ならまち|ものがたり屋

ストーリーテラー|難病で入院中の母にプレゼントしたくて書き始めた物語。でも母は天国へ。…

ならまち|ものがたり屋

ストーリーテラー|難病で入院中の母にプレゼントしたくて書き始めた物語。でも母は天国へ。ぽっかりと空いた心の穴を埋めるため「ものがたり屋」をOPEN!ヒーローズジャーニーを使い、あなたの魅力を引き出す物語を作ります。

マガジン

  • 母へプレゼントした物語

    難病で入院中の母に読んでもらいたくて 物語やエッセイを書き始めました。 でも、作品を楽しみにしてくれていた母は天国へ。 生前、母にプレゼントした物語やエッセイを 順次、追加予定です。 (時代を感じる内容かもしれませんが……)

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仕事と介護の両立に悩んでいる方へ ビジネスケアラー歴10年超の私の物語

ビジネスケアラー(働きながら介護をする人)として10年超、ひたすら走ってきた私の物語です。 今まさに仕事と介護の両立で悩んでいる方へ。自分自身の将来も大切にしてくださいね。 「ありがとうね……」 母が寝ている白いベッドを離れ、廊下へ向かっていたとき、かすかに聞こえてきた母の言葉。急いでベッドサイドに戻る。 「ううん。私の方こそありがとう。本当にありがとう」 母の目をしっかり見つめ、少し痩せた手を両手で優しく包み、温もりも記憶した。 母が入退院を繰り返すようになって10年。

    • 『薬屋のひとりごと』 奈良の推し旅

      今回は、「ならまち」が好きで noteのアカウント名にもならまちとつけた私が アニメ『薬屋のひとりごと』奈良の押し旅について 書いてみました。 私、ならまちのひとりごとです…… 奈良市にある「ならまち」は 江戸時代の町家が立ち並ぶ レトロな風情が楽しめる場所。 でも、京都のような観光地ではなくて 住んでいる方の暮らしも感じられる アットホームなところが魅力。 そんな「ならまち」で 『薬屋のひとりごと』とJR東海がコラボした 奈良限定 猫猫の謎解きボイス付き スタンプラリー

      • 新社会人になって3ヶ月目 大人の発達障害と診断を受け会社を辞めた僕が障害者雇用で自分の居場所を見つけた物語 その④

        ※※ 物語を分割しています。その①②③の続き。 ※※ Chapter 3 変身! ジョブチェンジャーステップ1  障害に合った転職活動を探そう! 「オープン就労を希望します」  就労移行支援事業所の担当者に伝えると、早速、会社説明会への参加を勧められる。  事業所の告知板には、常に障害者雇用の複数の求人が貼り出されていた。でも、障害者手帳を持っていなかった僕は、今まで真剣に見ていなかった。  担当者から希望する仕事を聞かれたものの、思いつかずに困っていると、「希望の勤務時

        • 新社会人になって3ヶ月目 大人の発達障害と診断を受け会社を辞めた僕が障害者雇用で自分の居場所を見つけた物語 その③ 

          ※※ 物語を分割しています。その①・②の続き。 ※※ Chapter 2 さぁ、どっち? 人生は選択だ・障害者手帳を持つか、持たないか、それが問題だ 「ねぇ、麻人。障害者手帳を持たない?」 「持った方がいいの?っていうか、持てる?」  就労移行支援事業所で障害者手帳について触れた講座もあったが、自分は持っていなかったので、真面目に聞いていなかった。 「持てるとは思うよ。ただ、手帳を持つことがいいことばかりとは限らないからね。障害者雇用の場合、求人数は少ないし、非正規雇用に

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        • 母へプレゼントした物語
          4本

        記事

          新社会人になって3ヶ月目 大人の発達障害と診断を受け会社を辞めた僕が障害者雇用で自分の居場所を見つけた物語 その② 

          Chapter1 今日から障害者⁈・たった1日で人生が変わった日 その①の続き 「思ったより、早く診断を受けれて良かったね」 「えっ、1ヶ月もかかったし、しかも心理検査は2時間以上もかかったよ」 「大人の発達障害の病院で人気があるところは、予約を取るだけでも大変って言われているから、早い早い」  検査結果を聞く診察日。検査結果が気になり、いつもよりそわそわする僕の隣で、母は相変わらず、読書をしていた。  ついに順番が来た。 「心理検査の結果は、発達障害です。発達障害の種

          新社会人になって3ヶ月目 大人の発達障害と診断を受け会社を辞めた僕が障害者雇用で自分の居場所を見つけた物語 その② 

          新社会人になって3ヶ月目 大人の発達障害と診断を受け会社を辞めた僕が障害者雇用で自分の居場所を見つけた物語 その① 

          *プロローグ* 「働きやすい環境で、長く働きたい」  社会人になってから発達障害と診断されたあなたは、そう強く望んでいませんか? 「働きたいのに、仕事が見つからない」 「せっかく転職できたのに、すぐに辞めることになった」 「障害者手帳を取得した方がいいのか、悩んでいる」 「転職活動をどうやったらいいのか、わからない」 「キャリアも資格もなくて、転職ができない」 「転職活動で、何回、面接しても受からない」 「障害者雇用にした方がいいのか、迷っている」  など、発達障害を持ち

          新社会人になって3ヶ月目 大人の発達障害と診断を受け会社を辞めた僕が障害者雇用で自分の居場所を見つけた物語 その① 

          お手伝い ★

          お題は 「茶柱が立った」をイメージした作品。 原稿用紙3枚のフィクションです。 茶柱を立てる方法も、物語のあとに書いています。  私の母方の祖母まこばぁのお通夜は、別れを惜しむ人たちでいっぱいだった。お坊さんが帰り、まこばぁの家で始まった通夜ぶるまいのお手伝いをしていた私は、大忙しだった。 「ありがとう、若葉ちゃん。高校1年生だって! 大きくなったわね」  お茶を出す度、同じことを言われたが、私の記憶にはない人がほとんどだった。  小児喘息の治療のため、私は小学校4年

          幸せな未来 ★

          お題は 『約束』をテーマにしたフィクション(原稿用紙3枚) 母が私の書いた作品を大切に保管してくれていたようで 久々に読んでみたら そう言えばそんなことあったよね…… と思い出しました。 「年越し派遣村」がニュースになった当時、作った作品です。 ※リーマンショックの影響で派遣切りされた生活困窮者が  年を越せるように日比谷公園に開設した避難所。  2008年12月31日~2009年1月5日    1年ぶりにお酒を飲んだからだろうか。一瞬、目の前を白い狐が横切ったような気

          春待ち人 ★

          お題は 「生まれ育った土地がベースの昔話(フィクション)」原稿用紙3枚 ということで 母のふるさと福島県福島市にある吾妻山をベースにして書いた昔話です。  昔、陸奥の信夫郡(現在の福島県福島市)の山の麓に太郎という、六つになる男の子がいました。太郎は、百姓のお父さんとお母さんの手伝いをよくする、心の優しい子でした。  ある日のこと、太郎はお父さんと一緒に山菜取りに山へ行きました。かごいっぱいの山菜を採った帰り道、ごそごそと揺れる草むらに気付きました。お父さんと一緒に太郎が

          救世主? ★

          お題が「プチプチを潰す」のフィクション(原稿用紙3枚)です。 「プチプチを潰す」からイメージして書きました。 昔に書いた作品ですが、母のお気に入りのひとつでした。    大野薬品人事部部長の米田正人は、先ほど、部下が報告して来た、今期の大野薬品全部門の離職率を見て、ほくそ笑んだ。    前期離職率3%に対し、今期は0.5%。特にコールセンター部門での離職率1%は、5年前のコールセンター発足以来の低い数字となった。クレーム対応を主としているコールセンターの離職率は高く、8%を

          簡単な自己紹介

          難病で入院中の母に読んでもらいたくて 物語やエッセイを書き始めました。 でも一番、作品を楽しみにしてくれていた母は天国へ。 ぽっかりと空いた心の穴を埋めたくて 再び、書くことにしました。 たくさん納品するつもりで『ものがたり屋』もOPEN。 6度目の引っ越し先の奈良で 鹿と大仏と美味しい和菓子に囲まれて まったりと書いていきます。 生前、母にプレゼントした物語やエッセイも 順次、追加予定です。 (題名に★を付けておきます……     時代を感じる内容かもしれません……)