グンちゃん

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YouTubeで「グンちゃんの中国歩き」チャンネルを運営中です。 ここではYouTubeの裏話、中国で起こった出来事、出会った人々について気ままに綴っていきます。 エッセイ風のスタイルでお届けしますので、お楽しみに!

最近の記事

中国経済は実際どうなの?

中国で生活していると、しばしば「中国経済は実際どうなの?」と尋ねられることがある。質問者は「悪いよ」といった答えを期待しているだろうけど、経済というものは一言で言えるほど簡単ではない。 結論から言うと、中国経済に活気がないのは事実だと思う。お金が回る意味での新陳代謝が悪くなった印象を受ける。また、以前より上海の街が閑散としているようにも感じる。出稼ぎ労働者が故郷に戻ってしまったからだと思う。ただ、それは根拠があるわけではなく、私自身の肌感覚に過ぎない。 街中を見渡すと、当

    • 熱狂の裏側:ロケ現場で見た中国ファンのビジネスセンス

      ある晴れた午後、私は何気なく近所を散歩していた。普段は静かなこの街も、この日は何かが違った。道を曲がると、道路の片側に人だかりができ、100人弱の人々が集まっていたのだ。どうやらTV番組のロケをしているようだった。 観光地でもないのに、こんなに多くの人々が一箇所に集まるのは異常だった。しかも皆、一様に高価そうなカメラを持って、必死に撮影している。 近くでその様子を眺めていると、隣に立っていた一人の女性が、私の驚いた表情を見て笑った。「いや、凄いですね」と私が声をかけると、

      • 中国JKコスプレイヤーMaya

        閉店ガラガラなショッピングモールが目立つ上海。しかし、そんな中でも一部のショッピングモールは繁盛している。オタクをターゲットにしたJoy Cityがその一例だ。コスプレ好きのオタクたちは、限定グッズやアニメ関連商品に多額のお金を費やし、これらのモールを活気づけている。 4月の夜、私は長楽路でMaya(仮名)ちゃんに会った。彼女はピンクのウィッグ姿だった。初めはふざけているのかと思ったが、話を聞いてみると彼女の状況が少し見えてきた。 JKの彼女はメンタルの不調により学校を休

        • ダンスホールのXueちゃん

          中国のダンスホール(舞堂)は、まさに異境の空間だ。そこには大人の女性と男性が入り混じり、欲望という名の風が激しく舞い踊る社交場が広がっている。その場に身を置くことで、普段は見ることのできない中国人の一面を垣間見ることができるのだ。 私は何度かその異境を覗き見したことがある。上海の大人の舞踊会は、寂れた商店街の隅っこにひっそりと開かれることが多い。古びたモールの最上階や、地下の暗い空間にひっそりと佇むダンスホールは、入口周辺をタバコの煙が漂わせている。 ホールに足を踏み入れ

        中国経済は実際どうなの?

          中国コメント部隊からのお土産

          YouTubeの再生数が伸びてチャンネル登録者が増えると同時にアンチも次第に増えてきた。グンちゃんの場合、特に中国の方からの辛辣なコメントが多い。 先日、「中国下町の今」という動画で、上海で最も大きいと言われる屋台街を紹介した。しかし、屋台街は思ったより人が少なく、あまり繁盛してないようだった。 その動画をアップした後、中国の視聴者から「そこは有名じゃない」「もっと有名なところがある」「上海は寿宁路の屋台街が一番有名だ」というコメントが殺到した。 「なるほど、上海は広い

          中国コメント部隊からのお土産

          夜道のMeiとCheng

          上海の夜道を散歩していると、写真撮影に夢中な若い女性とよくすれ違う。その夜も、武漢路の街灯の下でインスタ映えを狙う二人の女子に出会った。彼女たちはMei(仮名)とCheng(仮名)、20歳ぐらいの仲良しコンビだ。 彼女たちは田舎から上海に遊びに来ていて、ディズニーランドでの一日を楽しんだ後、夜の街で写真を撮ることに夢中だった。スマホのカメラを手に取り、明るい笑顔でポーズを決める二人。その様子がとても楽しそうだったので、私は思わず話しかけてみた。 他愛のない会話をした後、突

          夜道のMeiとCheng

          上海のクリスマス

          上海で仲の良い友達が一人いた。彼女の名前はRachel(仮名)、外国文化に興味津々な子だった。英語とドイツ語、そして日本語が得意で、外国人の友達も多かった。彼女の繋がりで知り合った友達も何人かいる。そんな中の一人がLeo(仮名)とJack(仮名)だ。 Leoは自由奔放で繊細な性格の持ち主だった。彼には強いこだわりがあり、時にはそれが問題を引き起こすこともあった。しかし、その一方で彼の個性が人を引き付け、多くの友人が彼を慕っていた。 ある日、私は友達に年末に何か面白いことを

          上海のクリスマス

          旅立ったRina

          土曜の朝、上海。 部屋の窓辺でコーヒーを啜んでいると、二匹の鳥が何かを喋っているかのように泣いていた。春だし、求愛をしているかも知れない。 涼しい風を感じながらその光景を見ていたら、私は急に寂しさを感じた。それもそうだ。ずっと一人暮らしをしているのだ。寂しさを紛らわしたく、半年ぶりにTinderのアプリを開くと、ほぼ同じタイミングでRinaという女性とマッチングしたとの通知が届いた。少しチャットを交わした後、私達は翌日のお昼に会う約束をした。 日曜のお昼、カフェに現れたR

          旅立ったRina