見出し画像

多様性 ジレンマ ステレオタイプ


2021年2月3日の、日本オリンピック委員会臨時評議員会での女性蔑視発言が、日本国内外から注目され、議論されています。その後、差別と偏見、男女格差、多様性、社会構造、思考のギャップ、ジレンマ等に付いて日々考えています。

今までの自分の発言を振り返ると、差別的な言葉使いを無意識にしていた事があったと思います。私は女性なので男子、男性に向けての発言、コメントのことばに、男性、男子に対する潜在意識にある「偏見、ステレオタイプ」が入るのだと思います。

かれこれ半生以上を、「人種のるつぼ」と言える海外都市で生活して来ました。ですが、我が子の様に生まれた時から「人種のるつぼ」の生活ではありません。そのため、成長過程で身に付いてしまった「偏見、ステレオタイプ」があります。そして「偏見、ステレオタイプ」はそのまま見過ごしていると、言動の端々に表れます。

自分の「偏見」を理解するには、まず「偏見」の存在を無意識の場所から、意識する場所に出して「見える化」することが大切です。なぜなら、見えない物事や知らない事に、私たちは対処できないからです。

今回の女性蔑視発言の一件は、社会構造の潜在的な蔑視、差別思考が、オリンピックを推進する委員会という国際的で透明性のある公の場で「見える化」されました。

オリンピックが今後どうなるのかは分かりません。ですが、ひとつ前向きな気づきがあるとすれば、それは今回の事で「女性蔑視は社会構造の問題」と公に「見える化」された事だと思います。

今、この件が広く知られ、オープンに対話や議論が行われています。今後も対話を継続し意識改善をして行ければ、それは今の子ども達や未来の世代のための、大きく貴重な一歩なのだと思います。

尚、「偏見、ステレオタイプ」の形成は、育った社会背景、周囲の人々の言動、ポピュラーカルチャー、メディアの伝え方とそれら全てに刷り混まれてきた価値観、ことばと語彙、表現、イメージで作られます。

子に話す時に、普段の会話、喜怒哀楽の感情表現について、行動について、色の種類、玩具の種類、習い事等を選択する時など、なるべく男女括りの発言 (~らしく、~みたい、~だから、~ならこうしなさい、~ならそうしないで等)、男女差別的な表現は避ける様に気にして来ました。

ですが、発言の前に気づき、一旦再考しないと、上記の様な偏見の入った発言が出てしまう事もあります。気づいて後から言い直します。偏見と差別意識の問題は、気づき、再考、自省をずっと継続していく課題です。


お読みいただきありがとうございます。

良い一日をお過ごしください。

この記事が参加している募集

最近の学び

サポートは不要です🙏 近くの人、遠くに居る人々に感謝を伝え優しさを人から人へ広げて行けたら幸いです。