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【地方公務員】小さな気づかいでも、気づいてくれる人はきっといる

先週の金曜日のことだ。

うちの次長はいつも、生花を持ってきてくれ、事務所のあちこちに飾ってくれる男性なのだが、先週は文化の日翌日から3日間の長期休暇を取って不在にしていた。

その日の業務終了後、自分のマグカップを洗って片付けようとすると、事務所の入口のカーネーションが1本ぽきんと折れ、他数本も枯れかけている花瓶が目に入った。短い花を生けられる花器を探すも見つからなかったのだが、後輩の協力でガラスの丸い器を見つけたので、折れていた黄色のカーネーション1輪は茎を切り、萎びていたピンクのカーネーションは萎びた花びらを取り除いて、花を浮かべる形で飾ってみた。

後輩はお世辞かもしれないが、「いいです!かわいい!」と言ってくれたけど、土日の間に干からびるだろうなと思っていた。

だが月曜日出勤すると、器が残りのカーネーションで埋められ見事に飾られていた。

たまたま今日、次長との面談があり、その話をすると、

「あれやってくれたの、おんせんたまごさんだったんだ…!」と。

次長は、自分が長期休暇を取るにあたり、下の職員が花の水替えを負担に感じないように、先週の月曜の帰りに捨てて帰ろうとしたのだそうだ。

でも、花が「まだ生きたい」と言っているように思ったから捨てずに帰って、それでも気にしていたとのこと。

それが、月曜日に思いもよらない飾り方で花が生かされていてとても嬉しかった。だからこれに乗っかろうと思って、残りの花も一緒に浮かべたんだ。それが知れて本当にうれしい。あなたは優しい人だ。ありがとうおんせんたまごさん。

そう言ってくれた。

わたしは正直、次長がそんな思いでいたとはつゆ知らずだったし、まだきれいに咲いていた花を処分してしまうのがもったいなかった、それだけだった。

でもそんなふうに言われて嬉しくないわけがない。

評価されるためにやったわけではない小さな気遣いだったけれど、人を喜ばせることができた。

これって、公務員としての、いちばん根っこの部分のひとつなのではないか。

おばさんになっても、日々勉強し、成長していきたい。

だからこれからも、小さな気遣いをたくさん散りばめて公務員人生を送ろうと決めた。

※ちなみに折れた花を器に浮かべるのは家でもやっています。てへ。





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