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世知辛い時代の寿司パック

子どもの頃、父が「今は景気が悪いんだよ」と言った。どういうシチュエーションで、前後関係がどうであったかさっぱりわからないが、私の記憶の中に「景気が悪い」という言葉だけがしっかりと残ってしまった。


日々、値上げ、また値上げだ。
私は販売業の裏方のそのまた裏方をしているが、月に何度か値上げの知らせが届く。酷い時には週1回くらいは知らせが届き、あれ?先日値上げしなかったかな?と思って資料を確認することもある。
単価が高いものだけに、値上げ幅も大きいし、やむを得ず仕様が若干変わった商品もある。

仕様が変わったと言えば、スーパーの惣菜だ。餃子についてきたラー油と醤油は入ってないし、寿司のパックからワサビやガリが消えた。
寿司に関しては、去年あたりからネタが薄くなり、シャリが小さくなって、先日はとうとう一貫減っていた。悲しいことに大好物であるエビもなかった。
スーパーの寿司をものすごく美味しいとは思わないが、手軽なので度々購入する。私は価格を上げても良いから品質を維持してほしいと思うが、値上げしたらきっと売れなくなるのだろう。

「景気が悪い」などと言うレベルではもうない。日本人から希望とか、活力とか、エネルギーみたいなものが消えていく感じだ。暴動が起きないのは、国民性もあるだろうが、それでもなんとか生きていけるからなのかもしれない。

同じく子どもの頃に「中国は日本より30年くらい遅れてるんだ」と父から聞かされた。今や中国の国力は上がり、逆に日本の方が遅れてしまった。
「ジャパ行きさん」と言って、日本に売春に来るアジア系の女性を蔑んでいた時代があったが、今は日本人女性が他国に売春に行く時代だ。

世知辛い世の中である。

語源はともかく、世の中を知ると辛い。

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