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ギフトって、こういうもの。

プレゼントってやっぱり嬉しいですよね。
歳を重ねると、物自体より、その人のかけてくれた時間の方に嬉しさを感じませんか?

もうすぐ母の日なので、この時期になるといつも何を贈ろうか悩みます。
一応毎年違うモノを贈っているんですが。(もういいかげんネタがないんじゃ…)

まあ喜んでくれたらこちらとしても嬉しいし、悩んだ甲斐があったなぁとは感じます。

プレゼントって一年の中でどのくらいやりとりするんでしょう?
誕生日、記念日、クリスマス、お祝い事。。。
誰かのために考えて、悩んで、時間をかけて選ぶことも多いです。
素敵な文化ですよね……うん……。

でもたまに…
たまーに…
面倒だな。。と思うときもあります…やりとりが。(超小声)

日本ってとくにお返しの文化がしっかりと根付いてますよね。
お祝い事でも何かをもらえばお返しをするのがマナーですし。
金額のことや相手の趣味嗜好も加味しないと…みたいな。。

もらったらお返ししなきゃ…!という謎のプレッシャー。

私が考えすぎな部分もあると思いますが。

そんなひねくれ者の私。
最近、純粋に自分がもらって嬉しいモノが分かりました。

それは、
『旅のお土産』

こんな状況になる前、ある職場の人から
「○○ちゃんに渡したいものあるのよー」と旅先のお土産をいただきました。
旅行に行くのは知っていたけど、ばらまき用のお土産じゃなくて個人でくれるの!?という私的にはちょっとしたサプライズ。
(付き合いでというより、私の好きそうなモノを見かけたので買ってくれた感じです)

なんかそれが無性に嬉しくて。。。

誕生日やクリスマスなんかはプレゼントありきみたいなイベントじゃないですか。(表現雑ですみません)
でも、予想もしてなかったところから贈られるものに対して、すごく素直に「嬉しい…!」って思えたんです。
どうしてこんなに嬉しいんだろう…?と改めて考えてみました。

ご当地のおすそ分け、という気軽さ。
「ついでに買ってきました。」という気軽さが私は安心できるなぁと。(見返りを求めていない感じ…)

新しいものと出会える。
その土地だけでしか手に入らないものには特別感が増しますし、そこで新しいモノと出会えるのが◎。

思い出話を聞ける。
旅先の思い出を聞きながら、自分もその土地のことを想像する…
何を食べて、どんな景色を見て、どんな時間を過ごしたのか。
その土地の名物でも食べながら、その人の特別なひとときに自分も触れているような。。
そんな時間が好き。

自分の存在を頭の片隅に置いてくれた。
何よりも嬉しいのはこれでしょうね。
旅先でちょっとでも自分のことを考えてくれたこと。
SNSをあまりやらない私にとっては、非常に効果てきめん。。

「ついでに買ってきた感が良い」という割に、「自分のことを考えてくれた」というなんとも矛盾しているような、私のややこしい性格が出てますね。(自分で書いててどういうこと?てなりました)

あとは関係性も大切なのかな?
付き合いで渡すお土産とはまた違うんですよね。。。

最近あるコラムをみてすごく共感したところがありまして。

それでももらってうれしいのは、美しい景色があり、土地のおいしい料理もあり、日常を忘れさせてくれるものに囲まれた中で、自分のことを思い出してくれた。その気持ちである。
(『絵はがき/竹内政明』)

まさにそう…!ほんとに。
この執筆者である竹内さん(編集手帳の元執筆者)は、絵はがきをもらったときのことを書いています。
旅先から送られた絵はがきには大雑把な地名しかなく、返信のしようがない。
もらうのはうれしいくせに、仕事以外でものを書くのは億劫なので助かった。と書かれています。笑

誰かがふと思い出してくれたことが、形となって届けられたとき、なんともいえない温かな気持ちになるものです。

自分が旅行に行くときも、ふいに誰かを思い出す瞬間があります。

ああ、美味しいビールでも買っていこうか。
お酒好きなあの人の喜ぶ顔が目に浮かぶ。。
それならおつまみもあったら最高じゃない?
とかね。

そんなことを考えていると、こちらとしても土産選びが楽しめる。
だから帰省するとき、ついいろんなものを買ってしまうのか。。

旅のお土産って、私はとても素敵な贈り物だと思います。

本来『贈り物』とはこうあるべきなのでは?と思ってしまうほどに。

今はしばしの我慢ですが、自粛が解けたらまたどこかへ赴き、その土地の魅力を余すことなく誰かと共有したいものです。


読んでいただき、ありがとうございます!

ここまで読んでいただいたこと、とても嬉しく思います。