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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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2022年1月の記事一覧

礼儀正しさについて

読んだ本の内容をまとめておくと、アウトプットした結果として更なるインプットになりますし、本を読まない部下たちも、数ページであれば目を通してくれたりするので、いつの間にか習慣になってしまいました。 今回は、いつものコラムとは少しテイストが変わりますが、過去に読んだ本の備忘録の開示をさせていただきます。 本日の一冊はこちら。 テーマは、「礼節は自分も人も幸せにする」ということについて。先ずは礼節の対極にある「無礼」について。 ある言動が無礼かどうかは、相手がどう感じたかで

モチベーションは上げるものなのか

先日のコラムにて、「意志の力」について触れましたが、おそらくはその意志がとても強かったであろうイチロー選手の言葉には、興味深いものが沢山あります。 その中で、今回は「モチベーション」につながるものをいくつか拾ってみました。 SMBC⽇興証券のWEBコンテンツにて、「もしもイチローが社⻑だったら」という企画の動画が配信されており、その中で「モチベーションを上げるためにどうしてきたか」という質問に対しての回答が下記になります。 イチロー選手でさえ、モチベーションを上げる方法

意志の力

先日のコラムでは「前向きでいよう」とする意志について触れましたが、今回はその最たるお手本となる有名なエピソードについて。 稲盛さんの素直に感じ入るアンテナも優れていますし、その上で「そうしよう」と思う力もやはり大切です。 素直に受け止められない人は、失笑するだけでおそらく行動するに至らないばかりか、せっかくの講演を聴いた時間さえも無駄にしてしまうことでしょう。 なぜこのエピソードを取り上げたのかと言いますと、先日の会議である所長が、「スタッフにもっと向き合いたい」という

前向きでいられる理由

人と比べてしまったり、自分にない要素を羨ましがったり、現状についていつまでも嘆いている人がいます。 会社でよく言うのが、「不平不満には際限がない」ということ。 方針書にも記載してあるのが、 という言葉。 不満要素を持つ人の反応はだいたい以下のとおりです。 「嫌なアノ人、嫌なアノこと」についてマイナスな発言をする。 「可哀想な自分のこと」を嘆く。 ところが、この二つとも、自分以外の他人や環境のせいですから、文句をぶつけられても解決のしようがないのですよね。 こう

相手の想定を上回る対応

年末に約2ヶ月ぶりに家族のいる福岡に戻りました。 向かう新幹線の中で妻とやり取りをしていると、どうやら息子は年末年始はアルバイトでいないとのこと。 娘は学校から出された課題に向き合うと。 ということで、戻ったところで私に向き合ってくれる相手はいなさそうなので、せっかくなので観たかった映画でもひとりで観に行くかと考えながら帰宅。 帰宅した途端に妻に言われたのが、息子が年末にスマホを壊してしまったため、それを何とかしてあげて欲しいとのこと。 私の自由時間の目論見は途端に

失われた能力は補われる

ずいぶん以前のコラムで触れましたが、当社には「クレーム対応に関する方針」というものがあります。 そこで謳っている基本姿勢としては、「お客様はいつも正しい」ということ。 決して、お客様の主張が全て正しいというわけではなく、「私たちの言動の何らかが、お客様にご不快な思いを与えてしまった」という点に関して、お客様が傷つかれたという事実は「まさしくそのとおりである(正しい)」という捉え方をしています。 ですから、クレーム対応の目的はというと「私たちが傷つけてしまったお客様の心を

働き方の再設計

各社がこぞって自社サービスへの誘致のために、高名な方々の無料セミナーを開催してくれていますので、登録をしておけば日々様々な案内の情報が手元に届きます。 しかもリモートによるライブ中継だけではなく、録画してある過去のセミナーも公開されたりしているので、気になるテーマのセミナーを好きな時間に視聴することが可能となりました。 今回は、世界的なベストセラーとなっている「ライフ・シフト - 100年時代の人生戦略」の著者、リンダ・グラットンさんによる「仕事の再設計」をテーマにしたミ

あとでバレるのに、その場を切り抜けようとする人

これまで書いてきたコラムの中では比較的評判の良かった回に、「両親から教わってきたこと」をテーマにしたものがあります。 その中で、私は母親に「嘘をついてはいけない」というのを幼少期から叩き込まれたというエピソードを披露しています。 これは、大人になってから困るからいう情操教育の一環でもあったと思うのですが、実際驚くのは大人になっても嘘をつく人が結構いるという事実。 それも、やってもいないことを「やった」と嘘をつく人。 ちょっと調べれば、すぐに嘘が露呈するのです。 また

粗雑な人の心理

拠点長の中には、営業などで集客はきちっと出来ていたり、設定した目標は達成したりと、決して優秀ではないわけではないのに、内部の運営に際しては何故だかスタッフさんたちと上手くいっていない人がいます。 集客が図れるということは、外部の関係機関との関係性はしっかりと構築できており、そこに対してはきちんと向き合えているわけで、決してコミュニケーション能力が低いわけではなさそうです。 ところが、その外面に対して内部のスタッフに向き合う姿勢が伴っていないと思えることが多いです。 スタ

スイッチを入れる

多くの組織がそうなのかもしれませんが、当社では大体、夏に向こう5ヶ年の長期事業計画を立てて、また冬になると来期へ向けた事業計画を作成しています。 決して、ただ単に数字を弄る作業ではなく、未来にどんな旗を掲げるか、将来どのような形にしていきたいかを明文化し、それを数値に反映させていくという創造力を発揮する活動です。 新たな事業への挑戦。新たな地域への進出。 なぜ、事業は拡大させていかないといけないのか。 なぜ、右肩上がりの事業運営を継続していかないといけないのか。 当社創

毒親の呪縛から解き放たれるには

こういう書き方をすると嫌味に聞こえるかもしれませんが、ありがたいことに私は恵まれた家庭環境に育ってまいりました。 それでも、大変な家庭環境にいらっしゃる方からの相談に理解が示せないかというと、これまでも立場上なんだかんだで多くの人の相談には乗ってまいりましたので、想像の範囲ではありますが共感を持って接するようには心掛けています。 今回は、相談というよりは通常の会話の中で聞かせていただいた内容だったのですが、思うところありテーマにさせていただきました。 話していただいた方

自ら決められるよう相手を支えていく

以前のコラムで、教育ママが子供の進路を勝手に憂いて、子供の意思そっちのけで朝から晩までスケジュール漬けにしてしまっており、それを旦那に咎められたと愚痴られましたが、「毒親はむしろあなたの方だ」と大人げない対応をしてしまった話をさせていただきました。 その時の話の続きとはなりますが、ここで問題になるのは親としての子供への向き合い方。 これは同じく先日書かせていただいた「過保護な上司による弊害」と同様のことが言えます。 子供への向き合い方は、部下への向き合い方にも重なります

朝の環境整備の習慣

職場では毎朝、朝礼前に10分から15分間ほど皆で環境整備の時間を設けています。 当社では方針として「リーダーは事務所のトイレを磨く」、ということに決まっているのですが、普段私がいる事務所は共有トイレのため、もうひとつの職場に出向いた時にしかトイレ磨きはできていないというのが実情です。 もうひとつの事務所は、建物自体が結構古いこともあって、未だに和式の便器です。 実は、私は帰国子女のため、というか幼少期に和式便器に触れてこなかったためか、和式の場合だと全裸にならないと用が

向き合う相手を間違えない

「果たして男女間に友情はあるのか」という命題があります。 人それぞれの答えがあるのは承知した上で、私の見解はと言いますと「友情はない」というものになります。 本当に個人的な意見ですから、異論反論オブジェクションは控えていただけるとありがたいのですが、ここは頑張って自己弁護をしてみます。 仲の良い男女間で、よく「私たちはお互いを異性として意識したことはないから」なんて言う人がいますが、ハッキリ言ってそれはどちらかが我慢しているだけです。 「そんなことないよね」と相手に訊