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ボルドリッジに学ぶ

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2021年7月の記事一覧

サプライネットワークが戦略的優位点になるとき

サプライネットワークが戦略的優位点になるとき

サプライネットワーク(supply network)はサプライチェーンの拡張として、ボルドリッジで使用している用語です。

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、2年に一度、最新の経営実践を取り入れて改訂されていますが、このサプライネットワークという用語は一つ前の版2019-2020年版の改訂で着目されました。

供給網とも訳せますが、サプライチェーンもカタカナのまま一般的になっていますの

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P.1a(5)規制環境

 評価基準の基本的要求事項や個々の質問に答える前に、ボルドリッジの「組織プロフィール」の質問を用いて、あなたの組織の基本的な情報を整理し、組織内で共有しておきましょう。(‎‎組織プロフィールは、企業/非営利組織編(Business/Non-profit、PDF、英文)をベースにします。)

あなたの組織をとりまく規制環境を教えてください。

それは例えば、
・職場の安全や働き手の健康保全
・事業運

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自動データ分析の威力

自動データ分析の威力

 「FB利益2倍、1兆円超に 4~6月、広告収入大幅増」という記事が地方紙にも片隅に載りました。
 米交流サイト大手フェイスブック(FB)が発表した2021年4~6月期決算で、純利益が前年同期の約2倍の103億9400万ドルと大幅増益、主力の広告事業が貢献した。実際、広告事業の売上高は56%増、広告の平均単価が47%上昇し、配信数は6%伸びたとあった。(2021/7/29付北日本新聞朝刊より)

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判断と印象と事実を区別する

判断と印象と事実を区別する

半導体産業の30年の推移を示した経済産業省の一枚の図表から、日本国内だけで見ているのと世界の中で見るのでは、見え方が違うこと、また、それがどちらも、予てから持っていた自身の印象と異なっていたことがわかって、ボルドリッジの言っている意味を再確認しました。

事実に基づく分析と言っても、実際には、単なる「印象」に捉われていることが多くあります。
その印象も、自分で確かめたものではなく、新聞や雑誌、ニュ

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結果はレベル、傾向、比較、統合がそろってこそ分析・評価できる

結果はレベル、傾向、比較、統合がそろってこそ分析・評価できる

事実に基づく経営は、ボルドリッジで大切にされている概念の一つですです。もちろんその実践が重要です。

事実に基づく経営(management by facts)
事実に基づく経営には、組織内および競合環境の両方で、組織のパフォーマンスを測定して分析する必要があります。パフォーマンスの分析は、組織の評価、調整、および意思決定をサポートする必要があります。
(「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日

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SDGsへの取り組みを評価する

SDGsへの取り組みを評価する

ビジネスの世界でサステナビリティは企業の持続可能性について語られることが多かったですが、いまはもともとの用語であった環境保護活動を含む地球全体の持続可能性の意味で語られることが多くなりました。

ボルドリッジでも、当初、ビジネスの世界の意味でサステナビリティという用語を用い、主要用語集にも掲載されていました。しかし、この用語の意味の広がりにより、混乱を避けるため、現在では、サステナビリティ(持続可

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