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英語ペラペラ? 外資系! (゚∀゚)ノシ

以前の記事にも書きましたが私が長年お世話になった会社は外資系でした。


外資系でした(強調)


それはある日のこと。
かなりの人間が外に出払っていて残っているのは私の様な不夜城開発部隊や朝来て新聞読んでインターネッツを眺めて定時で帰る謎のおじさんの様な内勤組が殆どでした。

そんな開発部隊を除いて長閑なオフィスに電話のコール音が鳴り響きます。

「はい、○○○です!」


なんだかんだトラブルを生むお局様なのですが、電話を手早く取っていただけるのは有難い事です。(受付さんはコスト削減でリストラされてしまいました)

でもスリットでSAN値を減らすのはやめて
(前回参照)

相棒が「声はかわいいが」と評したお局様が手慣れた様子で・・・あれ?

なんだかわちゃわちゃと慌てています。

「ソーリーソーリー」言いながら受話口を抑えてお局様が「英語のお客様ですがどなたか変わっていただけませんか?」と声を挙げます。

残念ながら私は開発納期が目前でとても忙しく、タイピング音を先程の3倍に上げてスルーを決め込みます。

大丈夫です。
ここにはエリートの支社長を始め優秀な外回り部隊もまだ数人はいますから!

「はいもしもし。」

なんというか、運悪く支社長は着信があったようです!(着信音しなかったけど!)

そして周囲も私以上に急に仕事のギアを上げ始めた感があります。あとインターネットおじさんは通常運行です。

誰にもボールを取ってもらえず困惑するお局様。日頃の行いは置いといて流石に可哀想になってきました(カタカタカタカタ)

ちょくちょく物凄い爆弾を放り込んでくるお方ですが、流石に見捨てる訳にもいかずAltavista(古代インターネット文明期に栄えたgoogleみたいなもの)辺りを探って簡単な受け答えリストを用意し終えたところで顔なじみである他部署のマネージャーが帰ってきました。

「どしたん?」


と微妙な空気のオフィスに声をかけるとこれはもう惚れたんじゃないかと思う勢いでお局様が食いつきます。あと支社長電話で「あー」とか「うん」しか言ってないぞ!

「わかったわかった、とりあえず自分の席で受けるから回してくれんか?」


とお局様を華麗に回避して自分の席で受話器を上げます。

「へロゥ?」


むっちゃ関西弁イントネーションです!

「アーアー ナンタラカンタラ ハッハッハー グバーイ」


それでも流れるような会話で無事にやり取りを終えました。

どうやら日本本社にかけるべき案件を番号間違いで支社に持ってこようとしたようです。

この瞬間、オフィスの皆はインターネットおじさんを除いて心一つにこのマネージャーを称えたことでしょう。お局様が特に熱い視線を送っていますが私の知る限りロマンスの欠片も生まれなかったと記憶しています。あと支社長もなんかほっとした顔で電話を終えてたぞ!\(^o^)/


この後休憩室で関西弁マネージャーと出会った際に「英語ペラペラの〇〇さんカッケー」的な賛辞の言葉を伝えつつイントネーションが関西弁だった事を伝えると

「ほんまか?
おれ普段からむっちゃ標準語何やけど!」


と答に困る返しをされておりました。

このマネージャー、何時も突っ込むラインが難しいのですよ(笑)

情報共有で伝えたお局様の熱い視線については「ハハハハハ(゚д゚)」と死んだ目の乾いた笑いでわかりやすかったですけど。

なんだかんだでグアムに行った際にでかい箱のマカダミアナッツを買ってきてくれる位には可愛がって頂いた方です。

そういえば支社の閉鎖時に高品質の通信ケーブルも貰ったなぁ・・・

「第一線の商用グレードで使えるやつやでぇ」

とか言ってたからたぶん当時なら高値で売れたやつだと思います(笑)

たぶん在庫管理の諸々で廃棄に困った余ったものなんですけど、良い思い出の品になりましたね・・・なったのか?(;´Д`) オシツケラレタ ダケデハ?

そんな訳で私も含めて英語力がペラッペラな人達が右往左往した昔話でした(3点)



<前のお話>

<某月某日の嵐>
主にオチがつく感じの思い出話を語ってます。


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