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オーロラ

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2023年冬。オーロラの季節の到来。

2023年冬。オーロラの季節の到来。

9月に入り、北極圏にも本格的に"夜"が戻ってきた。
夏至を挟んだ数週間、太陽の沈まない白夜の長い"昼"が終わると、1日ごとに数分、数十分と"夜"が長くなっていく。

日が沈む季節となり"夜"が戻ってきても、そこからさらに数週間は"夜空"に日の光が滲む日々が続く。そして、徐々に日の光の侵食が弱まり"夜"が濃くなり始めると、ついにはオーロラが夜空に煌めく季節が訪れるのである。

そんな"オーロラの季節

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4月のオーロラ。

4月のオーロラ。

さて、以前も少し書いたのだが、実は4月は1年の中でも最もオーロラの出現頻度の高い月の一つである。

しかし、残念なことに、北極圏ではこのくらいの時期から徐々に夜がなくなっていくのである。例えば僕の住む地域では、今年2023年でいえば4月23日にはすでに日没は21時を過ぎ、日の出は4時頃になる。日没後、日の出前の1時間半~2時間ほどは明るいので、真夜中と言っても既に真っ暗になる時間はほとんどない。

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Canon EOS RPでオーロラ撮影。

Canon EOS RPでオーロラ撮影。

さて、前回からの続き。

ついに自前でオーロラ撮影機材を揃えた私。
これでオーロラ撮影が可能になるという期待とともに、一抹の不安を拭い去れずにいた。唯一の不安要素は、使用するカメラ本体の感度。

改めて、我が家のオーロラ撮影機材をおさらいすると
カメラ : Canon EOS RP
レンズ : Sigma 24mm F1.4 DG
三脚 : Hama Camera Tripod Star 63

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北極圏生活。初めてのオーロラ撮影。

北極圏生活。初めてのオーロラ撮影。

北極圏の生活と自然現象北欧の北の北、北極圏のとある田舎街に移住してきて はや1年半、2度目の冬ももうすぐ終わろうとしている。

2021年の10月頃、冬が始まる直前にようやくアパートを手に入れ、1度目の冬はバタバタと慌ただしく過ぎていったが、ここでの生活に慣れるにつれ 身の回りに溢れる自然の豊かさに気付かされ、とにかく驚かされる日々であった。

日本にいる間も、比較的自然の豊かで美しいところに住ん

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