GRACE WINE

1923年に山梨県勝沼町に創業した家族経営ワイナリー、グレイスワインの公式ノートページ…

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1923年に山梨県勝沼町に創業した家族経営ワイナリー、グレイスワインの公式ノートページです。 http://www.grace-wine.com

最近の記事

新年のご挨拶 2024

2024年、新しい年が明けました。 グレイスワインは、決意を新たに、創業から101年目を歩み出しました。 本年も地域に根差し、産地の思いを紡ぎ、風土の味わいと熟成をワインの神髄とし、本質を希求し続けてまいります。 本年もご愛顧を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、『Yamanashi de Grace』新ヴィンテージの2022年産が発売となっています。 自社農園比率がいよいよ半分を超え、品種の構成が進化しました。 ブドウ品種:マスカットベーリーA (49

    • 感謝を込めて

      ブドウ樹も落葉し、本格的な冬の到来を感じています。2023年も残すところあとわずかとなりました。皆様にとって、今年はどのような年でしたでしょうか。 当ワイナリー創業100周年と相まって、私自身は駆け抜けた一年となりました。 3月に香港、オーストラリアでの百周年を記念するワインイベント、6月には三澤農場の一部で有機JAS認証を取得、8月にスパークリングワインのロットの収穫が始まり、全体を通して過去最高の熟度となった今年のブドウ。 醸造期が終わるや否や、11月末には、イギリス

      • ヴィンテージ2023、果が行く

        10月に入り、標高700mのブドウ畑では、昼夜の寒暖差が15度以上に開くようになりました。 今朝は今季一番の冷え込みでした…それでも、昼間は半袖で作業をしていたほど。ワイナリー犬もデッキで気持ちよさそうに日向ぼっこをしていました。 皆様はいかがお過ごしでしょうか。 ブドウ畑では、例年よりも二週間程早く、晩熟のカベルネソーヴィニヨンの収穫を終えました。 三澤農場では、赤ワイン用品種として、メルロ、カベルネフラン、プティヴェルド、カベルネソーヴィニヨンを植えています。 カベル

        • 101回目の収穫が始まりました

          8月末、いよいよ2023年の収穫が始まりました。 1923年9月の創業から数えると、なんと101回目の醸造期です。初代どころか、三代目の祖父ですら、今日このときを想像することはできなかったと思います。 今年の夏は、最高気温が記録されるなど猛暑が話題となりましたが、温暖化の陰で、山梨ではまとまった雨も少なかったことが、ブドウの熟度を順調に高めていったと感じています。 とは言っても、まだまだ収穫は始まったばかり。 スパークリングワイン用ブドウの収穫と仕込みが一段落し、これか

        新年のご挨拶 2024

          有機栽培への挑戦

          連日報道される猛暑日には、山梨県の最高気温も話題になることも少なくありません。山梨は盆地と山地とで地形を成していますが、ブドウ畑は下がっている盆地の方ではなく、標高の高い丘陵地に位置すること、また山風のおかげで、心地よく作業ができています。 先月14日付で三澤農場の区画の一部に有機JASの認証が届きました。まだまだ猫の額ほどの面積ですが、私たちにとっては大きな1歩です。 ワイナリーでは創業100周年を迎え、今年は例年と違ったリズムで月日が流れていきます。例年はブドウ畑で過

          有機栽培への挑戦

          ポップアップストア(名古屋)がオープンしました

          ブドウ畑では、ここ最近の好天のおかげか、ブドウがぐんぐんと太陽に向かって成長しています。 先日、イギリスとフランスのワイン産地を訪ねる機会に恵まれました。 イギリスのスパークリングワイン生産者を訪問した際の思い出を、連載中のマリクレールで記事にさせていただきました。 イギリスのワイン?!と思われるかもしれませんが、飲食業界ではスパークリングワイン産地として20年程前から注目を浴び始め、じわじわと定着しつつあります。 試飲したワインも素晴らしいクオリティーでしたので、よろし

          ポップアップストア(名古屋)がオープンしました

          Decanter誌 6月号

          梅雨明けが待ち遠しいブドウ畑ですが、土壌の石に雨露が当たり光る姿は何とも風情があります。 ワイン専門誌の権威、今月のデカンタ誌の甲州特集で『茅ヶ岳甲州2022』97点、『グリド甲州2021』95点をいただきました。 コンクールから卒業して数年が経った今、感じることは、コンクールで金賞を受賞することと、厳しいワイン市場の中で生き残ることは異なるということです。 グレイスワインの生産量は変わらずですが、気付けば4割近くを輸出するまでに成長できました。 支えてくださっているお

          Decanter誌 6月号

          わたしのヒュッゲ

          ブドウ樹も日一日とたくましく成長し、開花期を迎えようとしています。 先々週、G7サミット中の広島へおうかがいしてきました。 メディアセンターで、外国人記者の皆様へ日本ワインを直接ご紹介させていただいたのですが、平和を願う場の片隅で、貴重な経験をさせていただきました。 G7広島サミットのパートナーズ・プログラムの夕食会では、『グレイス甲州2021』を提供いただいています。 さて、今日は、メディア出演のお知らせです。 テレビ東京「わたしのヒュッゲ」 【前編 6月2日(金)】

          わたしのヒュッゲ

          初夏

          ブドウ畑も初夏の装いとなりました。 萌芽を経て展葉した葉や、ブドウ樹の足元の草花の若草色は、心を穏やかにさせてくれます。 山麓に位置するブドウ畑では、時折、春嵐の名残を思わせる激しい風に吹かれることもありますが、もう頬を刺すような冷たさはなく爽やかです。 さて、ワイナリーでは『グリド甲州 2022』が発売となりました。 「白ワイン”甲州”を日用へ」という父の思いが原点となり、1999年に出発したワインですが、24ヴィンテージ目となりました。 これからも多くのお客様に愛される

          萌芽

          明野町の三澤農場では、観測史上最も早い萌芽を迎えました🌱 蔵では、瓶内二次発酵のデゴルジュマン(滓の除去)を進めています。 スパークリングワインを造る方法は様々です。 一般的な炭酸ジュースのように、出来上がったワインに炭酸ガスを吹き込む方法もあるのですが、グレイスワインのスパークリングワインは、一貫してシャンパンと同様に瓶内二次発酵により一本一本を手作業で仕上げていきます。 瓶内二次発酵では、酵母が発酵することで生まれる炭酸ガスを瓶の中に閉じ込めます。瓶内二次発酵の過程

          『茅ヶ岳甲州2022』『グレイス ロゼ2022』発売

          ゆっくりと寒さが押し寄せ、寒波と山風に凍てつく日もありましたが、ブドウ畑にもようやく春の訪れを感じる季節となりました。 春は、昨年収穫・醸造し、蔵内で熟成を経た、2022年産の白ワイン「甲州」の瓶詰めの季節でもあります。 ブドウ畑では新しい生命が生まれ、またボトルに詰められたワインも世の中にお目見えする、私たちワイナリー一家にとってはじまりのときとも言えます。 お待たせいたしました! 完売しておりました『茅ヶ岳甲州』『グレイスロゼ』の新ヴィンテージが発売となりました。

          『茅ヶ岳甲州2022』『グレイス ロゼ2022』発売

          新年のご挨拶 2023

          明けましておめでとうございます。 1923年に初代がワインを造り始めてから100周年という記念すべき年を迎えることができました。 SNSなどでグレイスワインを新年にお歓びいただく投稿を目にするたび、本当にたくさんの方々にお支えいただいていることを実感いたします。 高祖父が『長太郎印葡萄酒』を発売した1923年は、関東大震災に見舞われた年でもあります。 昨年末に吉村昭著『関東大震災』を拝読しました。10万以上もの尊い命が奪われてしまった大災害を経験し、自身の名前を冠したワイン

          新年のご挨拶 2023

          トークショー(11/27日本橋高島屋)のご案内

          8月中旬、勝沼町菱山地区の『Serena Extra Brut』の収穫を皮切りに始まった今年の収穫期も、11月2週目に入り無事に終えることができました。 今年はブドウの生育期に雨が少なく、8月の段階では今までにない早さでブドウが熟していくのではないかと思われたものの、病気が少ない年だからこそ、醸造家はもう少し、あともう少しと熟度を待ちたくなるもの。 標高700mの畑に霜が降りる間際のタイミングで、最後のカベルネソーヴィニヨンのロットを収穫しました。 満月での収穫、ナイトハ

          トークショー(11/27日本橋高島屋)のご案内

          ブドウ畑の四季を切り取ったジュエリー制作

          昨年末、50年近く日本におけるアクセサリーシーンを盛り上げてきた「ヴァンドームブティック」より、ブドウやワインにまつわるジュエリー制作監修のご依頼をいただきました。 半年かけて制作したアクセサリーが、百貨店内のヴァンドームブティックショップとヴァンドームブティックのオンラインストアにて9月16日より順次発売となります。 ブドウ畑やワインの四季をジュエリーに表現しました。 ブドウ樹が目を覚ます春 樹液が剪定した枝の切り口から滴り落ちる姿をフランス語で“pleurs”(ブドウ

          ブドウ畑の四季を切り取ったジュエリー制作

          『Pen』9月号に掲載

          明野町の三澤農場では、シャルドネのヴェレゾン(果粒の着色と軟化)を迎えています。『Grace Blanc de Blancs』の収穫まであと数週間。無事に熟期が進むことを願うばかりです。 一方、『Serena Extra Brut』のシャルドネを栽培している勝沼町の菱山地区。 とてもブドウが良い状態だったので、台風8号の接近前に急遽ナイトハーベスト(夜間から早朝にかけての収穫)を行い、そのまま翌朝に仕込みました。 お盆中ということもあり、人手不足の中、父も駆けつけてくれ朝

          『Pen』9月号に掲載

          山梨ガストロノミー × グレイスワイン

          ブドウ畑には、連日太陽が降り注ぎ、シャルドネの果粒が少しずつ軟化を始め、透けるような黄緑色が飛び始めました。 三澤農場は現場の作業を優先するため、普段は非公開にさせていただいているのですが、先日、コロナ禍を支えてくださったお客様をお迎えして、感謝の会を開催させていただきました。 ブドウ畑をご案内し、地下ワインカーヴでのバレスティスティングを経験いただいた後、ワインカーヴで貯蔵されたバックヴィンテージのグレイスワインをお楽しみいただきました。 ワインを盛り立ててくださった

          山梨ガストロノミー × グレイスワイン