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#詩

【詩】築かれた世界

眠りにつく前 最後に見た景色は 果てしなく広がる緑射す草原と 悠々と広がる青空にぽっかりと浮かぶ白い雲だった 夢堺で見た心安らぐ風景に わたしは安心して夢の世界に落ちる わたしが見た夢はわたしのものではない わたしが見る世界はわたしのものではない 誰かが築いたもの もしくは自然にそこに存在していたもの 風に吹かれて わたしは自分の小ささを感じる 悲しくはない それが世界の仕組みだから 夢の世界から起きるとき すみれ色の空を見た それを築いたのは誰なのだろう 答えは人それ

2023.05.09

たとえば ゲームだと思えばいい あなたの明るく柔らかく楽しいエネルギーを どこまで維持し広げ続けられるかという ゲーム そのためには何が必要で どういう心持ちでいればいい? 重たくて暗いエネルギーの人に 当てられて引っ張られ 重たくなってしまうとあなたの負け さて ゲームに負けないためには どうすればいい? エネルギーはおおきい方が勝つ 怒りより悲しみより憎しみより さらに大きな光と笑顔と幸福を 自分の中に保つにはどうするといい? くしゃみのように エネルギーはう

大人に、なること。

ひとり違う意見を言い やんわり反対された帰り道 わたしは間違ってるのかな 知らん顔してたけど 大人だから 知らん顔できるけど でも。 大好きな曲がカーステから流れ 私の心にそっとふれる 耳に優しい歌声が そよ風のように吹いてゆく 気を緩めると 気持ちが瞳から 溢れ出しそう どうして大人は 泣くことを我慢 してしまうんだろう いつ、そんなことを 私は、覚えたんだろう 泣いて いいよね

感情の昂りはもうないのかもしれない

「楽しかった」 昨日の出来事 作家が在廊しているとも思わず、思いがけずに遭遇できたから 絵を見れたこと 自然に癒されたこと 帰り道にふと無になる瞬間があった そして自動思考してしまった 今日過ごした楽しかったは「楽しかった」のだろうかと 楽しかったことに違いはないはず そう思っているのに感情は昂ってくれない 小学生の「たのしかった」には確実に負ける 小さい頃の自分には確実に負ける トランプゲームで勝ったり、野球の試合で負けた時の方が感情があった 大人

夏の憂鬱

暑い。僕は夏が嫌いだ。 ・ ・ そう思うようになったのはいつからだろう。 僕の頭上に花火が 打ち上がらなくなった時からだろうか。 僕はもうあの頃から成長して 空の景色に期待なんてしなくなっていたんだ。 そう思うと空に浮かぶ雲なんか 全部曇ってしまえなんて思う。 なんなら少し雨の一粒や二粒降らせてしまえなんて思う。 ・ ・ そんな事を考えていると部活帰りらしき 年齢不詳の人々が途中乗車してきた。 静かな空気が一瞬にして騒がしくなる。 ・ 何故かその4人組は僕の方へ 視線を集中さ

締日

容赦なく大地を熱する           太陽 空の青さを恨む程の      大気の湿り気 日焼けした    紫陽花の葉っぱ 干乾びそうなセミ 影を求めて  今 生きる                                                                                                                

『やさしい色に溶け込んで』

かなしくたって やさしさはどこかにあると 信じたい。

恋ではない

それは恋ではなかった 一緒にいれば楽しくて 星の光は瞬く間に太陽に解けた 送られたメッセージを大切にしたこともあったよ そっと渡したクッキーのかけらは 手作りだったこともあったね けれど、それは恋ではなかった あなたが誰と結ばれても構わなかった あなたの隣にいることを 夢想したこともあったけれど あなたの目に映らないことを ちっとも悲しいと思えなかったの あなたの子供はきっとかわいいね あなたの奥さんはきっと幸せに違いない 明日会っても、来年会っても きっと同じよう

生きることが愛おしくてならない

嘘みたいな話だから誰にも話したことはない。僕にとっては未来の話でもあるが、同時に過去の話でもある。こんなこと信じられないだろうけど、僕がこうして生きていてあれこれ文章を毎週綴って思いを巡らせているのも、あれが本当にあった出来事だったという証左だろうと思っている。 その年の夏、日本海に海水浴に行った。波にぷかぷか浮かんで、うまい魚を食べて地酒を飲んで日頃のいろいろを忘れて楽しみたい、多分そんな気分だったんだと思う。 少し沖合まで泳いで、波に身をまかせていたら、不意にふくらはぎ

強いひと

「結局は思いが強い方が勝つ」 絶対手に入れる 相手が誰であっても手に入れる そういって私の手を引いたあの人 真夏の太陽の下で 迷いなく咲く向日葵みたいに 人を強く惹き付ける人 あまりの強さに目がくらむ 「君が今よりも幸せになるなら」 それ以上何も言わずに 涙をこらえて背中を押したあの人 風に吹かれて舞い上がる 桜の花びらみたいに 人を優しく包む人 あまりの強さに涙が出る あれから何回目の夏が近づいてるんだろう

後悔することは何ですか?

明日もしも世界がなくなるとしたら、 きみは何を後悔するだろうか? わたしは、 当たり前のようになって伝えなかった「ありがとう」や、 自分にさえ嘘をついて必要がないと思っていた「ごめんなさい」や、 何度ものみ込んだ「愛してる」を、 言わなかったことだと思う 1ヶ月後に世界がなくなるとしたら、 きみは何を後悔するだろうか? わたしは、 行ってみたかったあの国の街角や、 朝の砂浜で感じる風や光や、 歌ってみたかったあの歌のメロディを、 経験しなかったことだと思う 1