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【別居婚】 民法752条 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。

地方公務員のわたしと、東京でエンジニアをしている夫。

わたしが公務員であるということがとても大きなメリットだと思い知らされるできごとは後に起こるのだが、

最初から辞めて上京するという選択肢はなかったし、夫も東京を離れるという選択肢はなかった。

わたしは県の同世代の男性平均より稼いでいる。あの氷河期の最中、Wスクールをせずとも合格し、新卒からずーっと続けてきたこの仕事を手放すというのはもったいなさすぎるし、いくら売り手市場(当時)とはいえ、アラフォーの一般事務職で正社員は都内でも再就職は難しいだろう。

対して夫は、地方のブラック企業での勤務経験から、選択肢が多く、エンジニアの単価が高い都内で仕事をすることにこだわっていた。もしこちらに来たら、自分の能力を持て余してしまい、遅くまで働いてわたしより低い給与しかもらえない。そんなのかわいそうだ。

そして、わたしはライブに行くのが趣味で、もともと貯金もしながらやりくりして月1〜2回上京していたので、遠距離でも金銭的にやっていける自信はあった。

でも周りの目は違った。

一緒に暮らさないなんて結婚した意味ないじゃないか!

もう定年退職した元上司から、結婚直後に言われた言葉だ。

その他にも、別居婚については、同世代からも、「想像つかない」「旦那さんこっちに呼べばいいじゃん」等と言われた。

タイトルははっきりと条文に記されている。ただ例外があり、わたし達は夫婦の同意がある別居なので合法とのことだ。

それでも、わたしは、「なんで結婚したら一緒に住むって決まってるの?」といまだに思う。

実際、今コロナ禍もあり、わたしたちはわたしの部屋で一緒に暮らしていて、手狭だけどもとてもうまくいっている(と思う)

(東京の夫の住居費が痛手ではあるが、これは東京で引っ越し作業ができるようになったらなんとかするつもりだ。)

でも最近になって、壇蜜さんや滝川クリステルさん、室井佑月さんのように別居婚を選ぶ有名人の方々も増えてきて、周りからも何も言われなくなった。

さまざまな結婚の形、夫婦の形があっていいと思う。他人がとやかく言うことじゃない。

夫婦の意味は、夫婦で決めることだ。



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