員が様子を見にいったりすることで、見守り体制を構築しています。

 そんな中事件は起こってしまいました。ある暑い夏の日、半年ぶりに訪問に伺った時のことです。いつものように部屋をノックしても反応がありません。「どこかに出かけたのかな」と思ったのですが、大量に入っている郵便物、止まっている電気メーター、ほのかに漂う異臭から、ただ事ではないと判断。家の中に立ち入ることを決断したそうです。

 大家さんを呼び、警察立会いの下、中に入ったところ・・・世にもおぞましい光景が・・・

 腐った遺体、それにたかる大量のウジ、蠅で部屋は埋め尽くされ、遺体があった畳ももれなく腐っていたそうです。匂いも強烈で、大家さんはその場で吐いてしまったほど・・・

 あとで警察が調べたところ、事件性はなく自然死。真夏ということもあり、腐敗の進行も早かったみたいです。夫から話を聞いた私は、想像しただけでしばらくもんじゃを食べられなかったです・・・(夫はケロっとしてました。夫曰く、「よくあること」だそう)

 今回は見守り期間の隙間で亡くなったようで、関係者一同「もっと来てあげればよかった」とショックを受けたそうです。

 皆さん・・・隣の部屋でももしかしたら・・・と思ったら、すぐに警察に連絡したほうがいいですよ!!!まじで・・・

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