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批評家ではなく感想家でいたい

映画や音楽やアニメや小説、人が作る作品が好きだ。ライブも大好きだ。長らく観る、読む一方で止まっているから、感じたことをまとめようとしている。

でも、一般的に映画の感想やら本の感想は「レビュー」と言われることが多くて、評論ということなんだけど、レビューという言葉には抵抗がないけど、評論、批評というのはなんか自分にはしっくりこないなぁと思っていた。

わたしには評論なんておこがましいので、あくまで感想にしたい。

「感想家」という言葉を最近知り、調べたら坂口安吾の文章が出てきた。とても共感できた。

  感想家は、文学者、作家じゃない。思想家でもない。つまり読者の代表だ。大読者とでも言ってよかろう。
 文学作品を読むのが好きで堪らない、文学の読書が何よりも好きだ、そういう人が謙虚に自らの読書感想を語るのである。
 小説を書くことが他の何物よりも好きで堪らぬ作家と、小説を読むことが他の何物よりも好きで堪らぬ感想家と、この二つは在ってもよい。
 感想家、大読書家は当然ひとり楽しむ世界だから、これ又、一人一党、ただ自らの感想があるべきのみで、党派的読書家などというものは有り得ない。

単に個人の心構え的な話で、他の方がどういう形でレビューをしても自由だと思うし、私が書いたものを読んだ人がこれは批評だと思ったとしてもそれも自由だけれど、素直な感想を大切に、背伸びをしないということを忘れずにいきたいと思う。

レビューという言葉は使いやすいので使うと思う。

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