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中国経済は実際どうなの?

中国で生活していると、しばしば「中国経済は実際どうなの?」と尋ねられることがある。質問者は「悪いよ」といった答えを期待しているだろうけど、経済というものは一言で言えるほど簡単ではない。

結論から言うと、中国経済に活気がないのは事実だと思う。お金が回る意味での新陳代謝が悪くなった印象を受ける。また、以前より上海の街が閑散としているようにも感じる。出稼ぎ労働者が故郷に戻ってしまったからだと思う。ただ、それは根拠があるわけではなく、私自身の肌感覚に過ぎない。

苏州のサイゼリヤ

街中を見渡すと、当然客で賑わう店もある。しかし、高級店の客足は鈍っている気がする。例えば、サイゼリヤのようなリーズナブルなレストランは客で溢れているけど、老舗の高級イタリアンレストランは以前よりも客が減ったように感じる。

高級イタリアンレストラン

会社のOLたちはランチ費用を削っているように見える。かつては30元から40元だったランチ予算を20元から30元に落としたり、家から弁当を持参する人が増えたりしているのだ。

こうした現象にデータや明確な根拠はない。私の肌感覚として感じることなので、異なる意見を持った人がいてもおかしくない。ただ、どうしても私には「人々がディフェンシブな姿勢」に入っているように見える。

上海のサイゼリヤ

高級店が閑散とし、庶民的な店が賑わう現象は、人々の生活がより慎重になり、節約志向が強まっていることを示すものじゃなかろうか。

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