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120. 人に自信を持たせることが、私にできる何よりも重要なことだ。自信さえ持てば、人は行動を起こすからである〜ジャック・ウェルチ〜

みなさんこんにちは。


今回は、ゼネラル・エレクトリック社のCEOで「伝説の経営者」とも呼ばれているジャック・ウェルチさんの格言を紹介します。


ジャック・ウェルチとは

1935年マサチューセッツ州の鉄道会社で働く車掌の息子として生まれました。

大恐慌の時代でしたが、勉強にも遊びにも熱心に取り組み、
夏の間は、ゴルフのキャディ、新聞配達、靴のセールスとして働き、
ホッケーや野球、フットボールにも熱中しました。


1957年にはマサチューセッツ大学を卒業し、1960年にイリノイ大学で博士号を取り、ゼネラル・エレクトリックに入社しました。

入社して最初はプラスチック事業部の化学エンジニアとして働きます。

そして1972年に史上最年少で副社長に抜擢され、
1979年に副会長に、
1981年に8代目の会長兼CEOに就任しました。


ウェルチさんは、業績の上がらない事業は「改善」や「リストラ・ダウンサイジング」、「合併・買収(M&A)」などをし、業績を立て直しました。

これがきっかけで「ニュートロン・ジャック」と呼ばれるようになったと言います。

ウェルチさんは、1983年から1985年までの間に、118件の買収、新会社の立ち上げ、71の事業を閉鎖しました。

ウェルチさんは次のように言っています。

 官僚主義的な慣習を社内から一掃することに成功し、私たちには最終的な、そして何より困難な問題に立ち向かうより良い態勢が整いました。
それはGEの30万人の従業員が創造性や野心を解き放ち、それぞれの仕事に直接結びつけることで製品やサービスの質にプラスの効果を与えられるようにすることでした。

 私たちは男女問わず、この会社のすべての従業員に自分が1日を費やす仕事と市場での成功とのつながりを実感してほしいと思っています。
従業員の役割や責任は誰に対しても明確になっていなければなりません。
小さな会社は貢献とそれに対する報奨を実感することで成長し、発展します。
私たちも同じようにありたいと考えており、経営システムを進化させるためのあらゆる取り組みは一貫してそのためのものです。

ジャック・ウェルチ . 


後にこの強制力のある「リストラ」や「ダウンサイジング」は、
GEでも時代遅れだとして軌道修正もされています。


人に自信を持たせることが、私にできる何よりも重要なことだ。自信さえ持てば、人は行動を起こすからである

1983年、デューク大学の学生向けの講演でも次のように語っています。

当社の組織が変化に対応できるようにし…率直に意見が言える環境や、官僚主義的な行き詰まりのない環境を作ることで、組織内の誰もが良いアイデアを誰に対しても言えるようになります

ジャック・ウェルチ . 


ウェルチさんは、常に仕事ができる環境の整備について考えていました。

そして、人材のこともよく考えていました。

同じ仕事の中で成果が出せないなら、違うやり方をするか、別の部署で働くか、その人の合った場所で能力を発揮するのを手伝うことが仕事だとも考えていたようです。

そして組織全体として業績が伸び、仕事を通じて社会に貢献しているという認識と、その報酬がまた次への仕事のモチベーションになると考えていました。

各々が適した場所で、ストレッチした目標を達成すること、そしてその実績が組織全体の業績として実感できるからこそ、次の仕事へもモチベーション高く取り組めるというのです。


まさにそのような経営をしてきており、
そして何よりもウェルチさんは相手のことをとことん知ることに注力していたそうです。

よくインタビューをするために来た記者を質問攻めにし、相手をイラつかせることも多かったそうです。

それも、相手のことや情報をとことん吸収することを大事にしていたからだそうです。


最後に

今回は、ゼネラル・エレクトリック社の会長兼CEOに就任し、「伝説の経営者」とも呼ばれたジャック・ウェルチさんの格言について紹介してきました。

人を動かすことを言葉だけでなく、その人の自信を育むことによって業績や人を育ててきました。

人を大事にしているからこそ、その人に合った場所を最大限提供しようとし、会社も大きく変えてきています。

周りからも大きく反対されてもきたそうですが、それはその人がいざという時に仕事を失って働き口がなくなるより、
その人に合った仕事を早期に提供しようという考えからのものと思うと、
なぜやるかを考えることが大事だなと感じました。

何をなすことが必要なのか、そこを見据えた行動を取っていきたいと思います。


それではまたどこかで。

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