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川内倫子氏の写真集「The river embraced me」は熊本をテーマにした傑作の作品。

どうもgucchon(@gucchon07)です。

今日は、川内倫子さんの写真集「The river embraced me 川が私を受け入れてくれた」を読みましたので、レビューをしていきます。

もちろん色使いと空間の捉え方はすごすぎるのですが、それよりも熊本の風景や文化をこんなにすばらしい切り取り方をした作品を初めて見た!、というのが主な感想です。

とても、わたしの語彙力ではあらわせない笑。


ほんと、すばらしいですね!


なんといっても、わたしの故郷である「熊本」をテーマにした作品集であることも、感動に拍車をかけます。


ちなみにヘッダーの玉ボケの写真は、本作品集の最後の一枚を真似て見ました笑


ということで、わたしの書評・レビューを書いていきます。


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感想と考察

特に印象に残った点は、下記のとおりです。

・写真集の一枚目で天草のキリシタン文化をさりげなく、かつ上手く表現

・熊本人の生活に寄り添った風景や文化を非常にうまく切り取っている


熊本はすばらしいところなんです。

「お城」も「祭り」も「海」も「山」も「川」も「グルメ」もあるんですよ!

宣伝しておきます笑


調べたら、川内倫子氏は長い間熊本に通い詰めたようです。

話によれば、夢にみた景色と、阿蘇の景色が一緒だったことが、きっかけの一つだったみたいです。

阿蘇、ありがとう笑


写真集の一枚目で天草のキリシタン文化をさりげなく表現

感想を書く前に、ちょっとだけ天草の歴史を補足します。


1566年に、宣教師により、天草にキリスト教が伝えられました。ザビエルが種子島にきたよりも少し後です。

天草は、はじめ豊臣秀吉の名をうけたキリシタン大名である小西行長らがおさめていました。

しかし、1600年の関ヶ原の戦いで豊臣側で戦った小西行長は、京都で斬首され、非キリシタンである寺沢広高が治めるようになります。

その後、徳川幕府による禁教令が出され、キリシタンの弾圧が著しくなりました。

迫害の時代と、厳しい税の取り立てがつづき、最終的に、天草四郎時貞をリーダーに、天草・島原の乱という農民一揆がおこりました。

結果的には幕府軍の攻撃にやられてしまい、約40,000人が犠牲になったといわれます。


そういった、「暗い歴史」が天草にはあるのです。


さて、川内氏の写真に話を戻します。

本写真集の一枚目は、雨が降った窓にピントがあっており、後ろにぼんやりとした建物がうつっています。

これは、わたしの推測ですが、おそらく「教会」がうつっています。


あえて建物を堂々と写さずに、雨と窓のフィルターを通して、「教会=天草の文化」をうつす・伝える表現方法に、1枚目からうなりました。



熊本人の生活に寄り添った風景や文化を非常にうまく切り取っている

本当にこの写真集、みていて楽しいんですよね。日常の生活がうまく切り取られていて、改めて「故郷」の良さを気づかせてくれます。

本作品の中で生活の一部の写真というと、色々あります。


熊本は祭りが多いのですが、祭りの様子を長時間露光でうつしたり、

日中のけだるい暑さを「住宅街を歩く日傘をさした奥様の背中」と「お昼の日差し」で表現したり、

江津湖でボートの練習をする学生、

今は崩れてしまった夜の熊本城と石垣のそばで話し込む女子高生、

海や山から広がる景色、

熊本駅で停車する運行本数の少ないローカル電車と0A・0B乗り場、

焼肉!笑、

下通りという横幅がめちゃでかいメインストリート、

熊本市内のいい本屋といえばここというオレンジ書店

などなど。


これらは、長年住んでいたわたしからも、拍手喝采です!笑

さすが何年にもわたって撮りにいってただけあります。しかも切り取り方が、本当にすばらしい。

すべての人に読んで欲しいですが、とくに、熊本人に読んで欲しい!と強く思います。一家に一冊あっていいくらいです。


まとめ

・写真集の一枚目から、天草のキリスト教文化を表現し、引き込まれる

・よく見てますね!というくらい、熊本人の生活風景や文化をうまく捉えている



いやー、いいもの見させてもらいました。

これくらいのレベルに少しでも近づけるように、精進していきます。



本日もご覧いただき、ありがとうございました!



*今日の写真集:川内倫子さん「The river embraced me 川が私を受け入れてくれた」








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gucchon
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