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グリム童話を読むことにしました。原文で。

幾度かの引っ越しを経てもなお、手元に残った1冊の本。それは…

Brüder Grimm
„Kinder - und Hausmärchen“

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グリム兄弟による子ども達のための童話集ですが、カバーも帯もなくなってしまい、ひらに描かれた『長靴をはいた猫』のイラストが剥き出しになっています。

この本におさめられているお話はすべて原文になります。思春期の年頃まで住んでいた西ドイツで求めたものだからです。それなのに、手に取り、開いて、ページをめくっても、一度は触れたはずの物語がよみがえってきません。おかしいなぁ。笑

つまりちゃんと読んだのか定かではなく、だからそれほど思い入れもなく、なのになぜか手元に残ってしまったこの本を、2021年の今、そのまま読んでみることにしました。題名も。序文も。目次も。声を出して。できるかぎり正しい発音で。

そしてそれを配信することにしました。拙くて恥ずかしいのですが、思い切って。配信の頻度は週に1回。無理のないよう、マイペースにつづける予定です。

下に引用した文章は、本にある序文の言葉です。配信の初回に読みました。

◇ グリム兄弟の童話集|序文

Kindermärchen werden erzählt, damit in ihrem reinen und milden Lichte die ersten Gedanken und Kräfte des Herzens aufwachen und wachsen, weil aber einen jeden ihre einfache Poesie erfreuen und ihre Wahrheit belehren kann, und weil sie beim Haus bleiben und sich forterben sollen, werden sie auch Hausmärchen genannt.
JAKOB und WILHELM GRIMM, 1812

Brüder Grimm „Kinder - und Hausmärchen“

子どものために編まれた本であれば、『童話(Kindermärchen)』だけでもよいのでしょうけれど、それをあえて『子どもと家庭のための物語(Kinder - und Hausmärchen)』としているところの意味を、窺い知ることができます。

実はこの記事をアップするにあたり、初回の配信を聞き直しましたが、久しぶりのドイツ語復習にふさわしく(?)、さっそく単語の読み間違えが1箇所ありますね(どこかはあえて触れません…苦笑)。

このように頼りない感じですが、たまにお付き合いいただけたら嬉しいです。

*参考*
アプリ版『独和大辞典 第2版』(小学館)
池田香代子訳『完訳クラシック グリム童話』(講談社)

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