神様のテトリス

今の職に転職してひと月過ぎた頃だった 指導してくれていた方が突然 意識を失って倒れた、あの日 異変に気づき、ふと目を向けたら 滑り落ちるようにずるずるずると 体が椅子から崩れ落ち 慌てて駆け寄ったが 全身の力が抜けている人を 支える力など私にはなく ふたりして倒れ込み 動けないまま 声で助けを呼び 救急車に乗ったあの日 幸いその方は病気ではなかったけれど しばらくお休みとなり 右も左もわからない中 必死で仕事をこなしていたある日 偶然車で流れた曲が 「神様のテト

世界は君だけでいい

金曜の夜はお互いの家に帰る約束 今夜は貴方の部屋 あなた香りのする部屋で、 あなた、に包まれる ＊ ねぇ、嫌いな人っている？ どうしたの、急に なんとなく聞いてみたくなった もう少し具体的に教えてくれたら 俺、力になれるかもですよ ううん、いいの 嫌いな人がいるか、だけ、教えて 例え、世界中の人が 君の事を嫌いだとしても 俺ひとりは君を好きでいる て、そういう話じゃなかった、か そ、だね でも今の言葉聞けたから もういいや ありがと、ちゅ えー、もっとアド

わたしの、すきな、もの。

わたしの、すきな、もの。 本。 新刊の匂い。 OICOSというギリシャヨーグルト。 jet streamの書き心地。 サファイアブルー。 converse。 玉子は黄身。 好きなものを 寄せ集める 息を吸う 吸ったら吐く 好きを吸う 好きじゃないを吐く 好きを吸い 好きじゃないは吐く 寄せて集めて 私になる 寄せて集めて 私を変える わたしの、すきな、もの。 ダイバーズウォッチ。 スコーン。 AESOP。 わたしは、今とても、あたたかい

マニキュア

マニキュアが剥げかけている 会えない日が続く 次会う時に綺麗にするの そう、わたしの爪は 貴方との、距離を、測る バロメーター いつも 綺麗な爪で いさせて

月夜のラブレター

好きって 悲しくて、悔しくて 辛いこともある あぁ、わたし こんなにあなたのこと 好きなんだ 改めて気づかせてくれたよね なんの話なのか あなたはわからないはず だってこれは 私の心の問題 複雑に考えるのも自分 単純に考えるのも自分 あなたが好きで 好きだから、嫌いなの 今、頭と心が少し離れてて 複雑に考えている私の心は とても醜くて 綺麗にするために 涙が流れています 人を好きになるって いい日、いい時ばかりじゃないから あなたを大切に思うように 私自身を

ごつい腕時計がすき。ドライブ日和。

WHITE JAM のライブ行って来ました！

WHITE JAM NEWアルバム 「COLORS」引っさげての 全国ツアーへ行って来ました セットリストに関しては 楽しみに待っておられる方も いらっしゃると思うので はっきり書けませんけど 最近WHITE JAMを知って はじめてライブへ行きます、という方も WHITE JAMのファンで ツアーを楽しみに待っていました、という方も 友達の付き添いで来たんだけど、という方も 全員とにかくほんっと楽しめます 一曲も知らなくても楽しめます WHITE JAMのいいと

エゴイズム

本当の本音を 誤魔化さず感じきって 嘘なく取り出し 言葉に変換すると 己が剥きだしになる 「エゴ」を調べる 利己主義 - エゴイズムの略 - 自己の利益を重視し、他者の利益を軽視、無視する考え方 他者を排除よりも 自分を嫌いになりたくない だから 自分を 護摩化して 他者を 嫌いに なりたい

電気を、消す。魔法。

部屋の天井って こんなだった 部屋につけた 照明はこんなだった ベッドに寝て 真上を見上げる 何もせず 身じろぎもせず ただひたすらに 真上を見上げ 目に入るのは天井 当たり前に天井 まじまじと見たのはいつ 体調が悪い時はしんどくて 寝る時は暗い 口からは歯磨き粉の味 布団は干したおひさまの匂い パジャマは洗濯せっけんの匂い とん お風呂から とん 水が漏れている とん 大丈夫 とんとん 見ているよ とんとんとん 今夜は漏れたままでいよう そばにいてくれている

あいたい

食べたいものがない そう、思った瞬間に 突然涙が溢れだす 私の中の 何かが いっぱいで 溢れて 零れておちている 何か、が何なのか わからなくて 余計に悲しくて 涙が止まらなくて わたしはいったい どうしてしまったのだろう 自分で自分がわからない いちばん近くて いちばん遠いわたし 泣いて、泣いて 泣いて、泣いたら 何か変わればいいのに 目が腫れるだけ 会いたい

センセイの鞄−感想

澄んだ月夜の静かな物語。 月が映る湖面の水が、 いつの間にかひたひたと心に沁みこんで、 いっぱいになって忘れられな くなる。 そんなお話。 ツキコさんと、とても年上のセンセイ。 センセイの名前は春綱さん。 二人は薄い玻璃で出来た シャボン玉の中に恋心を閉じ込め、 そっと、そうっと、割らないよう 過ごしている。 ツキコさん視点で語られるけれど、 春綱センセイの方が先に シャボン玉を割ってしまったのだと 思う。 川上弘美さんの本は初めて。 「センセイは必ず黒板拭きを

すずめの戸締り見てきました。

泣いちゃったよね いつの間にか自分の手を握り締めてて こういう時大切な人と 手を繋いで見れてたらいいな ❇︎ 生きるって汚くて暗くて泥々で そういう部分は大小誰にでもある それをいかに美しく魅せるかで 美しいシーンが感動になる 綺麗なシーンだけだとドラマにならない すずめの戸締りは震災がテーマにあり 地震を起こす存在の 禍々しささえも、ある意味美しかった ❇︎ 人は暗さに魅入られるから 光を求めるのかも知れないし 人との繋がりを求めるのかも知れない 最後に芹沢く