SCP-023〜025
SCP-023
アイテム番号:SCP-023
オブジェクトクラス:Euclid
説明: SCP-023は大きな体で、性別を持たない、黒い毛むくじゃらのイヌ科動物(肩高1.5メートル)です。明るい橙赤色の目と突き出た歯を持ちます(事件報告023-26参照のこと)。何時であれ誰かしらがSCP-023とアイコンタクトを持ったら、その人物あるいはその直系の家族が、アイコンタクトが破れてからぴったり一年後に死ぬことになります。その選択方法についての調査は、実験が一時停止中なので不完全ですが、しかし既存のデータが示唆するところは直系家族が多いほどアイコンタクトを持った人自身が死ぬ可能性は低まるということで、犠牲者のタイプについてパターンや優先順位はなにも見出されませんでした。これはSCP-023の犠牲者は完全にランダムに指名されているということを示唆しているのかもしれませんが、この選択が起きるのは一年間の期限の始めなのか終わりなのかについては未詳です。SCP-023とアイコンタクトを持った者及びそのすべての直系家族を一年を待たずに処分してしまうという試みは[データ削除済]という結果に終わりました。
SCP-023の作用により殺された者の検視結果が示したところによれば、外見上は害されていないように見えるものの、遺体には高度に凝集した灰が「詰め込まれて」おり、それは臓器系全体及び循環系に限るところではありません。筋組織、骨、脳組織全般が██°C以上の温度に曝された痕跡を示しています。
殊更に『十字路』に似せられた環境下で収容されているのでなければ、SCP-023は最も近い好ましい場所にたどり着くため壁を通り抜け、通り道にあるすべてのものを焼却します。
SCP-023が最初に財団の注意を引いたのはSCP-023が███████にある教会を集会の最中に襲撃した際のことで、█人の市民を直接、[編集済]をアイコンタクトの結果として殺傷しました。SCP-023回収後、クラスB記憶消去がすべての目撃者と生き残った犠牲者に対し施行されました。この事件については放火事件として隠蔽しました。
目を合わせたら死ぬやつです。恐ろし〜:;(∩´﹏`∩);:
SCP-024
アイテム番号:SCP-024
オブジェクトクラス:Euclid
説明: SCP-024は、かつて█████████が所有していた廃墟となった防音スタジオです。しかしながら、SCP-024が打ち捨てられたのは19██年のことですが、その特殊な性質が実現したのは打ち捨てられた前のことなのか後のことなのかについては未詳です。SCP-024は█████████、██████████の中心に位置し、最初に発見されたのは、十代の若者のグループが廃建屋に侵入した際のことでした。唯一の『勝利者』が警察署に駆け込んできた際にした証言は財団の情報網をしてSCP-024の収容に動かしめるに十分なものでした。
SCP-024に入場したところで、訪問者はすぐさま正体不明のアナウンサーに挨拶されます。アナウンサーは内部通話装置経由でやり取りをし、SCP-024の中にいる人々の声を聞き取り理解します。アナウンサーは『出場者』たちに、あなた達は今まさにゲームショウに参加するところで、勝者は素敵な商品を勝ち取ることになる、ということを通知しますが、さらにまた、ゲームは極めて危険なもので、敗者は二度とSCP-024を出ることはないだろう、という警告もします。ここでアナウンサーは、SCP-024に留まるか離れるかについて選択肢を与えます。受け入れた出場者については続けてゲームに参加し、一方で辞退した者は即座にSCP-024から追い出されます。ゲームに勝利するか参加を辞退した出場者はもうSCP-024に入場することはできず、頑強で不可視の障壁により入場を拒否されます。
出場者が実際のゲームへと導かれるのはそれからになります。ゲームのスタイル、構成、外観は必ず個別のプレイごとに変化しますが、いつもゲームの主軸となるのは、長くて手の込んだ障害路で、出場者たちはそれを通り抜けなければならないということです。ルールも様々です。あるプレイでは一人の勝利者しか認められませんでしたが、他の時にはゲームに勝つためにチームを作ることが奨励されました。大抵の場合、ゲーム中に見られる障害物は、驚くほど無害なものから極めて危険で命を脅かすようなものまで色々あります。出場者がコースに取り掛かると、アナウンサーは彼らの状況をアナウンスし続け、アドバイスを与えたり、出場者と会話したり、あるいは新しいルールを付け加えたりしてゲームに積極的に参与します。ゲームが進むにつれ、障害物はあからさまにより危険で乗り越えがたいものになっていき、出場者全員が障害路の過酷さの前に倒れてしまっても驚くには値しません。そんなことになったときには、アナウンサーが勝者がいないことについて悲しみを表明し、SCP-024は停止することとなり、再設定されるのは新たな出場者の一団が入場したときのみです。
なんであれ『ルールを破る』試み、たとえば他の出場者を襲ったり故意に障害物を迂回しようとしたりなどをしたら、非常な暴力が襲いかかります。アナウンサーは侵犯した出場者を呼び出し、『スタジオの守衛』の手で手早く強制的にコースから排除されます。このスタジオの守衛はアナウンサーが呼び出したら即座にSCP-024内に実体化し、必要ないときには姿を見せません。呼び出された出場者の姿を見ることは二度とありません。
勝者が宣言されたら、彼あるいは彼女はランダムな商品を授けられることになります。生き残ったけれども勝利し損ねた出場者たちは即座にアナウンサーにより敗者と宣告されます。照明が落ち、勝利者はすぐさま商品とともにSCP-024の外に姿を現しますが、敗者は完全に姿を消します。
しかしながら、SCP-024のもっともミステリアスな側面は、ゲームが終わるたびに、VHSテープやDVDがSCP-024正門前の郵便受けに出現するところです。これは前回行われたゲーム全体の完全な記録を収めているのですが、意外なことに勝者はみなSCP-024内でカメラや記録機材の類は一切見なかったと主張するのです。さらに奇妙な事には、スタジオ生観覧者が後ろで出演者を応援しているのが見られます。やはり、勝者たちはSCP-024内にいる間、観覧者など見なかったと主張しています。
説明長いですね〜(お前がいうなよ)。つまり、幽閉されちゃうってことですね。命を賭けたゲームです。よく参加者に気づかれずに収録ができたものですね。
SCP-025
アイテム番号:SCP-025
オブジェクトクラス:safe
説明: SCP-025は0.97m x 0.62m x 1.95mの木製衣装ダンスで、複数の年代の衣服で満たされています。チェストに収納された物品はSCP-025-1と総称され、1920年代から現在までのここ数十年の流行と一致しています。衣類のスタイルについては各年代で異なります。例えばポリエステルの縞シャツと一組の灰色のスーツズボンは、両方共1970年代の一般的なスタイルに一致します。SCP-025に収納される全ての物品に見られる唯一の共通点はそれぞれ劣悪な状態にあるということです。コレクションの多くは衣蛾に食われており、破れや縫い目のほつれは珍しくありません。
SCP-025内のどの物品を身に付けた時も、着用者は24時間以内に死亡するか怪我を被ると観察されました。これらの事例の死亡の原因は常に前述の衣類の欠損に関連していますが、原因となった出来事とは無関係であるように思われます。指先が断たれた手袋の着用は、タマネギを刻むような単純なキッチンでの事故によって指先の喪失という結果をもたらす可能性があります。同様に袖を失くしたポンチョを着た被験者は、野生動物による襲撃や手足の切断を要する交通事故にあい、何故かむきだしの腕を失うでしょう。チェスト由来物品の着用と同時に備品が一切無い密室に置いたとしても、着用者は見た限り自然発生した、衣服に覆われていない部位から生じる壊死性筋膜炎に罹患するか、物品の欠損位置下にある臓器の機能不全に陥るでしょう。そのような事案から生じる病気には伝染性があるかもしれないし、ないかもしれません。菌株に観察される自然消滅の速さのため、研究は上手くいきませんでした。可能であれば、兵器化の可能性を探るため病気のサンプルを研究室へ移送することが推奨されます。
着なければいいからsafe。着るだけで死んでしまう服って結構怖いです。ちゃんと病気の研究もしないとですね…!あと、今回3連続で解説したにもかかわらず、ひとつも画像がないこと、お詫び申し上げます。一応公式ではなく、別のところから掘って参ります。
出典
公式さん