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感想:映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲

今更ながら「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」を観た。

感想は………

めちゃくちゃ良かった。 

途中 ボロボロ泣いてしまい、一緒に観ていた息子に

「泣きすぎでしょ!」 と突っ込まれた。


ある日、春日部で突然「20世紀博」というテーマパークが開催された。昔のテレビ番組や映画、暮らしなどを再現し、懐かしい世界にひたれる遊園地に大人たちは大喜び。でも、しんのすけをはじめとする子供たちには、ちっとも面白くない。毎日のように夢中になって遊びに行く大人たち…。そのうちにひろしは会社に行かなくなり、みさえは家事をやめ、しんのすけがひまわりの面倒をみる始末。実はこれは、“ケンちゃんチャコちゃん”をリーダーとするグループの、大人だけの楽しい世界を作って時間を止めてしまう、恐るべき“オトナ”帝国化計画だった!

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以下 ネタバレあり ↓


「イエスタディ・ワンスモア」のリーダーの「ケン」は 自分の思い描いていた21世紀が訪れないことに絶望し、
20世紀博 なるものを作る。

20世紀博は 昭和時代を体験できる万博だ。
大人たちは、自分の生きた昭和時代を思い出し、子供たちそっちのけで20世紀博を楽しむ。
ケンは 昭和のにおいを 大人たちに嗅がせることで 
大人たちはどんどん ケンのみせる昭和時代の虜になり 抜け出せなくなっていく。 
そして子供へと 幼児退行していく。

ひろし と みさえ も 昭和のにおいを嗅ぎ  幼児退行していく。
20世紀博の全国放送で、20世紀博が 自分たちを大人を迎えに来ると聞きいた ひろしと みさえは、しんのすけ と ひまわり を残してさっさと寝てしまう。
翌朝、2人はお菓子をむさぼるように食べていた。
しんのすけが みさえに ごはんを 作ってほしいと頼んでも

「なんで 私があんたのごはんをつくるんだよ!」 と冷たく言い放たれる。

幼児退行した ひろし と みさえは、自分以外のことには、興味がなくなっていた。 

ひろし と みさえ が、昼寝をしている部屋の隅で しんのすけが ひまわりに ヨーグルトをたべさせ、自分もお菓子を食べて飢えをしのいでる姿は

ネグレクトのようにみえて 辛かった。

子供にとって、親が急に自分を受け入れてくれなくなったら、どんなに不安だろう。
いつものクレヨンしんちゃんの映画と違い、この映画は、しんのすけが戸惑ったり 悲しそうな 顔をするシーンが多かった気がする。

この映画の1番の涙腺崩壊ポイントは ひろしだった。

昭和の虜になり、子供に戻ってしまった ひろし。
しんのすけが ひろしに 靴の匂いを嗅がせて 現実に連れ戻そうとする。

ここで ひろしの回想シーン。

*・・・*・・・*・・・*
父親の自転車の後ろにのって田んぼ道を走ったこと、
学生時代の初恋
失恋
仕事で失敗して凹んだ 
みさえに出会ったこと 
しんのすけがうまれたこと
いつも家族が自分をまってくれていること・・・・・

ひろしの今までの人生が走馬灯のように流れる

回想がおわると

「父ちゃん、おらのことわかる?」

しんのすけの声が聞こえる。

ひろしは 横になりうずくまり 泣きながら

「うん・・・・」

といって しんのすけの足に抱きつく。
懐かしくて さみしくて 同仕様もない気持ちになる。

どんどん 時は過ぎていき みんな変わっていく。
大切な昭和の思い出が どんどん遠くに消えていく。 忘れたくない。戻りたい。
でも 目の前には 自分を必要としている みさえや しんのすけ や ひまわりがいて 前に進んでいかなければならない。

昭和生まれの私には ド直球に 刺さり 胸をつかれた。
楽しかった時代や思い出が 消えていくのは つらい。
懐かしい思い出に 浸っていたい。
21世紀は、思い描いたたようなもの ではないかもしれない。
テクノロジーは進化しても 失ったものもたくさんあるように感じる。

「おら喧嘩しても 家族と一緒にいたい」
「大人になりたい。おとなになってお姉さんみたいな人と恋したい。」
                      
(言い回しは違うかも)
しんのすけの 言葉を聞いて 自分の息子と重ねた。

21世紀は君たち若者の時代だ。
悩んで 傷ついて 勉強して 恋もして 楽しいこと いっぱい経験して前に進んでほしい。

どんなことしても 過去には戻れない。

一瞬一瞬過ぎ去って 今日、今、この瞬間も過去になっていく。
今がどんなにキラキラで幸せだったとしても やっぱり どんどん 遠くにはなれていく。 

それは さみしいけど 素敵な過去の思い出は、前に進む勇気となる。

未来が絶望だとしても 生きていくなら
深刻にならず気楽に生きていったほうが良い。

どんな未来でも大丈夫。 絶対大丈夫!なんとかなるさ ケセラセラ 

だよね しんのすけ!

前に進んでいくことを決めた 野原一家 かっこ良かった。

野原家ファイアー!

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