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12/20(火)ON-SITE SESSION VOL.1(仙台Rensa)参戦レポ

完全燃焼。

ライブハウスって、対バンって、ロックって、クソ熱くてメチャクチャすげえ。


こんばんは、灰色です。現在時刻は23時、仙台のホテルからお送りしております。

本日はタイトルのイベントでFinallyがオープニングアクトを務めるということで、遠征にやってきました。主催は宮田'レフティ'リョウさん。彼がパーソナリティを担当する仙台date FMのラジオで初めてのLIVEイベントを開催するにあたり、感覚ピエロ横山氏との縁からFinallyにOAのオファーがあり、共演が実現したというのが事の経緯でごさいます。

で、早速感想なんですが……

燃えました。

超絶とんでもなく最高劇的灼熱爆裂唯一無二なイベントでした。

まずは、我らがFinallyのセトリを。

緊張も力みもまるで感じさせない、ハイテンションかつFinallyらしさ全開のパフォーマンス。OAとして会場をバッチリ熱くしてくれました。出番自体も、15分3曲くらいかなーと思っていたのですが、4曲にMC、さらに出演後にレフティさんとのトークタイムまであって、予想以上に充実していたと思います。

事前のセトリ予想で、ロッケンとワイブレは内定だろうからあと1〜2曲何かな?という感じだったのですが、ロケットスタートとしてのTTは納得。そして君エールの選出は驚いたものの、個人的に特別な思い入れがある曲なので、この大舞台での披露はすごく嬉しかったです。

アーティストフルプロデュースのワイブレやロッケンを除くと、TT+君エールの組み合わせは2曲だけでFinallyの個性と魅力を初めての人に伝えるのにすごく適してるのかもな、とも改めて思いました。

特に今回のように、アイドル楽曲に普段馴染みのない観客層に向けては、グループとしての表現の幅広さを伝えつつ、会場を盛り上げられ、またメッセージもストレートでハッキリしている、という点が向いているように感じられました。

また、満を持して横山氏と感エロファンに披露したロッケンも、ロックテイストで大人っぽくてセクシーなカッコ良さと、アイドルらしく可愛い楽しさを両立した曲と振り付けということで、2組のバンドのOAとして「ロック×アイドル」という彼女たちの特色を初めての方々へ印象づけるには、やはり最適のチョイスだったと思います。

とにかくステージの上のみんなが楽しそうで美しくてカッコよくて、それだけでも感動してしまったのですが、一番印象に残ったのはラストのワイブレ。前奏でMeg様が「今日はOAですが、先輩方を食ってやるつもりで来ました!」とまさかの下克上宣戦布告。そんなん、カッコよすぎるやろがい……。

胸を借りるでも、盛り上げますでも、ご一緒できて光栄ですでも、バトンを繋ぎますでもなく、まさかの食ってやる宣言。最高に燃えました。

彼女たちにどこまでもついていきたい、一緒に戦っていきたい。またしても心底そう思わせてくれる力強い宣言と、誰にも文句を言わせない堂々たるパフォーマンスでした。

細かいところはテンションが上がりすぎて覚えていないのですが、トータルで印象に残ったのは4曲通しての全員の表情で、普段からその日その瞬間の100%を、という彼女たちの信条をさらに上回った、200%の表現力をラストまで毎秒貫いていました。ダンス中の眼光は鋭く、盛り上げどころではライブハウスの隅まで眩しい笑顔を振りまく5人のオーラは、場の全員を呑み込むかのような気迫に溢れていました。

とにかく、彼女たちのこのステージに賭ける意気込み、舞台に立って心から楽しんでいる様子、そして後に控える2大バンドとそのファンに真っ向からぶつかっていく勇気の全てを感じられる、そんな濃密なLIVEでございました。

Finally、やっぱり超かっけえよ。

さて、通常であればその他の対バン相手についてはさらっと触れて終わるのですが、今回ばかりは別です。

ライブハウスでのASH DA HEROの火力がヤバすぎました

予習は可能な限りサブスクで聴いてきまして、気に入った曲もいくつもあったのですが、ステージでのパフォーマンスは全く別次元。特に、「レーゾンデートル」や「世界をぶん殴れ」は圧巻でした。というかほぼ全曲が別物でした。

当初はせっかくだし無理ない程度に盛り上がるかーくらいの気持ちでいたのですが、完全にナメてましたごめんなさい。飛び跳ねすぎて腰が一気にバキバキになりました。

バンドのスタイル自体も、高速ラップとサビのキャッチーさのバランス、スタイリッシュなカッコよさと悪童的なイッツ・ロックンロール!感の調和が絶妙で、すごく自分好みのテイストでした。登場した瞬間に「俺たちが令和最強のロックバンド」と名乗ったときは若干どうなることかと思いましたが、これを見せられてしまったら「そりゃ最強だわ!」と納得です。

あと、「楽しい」じゃなく「堪能」という言葉選びも個人的にすごく好きですし、SOUL’d OUTの亡霊オタクで一度は現地で「シャガメ!」したかった身としても、全員しゃがみからのジャンプはイナズマでの、兄貴のステージと同様に念願が叶って嬉しかったです。本当に、ここまで何もかもが刺さるとは思わなかった……。

一番は決められないほどどの曲も良かったのですが、既に気に入っていた「Merry Go Round」を生で聴けたのはめちゃくちゃ嬉しかったです。好きになった曲を即LIVEで聴けてノレる幸せ!!そして「世界をぶん殴れ」のカタルシスはいくら拍手してもしきれないほどでした。あの景色は凄すぎた。

しかも、面識はおろか事前情報もおそらくほとんどなかったであろうFinallyのことも、カッコいいステージで熱くしてくれた、OAとか関係なくすごかったし二番手の俺たちも負けてられない、と言ってくれ、更には我々のことまで「Finallyの猛者たちからも漢気を感じます」「部室みたいな匂いがします、俺たちと同じです」と触れてくださるという、ワイルドな中にも人柄の良さの滲み出るMC。こんなん好きになっちまうやろがい……。

それ以外でも、グループの垣根を超えてフロアを一体化させて盛り上げるというスタンスがとにかくブレずに一貫していたので、初見でも全力で信頼して乗っかって燃えまくれました。

さらにはファンの方々も皆さんとてもあたたかく、中にはTMRやオーラルのファンの方もいらっしゃったりして、短い時間ながらすごく楽しくお話しさせていただけました。是非来年の活動もチェックしたいと思います!!


そしてラストは感覚ピエロ!先程のASHががむしゃらで力強いエネルギーを溢れさせていたのに対して、派手な動きながらも、より洗練されている印象で華を感じました。かと思っているとMCは愛嬌があったり、なんとも不思議な魅力のあるバンドです。

そしてロッケンをプロデュースしてくださった横山氏から直々に、「Finally、なんかいいこと言ってたよね。先輩でも食ってやる、か!やれるもんならやってみろやあああ!」と、まさかまさかの真っ向勝負宣言から次の曲への入り。お互いがお互いをリスペクトしているからこそできる、ジャンルや知名度なんてものを超えたプロ同士のガチのぶつかり合い。鳥肌が立ちました。

ちなみにその直後に横山氏のギターが不調となり、「言葉に気をつけないとダメですね、俺がやっちゃいました。Finally、すごくカッコいいグループですよね」というオチがついてました。何この人、カッコかわいい……!!そこに「天の声」さんの助けもあり、トラブルとはいえLIVEならではの微笑ましい一幕でした。

初めての感エロLIVEで一番印象に残った曲は「ハルカミライ」。もともと予習している中でも一際好きな曲だったのですが、MCからの入りも完璧で。息苦しい世の中が続くとしても、昨日より今日、今日より明日、今年より来年はきっと良くなっていく。いつかの未来で、今日このイベントに集まった人たちが、笑い合えていたらいいな。そんな想いが生歌と生演奏によって直に伝わってきて、腕を思いきり振り上げずにはいられませんでした。

最後はグループメンバーがバラバラに入り混じっての記念撮影もして、熱い余韻を残しながらもイベントは終了。撤収撤収!と引き上げさせていくレフティさんが面白かったです。そして終演後は周囲で情報交換をしてくださったり、盛り上がってくださったASHファンの方々とステッカーvsフライヤーの交換バトルが発生し、エンブレムを私物貼り付け用・保存用・友人用×3くらい貰いました。LIVE後のみんながハイになってる感じ、楽しかったなー。

とにかく書きたいことが尽きないのですが、まず真っ先に思い浮かぶのは、ライブハウスという場所ならではの特別な楽しさ、熱狂、一体感をこれ以上ないほどに浴びられた、初めての体験だったということです。

Finallyにハマって2ヶ月、平均して週2回くらい都内各地のライブハウスにも足を運ぶようになりましたが、Rensaは規模・きれいさ・照明・音圧がハイレベルな上にステージと客席の距離が近く、アリーナや野外フェスで見るメジャーアーティストのLIVEとは別種の盛り上がりがある、いい意味でクローズドな祝祭空間でした。

特に、ASH DA HEROと感覚ピエロという超パワー級の2組が生み出す生音をあの近距離で浴び、バンドサウンドに酔い、痺れるような視線を受けるのは、アイドル対バンでは味わえない凄まじいインパクト。これまでロックバンドのLIVE=メジャーアーティスト×大規模会場、という体験しかしたことのなかった自分には尚のこと、忘れられない衝撃でした。

※自分は例外的に世界一声がデカい男・西川貴教のダイナマイトのような生歌を小さいハコの前から2列目で直撃されるという体験を夏にしていましたが、TMRはTMRというジャンルなのと脳が焼き切れて記憶が曖昧なので、ここではノーカウントとします。

しかも、個人個人のノリ方が自由でメチャクチャ楽しい!盛り上がり方にルールや決まった型があるわけでもなく、初めての自分も「遊ぼうぜ!」という掛け声に全力でハシャぎ、身体を揺らし、拳と頭を振り回して飛び跳ねられました。興行的には難しいところだとは思うのですが、キャパに余裕があったからこそ、声出しがなくとも全力でエンジョイできた面もあると思います。これもまた、全席スタンディングならではの体験でした。

ちなみにオーラルのたまアリパラデジャは2階最前列だったので、ジャンプ曲で落ちないようにするのと曲終わりの揺れがかなり怖かったです。

加えて、ASH氏や横山氏、そしてレフティ氏も語っていたように、3グループとも演者とファンの双方がイベント全体を丸ごと盛り上げようとヒートアップしたことで、各々が自由に盛り上がりながらも会場には一体感が生まれ、熱狂しつつも共同体としてこの縁・一瞬を共に楽しむという、他では味わいがたいグルーヴ感を存分に堪能できました。

感想の最後に、イベント全体を振り返って印象的だったことがもう一つ。これは、あくまで各グループがベストと思うセトリを設定した結果でしかなく、それゆえに自分の解釈に過ぎないのですが、今回披露されたFinally「君エール」、ASH DA HERO「レーゾンデートル」、感覚ピエロ「ハルカミライ」。これら3曲からは、歌詞が伝えるメッセージや、そのコアにあるグループとしてのスタンスに共通するものがあるように感じられ、心が震えました。

君エール」の歌詞では、「君を迷わせる焦りも苦しみも 今この瞬間さえ決して無駄じゃない」「たった一度きりの今を 昨日よりも超えろ 強く、強く 鳴り響く鼓動信じて もっと激しく舞い上がれ 疾風が横切って 明日へ運ぶそれぞれの物語を 何度転んだって 間違いなんか一つもなくて 不器用でも 叫んでみろ君エール」。

レーゾンデートル」からは、「努力は裏切らないって平和すぎる言葉だよな 不平等なこの世界じゃ 涙を飲んだ 去るヤツもいるんだ それでも何一つ無駄なものはない」、「何万回裏切られても 結局自分は裏切らないや 絵に描いたようなヒーローが主役じゃなくていい あの日描いてた未来も 掻き鳴らしていく 僕だけのストーリー」。

ハルカミライ」からは、「愛想振りまいたって 自分自芯は変わらないさ弱くていいさ 昨日より今日の自分を 今日より明日の自分を 好きになれますようにと」「ハルカミライへ 今駆け出したんだ 未だ見ぬ不安すらすべて超えて あの日描いた 君が君であるために いつの日かページの続き描くよ 君という希望という」。

そして、ラストの「まるでいつかの1ページのような 君と僕が出会えた これを幸運(キセキ)って呼ぼうか」。

バンドの垣根を超えステージとファンが融け合い、全てが一つになって今日のLIVEの全てを表すのに、これほど相応しい歌詞はありません。

他にも挙げていくとキリがないため、メロ部分+サビ、に絞って書きましたが、改めて聴きながら文字に起こすと、自分の直観間違いはなかったことを改めて実感できています。

ここまでストレートで、着飾らずに熱いメッセージを打ち出すロックグループが3組揃い、お互いがお互いをリスペクトした上で音と熱で気持ちよく殴り合う=「遊ぶ」。自分がその場にいられて、知らない人たちとも一緒になって「遊べた」ことは、最高にいい思い出の1ページになりました。

そしてこれもまた、Finallyが繋いでくれた新たな縁です。どんどん進化しながら加速していく彼女たちの背中を必死に追いかけていると、ただ思いっきり楽しませてくれるだけでなく、狭かった自分の世界までも、どんどん広げてもらえるんです。

このnoteでは何度も取り上げていますが、Juri様が主催イベント後に語られていた、「対バンをきっかけに他のグループのことも知ってほしいし、好きになってほしい。何か一つでもいいものを持ち帰ってほしい」という言葉を、改めて思い出します。

俺は彼女たちに導かれて、今まで知らなかったアイドルの世界を教えてもらっただけでなく、ライブハウスで全身全霊完全燃焼するロックバンドのアツすぎる世界をも、今回知ることができました。

Finallyは、これまで俺が知らなかった楽しさや幸せを、いつも教えてくれます。大げさでなく、「こんなに面白い世界があったんだ」「ヤバい人たちがいるんだ」と、人生にたくさんの色をもたらしてくれます。

結局そこに戻ってくるのか、という結論になるのですが、俺が惚れ込んだ6人は、見かけた誰をも虜にする魅力と、どんなステージにでも飛び込んで挑戦していくスピリットを併せ持った、最強で最高のグループです。

Finallyに出会えて、好きになって、本当によかった。その思いがまた一段と強くなった一日でした。

そして、今回は残念ながら怪我で不在だったAoi様。勝手な物言いではありますが、邦ロック大好きと語ってくれた彼女は、メンバーの活躍に嬉しくも、出られなかったことへ無念な思いがあったかもしれません。

でも、ステージを見て確信しました。来年以降のFinallyは絶対に、今回以上にすごい人たちとの対バンステージに立ち、真っ向勝負して爪あとを残していくに違いないと。

なので是非、今は治療に専念していただき、また6人の本来のFinallyとして、大暴れする姿を見せてもらいたいと思います。その日を心から楽しみにしています。

最後に、大好きなFinallyと、ASH DA HERO、感覚ピエロ、宮田'レフティ'リョウさん、そして関わられたスタッフの方々とRensaに集まった全てのファンの方々へ、最大限の敬意と愛を込めて、記事を終わります。

最高のLIVEを本当にありがとうございました!!





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