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「オランダはオランダ人が作った」・・・国土を愛するということ。


苦難の旅は、それを乗り越えたとき、誇りに変わる。

『オランダはオランダ人が作った』

「オランダ語の国名『Nederland(ネーデルランド)』は
“低い土地”を意味しているんだ」

友人は、時間があるとオランダの話をする。
そんな時の友人の顔は実に嬉しそうな誇りに満ちている。

「その名の通り、オランダは国土の4分の1が海面よりも低い位置にある。
だから常に、水との戦いを強いられてきた。
例えば、1953年には1800名以上の被害者を出す大洪水に見舞われている。
それでもオランダ人は、幾度もの洪水の被害を乗り越え、
干拓によって国土を広げてきた。
有名な風車も、もともとは湧き出る水を排水するために造られたんだよ」

ここまで話すと友人は、いつものように決め台詞を口にした。

「この世は神さまが造り、オランダはオランダ人が造った」。


自然の脅威と闘い、それを克服したオランダ人は、
自然と調和しながら暮らす方法を知っている、
と代弁者のように話す友人は、荒川の0メートル地帯に住んでいる。


難しく考える必要はない。彼はただ、その土地が好きなだけなのだ。

自然の脅威と戦い、自然との調和を体現する、その地を。

                        おわり

オランダの首都、アムステルダムは、
90以上の島が水路で結ばれている運河の町。

運河を行くボートで街を見て回ると、
水と闘いながら、この美しい国を築いてきたオランダ人の
国土に対する愛情を感じることが出来ます。


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