おんせんたまご

生まれ育った日本海側のベッドタウンで働くしがないアラフォー地方公務員一般事務職。 夫は…

おんせんたまご

生まれ育った日本海側のベッドタウンで働くしがないアラフォー地方公務員一般事務職。 夫はフリーランスのSEかつwebディレクター、コロナ禍で都内の会社の仕事を続けつつ嫌々ながら地方移住。 田舎気質、地方公務員ならではの理不尽に耐えられず早期退職して地元を離れることを夢見る日々。

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コロナで、別居婚やめるってよ②〜自粛警察おばさんの存在〜

荷物を整理するために上京する前日まで、 わたしは連日課長に呼び出されていた。 ちょうど大雪警報が出ていたのと、緊急事態宣言の再発令が出ていたからだ。 「天気が悪そうだけど…本当に行くんだよね?」 「いろんなことを言う人がいるかもしれないけど、耐えるんだよ」 そして最後に、 「帰ってきて来週いっぱいは、在宅で。できることがないなら年休を取りなさい」 との命令があった。出発前日のことだ。 恥ずかしながら自宅の端末はoffice2010で、十分に動作するものではなか

    • 【地方公務員】小さな気づかいでも、気づいてくれる人はきっといる

      先週の金曜日のことだ。 うちの次長はいつも、生花を持ってきてくれ、事務所のあちこちに飾ってくれる男性なのだが、先週は文化の日翌日から3日間の長期休暇を取って不在にしていた。 その日の業務終了後、自分のマグカップを洗って片付けようとすると、事務所の入口のカーネーションが1本ぽきんと折れ、他数本も枯れかけている花瓶が目に入った。短い花を生けられる花器を探すも見つからなかったのだが、後輩の協力でガラスの丸い器を見つけたので、折れていた黄色のカーネーション1輪は茎を切り、萎びてい

      • 【別居婚】 民法752条 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。

        地方公務員のわたしと、東京でエンジニアをしている夫。 わたしが公務員であるということがとても大きなメリットだと思い知らされるできごとは後に起こるのだが、 最初から辞めて上京するという選択肢はなかったし、夫も東京を離れるという選択肢はなかった。 わたしは県の同世代の男性平均より稼いでいる。あの氷河期の最中、Wスクールをせずとも合格し、新卒からずーっと続けてきたこの仕事を手放すというのはもったいなさすぎるし、いくら売り手市場(当時)とはいえ、アラフォーの一般事務職で正社員は

        • 【別居婚】夫とのこと③~はじめての遠距離恋愛からそのまま結婚~

          遠距離恋愛というものがそもそもはじめてだったのだが、 夫の住む東京と、わたしが住む地方はドアtoドアで4時間。 行ったり来たりは週末で月に2,3回(田舎に来てもすることがないので主にわたしが上京していた)。 それ以外の平日、わたしたちは、仕事から帰ってシャワーと夕食を済ませると、毎日LINE通話をするようになった。 最初はそれで問題なかったのだが、次第に様々な問題(主に夫の金銭問題と夫の親が非常識な人たちだったこと)が浮上し、 きっと近くにいて会って話せばここまでにならない

        コロナで、別居婚やめるってよ②〜自粛警察おばさんの存在〜

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          【別居婚】夫とのこと②〜最初から遠距離結婚前提〜

          前記事はこちら→https://note.com/group_hitsuji/n/n0bf9eee29408 2回目に飲みに行ったとき。 わたしはそれまで付き合っていた人とも別れ、久々に再会した地元の同い年の人に付き合ってほしいと言われていたけど、どうもしっくりこなくて悩んでいた。 当時すでに30代後半。もう一生ひとりかも。公務員だから経済的にはひとりでも暮らせるけど、地方公務員の女性で独身を貫いている人って少なくて、むしろ皆20代のうちに結婚出産していて、職場でも「売

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          【地方公務員】集計はスピードが肝

           わたしはアラフォー地方公務員一般事務職。この4月に、5年間勤めたごみ処理施設の庶務から、高齢福祉関係の事務に異動となった。アラフォーといえど、島は40代後半の副参事兼係長、40代半ばの会計年度任用職員、そしてアラフォーにしていちばん歳下のわたし。という構成だ。  主務は具体的には書けないが、他にも係の毎月・毎年の集計業務と予算決算、会議資料や議事録の作成などがある。  集計業務は前任(めちゃくちゃExcel技術の高いアラサー女子)から引き継いだ書式を使っていたが、今日い

          【地方公務員】集計はスピードが肝

          【別居婚】夫とのこと①

           自己紹介の記事にも書いたとおり、わたしは地方に住んでいて、夫は東京都区内に住民票がある。(現在はコロナの影響で地方のわたしの住まいで2人で暮らしているが)  コロナ禍でこそ、「2拠点生活」「デュアルライフ」というのは特に変わったことと思われなくなったが、当時は「別々に暮らすなんて結婚する意味あるの?」「夫婦は一緒に暮らしてこそだ」等、色々と言われたものだ。  何回かに分けて、夫との出会いから、別居婚、そして今に至るまでを綴っていこうと思う。  わたしたちはお互いが好き

          【別居婚】夫とのこと①

          生まれて初めて、飲食店で出禁を食らった。

            普通、出禁になると言うと、 ・店でうるさくして迷惑をかける ・他のお客さんに迷惑をかける ・無理難題のクレームを入れる などが想像される。わたしもそう思っていた。 しかし。  わたしはまだその店に行ったことがない。  遡ること4月、コロナウイルスによる緊急事態宣言が全国に発令される前に、GW明けの休日にわたしはその店を予約していた。  その店はモダンフレンチのお店で、席数も少ない、ご夫婦で切り盛りされていて、客単価は2万円ほどと、地方にしたらハイクラスな価

          生まれて初めて、飲食店で出禁を食らった。

          ワンチームという言葉が大嫌いになった話②

          ①はこちら https://note.com/group_hitsuji/n/n651abf7eeea0  それから1週間後。その日は翌日に新年会を控えた日だった(わたしは職場への不満から欠席としていた)。上司が不在で、事務所に私と、後輩にあたる技術職の男の子2人の3人だけになったときに、そのうちの1人から「おんせんたまごさん、すみません、実は」と切り出された。  それは、3か月前、わたしが有休を取っているときに別の上司が来て、「最近おんせんたまごさんが仕事に集中できて

          ワンチームという言葉が大嫌いになった話②

          ワンチームという言葉が大嫌いになった話 ①

           ごみ処理施設で勤務していたときのことだ。   当時、わたしは夫の金銭問題、義両親の問題で夫婦関係がうまくいっておらず、ケンカばかりの日々を送っていた。 メンタルも当然(夫もそうだと思うが)削られ、あってはならないことだが、仕事にも響くようになってしまった。 その点についてはわたしが全面的に悪かったと猛省している(ちなみに今はとてもうまくいっている)   ただ、周りの人の態度が明らかに変わった。ごみ焼却場は収集車や個人搬入の受付の仕事があり、それは上司含め全員の仕事として

          ワンチームという言葉が大嫌いになった話 ①

          生まれ育った地元で働いて、地元が嫌いになった話

          わたしは地方の10万に満たない、政令市のベッドタウンの市で生まれ育った。 両親はその政令市に電車で通う会社員だった。 両親ともに40を超えてやっとできたひとりっ子で、金銭的理由で県外への進学は許されず、県内の国立大学に進学し、就活は紆余曲折あったが(またそれは別のときに書こうと思う)氷河期のさなか、コネもないのに地元の公務員として採用され、実家に帰ってきた。 わたしが入った組織はそこまで住民と接することがない職場だったのだが、5年前、ごみ焼却場の事務に異動を命じられた。

          生まれ育った地元で働いて、地元が嫌いになった話

          自己紹介、わたしと夫について。

          noteに登録してはや何年になるだろうか。 自分が記事を書くとは思ってもみなかったが、このコロナ禍である。 地方の、人口10万未満の自治体で働く地方公務員として、 また、まだ珍しいと思われる遠距離婚について(実際、現在夫はリモートワークをしておりわたしの住む街で暮らしているのだが) 赤裸々に書いていこうと思う。 や、でも仕事に差し支えない程度に。

          自己紹介、わたしと夫について。