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部屋の乱れは心の乱れ

部屋の乱れは心の乱れ、と誰かが言ったか言わないか知らないが、冬になるとどうしても部屋が乱れてしまう。
noteでも何度か扱っている「片づけ」であるが、冬もそろそろ終わりという昨今、モノを取りだすことすら少々面倒なことになっている。

少し言い訳をさせていただこう。
私は著しく筋力が弱いという障害特性を持っている。手足はもちろん、体幹保持、つまり姿勢を保つ力も弱い。座ってはいられるが、身体を動かす際にはどこかに掴まったり寄りかかったりしなければならない。
手に関しては、手先は多分人より器用な方だが、握力はもちろんのこと腕力がないので、腕を伸び縮みさせることはできない。
この状態でダウンジャケットやら何やらを着こむと、よけいに動きを制限されるどころか、重さで姿勢を維持するだけで精いっぱいになる。

更に、冬は手がかじかむ。普通の筋力の人は、多少手が冷たくなったところで生活に支障がないだろう。ところが私の手は少し手が冷たい程度でもうまく動かせなくなる。真冬は下手するとカトラリーが持てず、食事も苦労する。

そしてまた、身の回りを毛布などの布類で包んだり、隙間を埋めたりすると、モノを取りだそうとするとき、あるいは片づけるときに布類を剝がしたりどかしたりしなければならず、なかなか時間のかかる行為となる。

そんなわけで、小ざっぱりしたくとも出来づらい状況が冬の私だ。
だから冬はモノを増やさないのが第一選択ではあるが、保温グッズだの、乾燥対策だの、クリスマスシーズンのスペシャルなモノたちが自室の戸を叩く。親切な私はそれらを温かく迎えてやる。
加えて、デイリーコスメや、語学に必要なテキスト類など、誰かの手を煩わすことなく取れる位置に置いてある。そしてそれは、私の右隣の小さな空間に納めなければならない。

つまり、収納の達人なら誰もが言う「モノの定位置を決めましょう」とか、「ジャンル別に分けましょう」といったことが、障害特性上適応できないのだ。
その結果、冬が終わる頃にはご想像の通り、ひとつのモノを取るのに時間がかかり、片づけるのも難儀な状況になってしまう。
とにかく、ただでさえろくに動かない身体に、更に制限を加えている上着類が脱げる季節にならないと、片づけるという行為が自体が難しいのだ。

だから、今の部屋の乱れはけして心の乱れではない。
ないはず。たぶん。きっと。知らんけど。


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