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【別居婚】夫とのこと①

 自己紹介の記事にも書いたとおり、わたしは地方に住んでいて、夫は東京都区内に住民票がある。(現在はコロナの影響で地方のわたしの住まいで2人で暮らしているが)

 コロナ禍でこそ、「2拠点生活」「デュアルライフ」というのは特に変わったことと思われなくなったが、当時は「別々に暮らすなんて結婚する意味あるの?」「夫婦は一緒に暮らしてこそだ」等、色々と言われたものだ。

 何回かに分けて、夫との出会いから、別居婚、そして今に至るまでを綴っていこうと思う。

 わたしたちはお互いが好きなバンドを通じて出会った。わたしはそのバンドのライブでしょっちゅう東京に行っていて、夫もそのバンド含め年間何十回もライブに行く人だった。

 インスタでフォローされて、夫の過去picをさらっと見たら、けっこう同じ音楽聴くんだな、歳違うのに(夫はわたしより学年で5つ下だ)、という印象だった。

 ほどなくして、わたしが投稿すると、毎回のようにコメントをくれるようになった。それからライブの度に挨拶をするようになり、出会って半年後には、「いつも挨拶だけなので、ちゃんと話してみたいです。今度東京に来るとき、時間があれば飲みに行きませんか?」というDMが来た。当時わたしは何もかもうまくいかず落ち込んでいたので、気晴らしにでも、と思って快諾した。ちなみに恋愛感情は何もなかった。

 はじめて飲みに行ったのは、3年前のことだった。新宿3丁目の焼き鳥屋で。お互いのことをいろいろ話した。お互い、見えないところで闇を抱えていることがわかった。でもまだ、恋愛感情は皆無だった。歳が違いすぎるし、自分に懐いてくれる男の子、としか思っていなかった。

 それから3ヶ月後、ライブがかぶって、終わったあとに飲みに行きましょう、となった。春がもうすぐ終わり、半袖が気持ちの良い季節だった。









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