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「Graph」と識る 001-ミュシャ展-

熊本市現代美術館で現在開催中の「ミュシャ展」
ミュシャの通称で知られるアルフォンス・ミュシャは現在でも国内外で根強い人気を誇るアール・ヌーヴォーを代表する画家であり、グラフィックデザイナーです。

「アール・ヌーヴォー」という言葉を耳にしたことはあるけれど意味はよく分からな
いという方も多くいらっしゃるかと思います。
アール・ヌーヴォーとは19世紀末から20世紀初頭にフランスを中心に広まった芸術運動の総称です。言葉の意味としては「新しい芸術」になります。
ミュシャの特徴でもある幾何学的な模様と有機的な植物の組み合わせ、描かれている人物の生き生きとした表情、鮮烈ながらも繊細な色使いは当時の芸術文化に大きな影響を与えアール・ヌーヴォーを代表する画家へと上り詰めました。

緻密に描き込まれた幾何学的な模様に乗せられた鮮やかな色彩、型に囚われない表現方法は時に普遍的なデザインのタロットカードの1枚の様に、時に神聖な宗教画の様に。
ミュシャの手掛けた作品の数々は今なお世界中の人々に影響を与え、愛され続けています。

今回の展示には代表作の「ジスモンダ」のポスターをはじめ、彼が“グラフィックデザイナー”としてデザインを手がけた様々なパッケージなども展示してあります。

今回は約30年ぶりの熊本での開催です。4/12までの「ミュシャ展」是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか。