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日本のアニメが、ワタシたちを変えた。

 グリーンテック協同組合講師の小椋です。実習生が自己紹介をしてくれる中で、「アニメが好きです」といったことをよく耳にします。アニメを見る集中力を他に注げないか?と自分で思うぐらい、見始めると次が気になって見ることについ没頭してしまう・・・そんな私です。
ですから、実習生とアニメの話で盛り上がり、語りあうこともあるんです。みなさんも好きなアニメはありますか?最近はどんなアニメを観ていますか? 「アニメ」といっても、無数に作品がありますね。ジャンルも様々。
 
 私はその中でも、スポーツを題材にしたアニメが好きで、スラムダンクの三井寿に憧れて、小学生の頃からバスケットボールをはじめました。その他にアニメがきっかけで挑戦した100キロママチャリ自転車一人旅だったり、歴史に興味を示すようになり、着物を自分で着られるようになったり・・・今思い出すだけでも、アニメは私に人生の豊かさを与えてくれていると思っています。 
 
 そして私だけでなく、見た人に何かをはじめるときに背中をおしてくれることもあると思います。実習生の母国でもインターネットが普及しているので、いろいろなアニメが見られるそうです。【きっかけ】に焦点をあてて書いていきたいと思います。

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いつかアキバへ

 実習生たちは入国してきたら、毎日宿題で日記を書きます。日記を毎朝机に提出して、私たちはその日記から実習生の状態だったり、感じ方だったりを把握します。
 インドネシア人Iさんの日記は時々「え?どこで覚えたの?」といった、日本人や、普段使わないような日本語表現を書いていました。Iさんは、実習生の中でも日本語が堪能に話せる実習生でした。Iさんが、日本語を学ぶきっかけになったのは、日本のアニメだったそうです。
 中国人Kさんも・・・JLPTのN2を習得するくらいのレベルで日本へやってきました。彼は、「秋葉原へ行くことが夢」と移動中の車の中でワンピースや、私が知らないアニメについて熱く語っていました。
 そんな日本のアニメがきっかけで日本へ来る手段として、技能実習生として日本へやってくる実習生は少なくありません。アニメが火付け役となり、学びへ、そして日本で働く・実習するといった現状を垣間見ました。

ここで、昼休みや休憩中に盛り上がった話を紹介したいと思います。

私  「Mさん。その服かっこいいね!炭治郎?」→(鬼滅の刃の主人公)
Mさん「先生!!!そうです。鬼滅の刃。先生も見ましたか?」
私  「今は5まで見ましたよ。」
Mさん「続きを話してもいいですか?(笑)」
私  「だめです!」 

 冗談交じりな会話ですが・・・(笑)その会話から、毎日「鬼滅の刃」の話を聞いてもらったり、どのキャラクターが好き?と聞き合ったり、お勧めのアニメを紹介したりと・・・話のタネが広がりました
 「お互い「鬼滅の刃」といった共通のアニメをみていたので話が広がった?」と思われたかもしれませんが、そうじゃなくても、アニメを通して、外国人と話すきっかけを作れるんです

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「好きなこと」って誰かに伝えたい。そして、日本人に褒められると嬉しい。

 好きな事って誰かに教えたいんです。例えばこんな風に話かけるのはどうでしょうか?

「そのキャラクターかっこいいね!」

 だいたい好きなキャラクターの缶バッチをカバンにつけていたり、ドラえもんが好きな子は、水色のドラえもんの顔が描かれていたり・・・そんな分かりやすく「アニメ好き」を表現している子も少なくないです。私も筆箱は密かに、弱虫ペダルの筆箱だったりします(笑)
日本人に「褒められる」といったことは彼らにとって私たちが、思っている以上に嬉しいことなんです。また、好きなキャラクターを褒められたら、アニメ好きにとってはすごく嬉しいことです・・・(笑)
きっとそこから話の芽がでてくると思います。

「どんな話?」「国でもやってるの?」「人気なの?」など・・・
質問していったら彼らはきっと話をしてくれるはずです。たとえ、あなたがアニメに興味がなかったとしても、聴いてくれること嬉しさになり、親しみやすい日本人へなっていくのではないかと思っています。そんなに日本語は話せないかもしれませんが、そこはあまり突っ込まず、聴いてあげるといいかもしれませんね。彼らが、日本語を話すことにも繋がっていったらいいなと思います。

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 そんな素敵な日本の文化「アニメ」。日本の子どもたちだけでなく、大人もそして世界中でも愛されて、学びやコミュニケーションのきっかけに何かを始めるきっかけになる可能性を沢山秘めていると私は確信しています。
外国人との話すとき、話題に困ったら、「アニメ」を是非話題に出してみてください♪




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