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ぐん税ニュースレター vol.43 page03 -RPA通信-

会計事務所の繁忙期・第2弾、確定申告が終わりました!
ご覧いただいている会計事務所の皆様、ご自身で確定申告されている皆様は、無事に申告を終えられましたでしょうか?
 
私はというと、どうにかやり切った、というのが正直な所です。2/16~3/15の勤務時間を集計したところ、日数は昨年と同じですが時間は増えていました…(泣) 単純に新規のお客様が増えているという面もあるのですが、システム専担者が居なくなったのもダメージが大きいですね。
 
確定申告期間中もRPAが大活躍!というほどではありませんが、順調に使ってもらえたようです。といっても、確定申告業務で利用しているRPAは多くありません。医療費とふるさと納税のOCR集計、それから電子申告用データの作成の3種類だけ。業務開始前にはなりますが、e-Taxに届いている「確定申告のお知らせ」を出力するRPAもあります。
 
医療費集計は結構な割合で利用されているのに比べ、ふるさと納税の方は1人当たりの件数がそれほど無い(手作業のほうが速い)のか数えるほどでした。
 
使ってもらえるのはありがたいですが、やはり気になるのはどれだけ効率化されたのか、ということ。弊社の場合、日報でお客様ごとの時間を記録していますので、そのお客様の医療費集計にどれだけ時間がかかったのかが一発で分かります。そこで、タスクに投げられたPDFの枚数・内容と時間を見比べてみて、「あれ、時間使いすぎじゃない?」と思うケースも間々ありました。
 
預かった資料がぐちゃぐちゃ、というパターンもあったと思います。しかし、傾向を見てみると、仕事の「丁寧さ」による部分が大きいように感じました。どれだけRPAが時間を短縮したとしても、作業者がリスク許容度を考えずミスゼロを目指して「丁寧」な仕事をしてしまったら、生産性は頭打ちでしょう。
重要なのは人であって、RPAが単なる道具だということを痛感させられます。
 
ところで、令和5年分の青色申告決算書から「売上(収入)金額の明細・仕入金額の明細」欄が新設されましたね。これが地味に面倒くさい。法令上は記載しなくても特に問題はないと思うのですが、かといっていたずらに課税当局の心証を損ねることはしたくないので、大人しく埋めておりました。
この辺りは会計ソフトへの入力方法を標準化することでRPA対応する余地がありそうですし、もっと言えば会計ソフト側で何かしら対応してくれると嬉しいですね。

システム部 田中


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