マガジンのカバー画像

発達性協調運動障害

8
発達性強調運動障害と(多分)学習障害について
運営しているクリエイター

記事一覧

書き初め

正月は実家にいた時も穏やかに過ごしていたが、一つだけ嫌なことがあった。書き初めである。
冬休みの宿題として、3枚提出しなければならなかった。

発達性協調運動障害のせいなのかわからないが、毛筆がとにかくできなかった。鉛筆で書く時はそこまで下手では無いのに。綺麗なはらいとか「筆をスっと戻してひく」とか意味がわからなかった。
両親も祖父母も字が上手い。特に祖父は趣味で何かの展覧会に出品するくらいには上

もっとみる

リュックが苦手

通勤時にトートバッグを使っている。休みの日もショルダーバッグが多い。陰キャオタクなので当然荷物は多くいつもパンパンである。
今日同僚に「リュックにしないの?肩にも良いよ」と言われた。

私はリュックがとても苦手である。例えばリュックを背負って買い物に行く。財布を取り出すには片腕を抜きリュックを前に持ってきてファスナーを開ける。この動作にめちゃくちゃ手間取るし他の物を落とす。コンビニのレジなどにある

もっとみる

方向音痴

テレビをつけたらアニメがやっていた。前後の流れはわからないが、林間学校か何かで3人の女の子が山の中を歩いている。自分のことをバカにする高飛車な子に、わざと違う道を教えてこらしめてやろうとしたら、自分も正しい道がわからなくて迷子に……という内容だった。

私は方向音痴なので迷子経験が多い。旅行に行くとほぼ必ず迷うので、友人からは目立つものを身につけるように言われている。(旅行に行く時は必ず蛍光ピンク

もっとみる

図工ができない子供

箸が持てなかったりハサミが使えなかったりしたので当然図工も苦手だった。彫刻刀の使い方が下手すぎて、隣の席の子をひやひやさせた思い出がある。私がノコギリを使う姿を見て、先生が飛んできたこともある。

しかし技術以前の問題の方が大きかった。何を作ればいいのかわからなかったのである。
絵はまだマシだった。下手なりに見えている風景を描いたり、漫画で見かけたようなキャラクターを描いたりすれば形にはなった。

もっとみる

ディスレクシア

発達性協調運動障害と、恐らくディスカリキュアであることを何度か書いている。(マガジンにまとめました)

同じような特徴を持つ人が職場に異動してきた。
ものすごく字が汚い人と思っていたが、よく見るとごんべんの横線が足りなかったり、「曜」という字の右側がわからなかったのかぐしゃぐしゃした線が書いてある。取引先の名前を書く時、スマホに文字を打ち、画面を紙の横に置いて鉛筆で書いてからボールペンでなぞってい

もっとみる

よく転ぶ大人

何度か書いている発達性協調運動障害のお話。

マンションの階段を降りていたら、足を踏み外して転んだ。ゴミ出しだけだし、と半袖短パンの部屋着だったのがよくなかった。左腕と膝を思い切り擦りむいた。
よく転ぶ自覚があるので、階段を降りる時は気をつけている。しかし頭は「あと3段」と思っているのに足は「もうおしまい」と平地での動きをしてしまう。特に始めて来た場所でよく起こる。大学受験の日、試験会場の階段から

もっとみる

爪切りが下手。

箸もハサミも定規もメジャーも使えない。当然爪切りも下手だ。ちゃんと爪をはさめているのか分からず空を切ったり指を切ったりする。恐る恐る切った結果、カクカクになりヤスリで削る。あまりに上手く出来ないので爪を噛む癖がついてしまった。足の爪は赤ちゃん用の爪切りハサミで切っていた。

大人になってから、プレゼントでうぶけやの爪切りを貰った。

老舗の刃物屋さんらしい。

普通の爪切りの3分の2くらいの小さな

もっとみる

箸と計算

母は父に怒られないよう、私の教育に必死だった。幼稚園に入る前、一日中家にいる時は母がほぼ付きっきりで何かしらを教えていた記憶がある。しかし優秀な母が努力しても、私が習得できなかったことがある。

どれだけ練習しても箸が綺麗に持てなかった。矯正用のやつを使っても、手の大きさに合ったもの(私の手足は同身長の人と比べても随分小さい)を探してきても、人差し指と中指を器用に動かすことはできなかった。私は覚え

もっとみる