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世の中のアシスタント業に思うこと

なんとも言えず香ばしい言動ってありますよね?
上手く言語化出来ない香ばしい振る舞いはピックアップして供養した方が良いです
と言うことで…
香ばしい発言ピックアップコーナー!

「俺ん時の代だったらこんなもんじゃないよ?」
「街歩いてると視線感じるんだよね」
「俺、筋だけは通ってるから」
「オタクの行動で推しの評価が決まるからね?」
「別にAVにこだわりねーし 興味ねーし」
「似合う似合わないじゃなくて服が好きなの」

まだやります? 
もう角膜が破壊されそうですか?
はい 今日も森脇健児ぐらい元気なGPPだ
こう言う香ばしい発言を集めるのが好きでして…
ナルシストとか痛いって形容ではなんかしっくりこないローストされたセリフが素晴らしい
それにしても世間は信じられないニュースで溢れていますね
回転寿司で皿を取らずにネタだけ取って食う輩がいたり牛丼屋で卓上の紅生姜直箸食い男が現れたりと地獄絵図とはまさにこの事
僕の母親はトルコ人と一緒にケバブ屋を営んでいるんですが…
もしウチの店で食テロ野郎が現れたら24時間監視のもと僕のバンドのマネージャーとして無給で働かせた挙句にエンドレスけつバットの刑です
嘘です 普通に裁判です
間違っても皆さん、そんな愚かな行為はしないように大人しく食事して下さい
ってそんなことより!
今回は音楽業界含めて世の中のアシスタント業について切り込んでいきたいと思います
急に話が変わってしまうのが僕の音楽ブログのスタイルなので悪しからず
大丈夫ですよ 
ちゃんと今回も音楽について書いてます 
それでは題して!
世の中のアシスタント業に思うこと
シンプル!それではいってみよー!




・アシスタント業とは

引用:MIN-ON

世の中には色々な仕事においてアシスタントと言う役割が存在します
まあ、日本古来の言い方をすれば「弟子」です
アシスタントは「僕を弟子にしてください!」なんて門を叩いて飛び込むわけではなくて履歴書や面接を通してその世界に足を踏み入れるわけだがムーブとしてはほぼ同じです
そして音楽業界にもアシスタントって仕事は存在します
例えば以下のような人たち
・アシスタントエンジニア(レコーディング)
・カメラアシスタント(MV撮影等)
・アシスタントエンジニア(MV等動画編集)
・アシスタントディレクター(音楽番組制作)
などなど…挙げればキリがないです
んで、この人たちはアシスタントをある程度経験した上で晴れてレコーディングエンジニアやカメラマンなどになるわけです
はい めでたしめでたし
とここで終わっては14歳のハローワークなのでもっと現実的な話を書いていきます 次



・アシスタント業は過酷

引用:ジョブトル介護

世の中のアシスタントと言われる期間の仕事は
とにかく過酷です キツいです
僕は過去に投稿した音楽業界に纏わる記事の中で半年間だけMAアシスタントとして働いていたことを記載しました
(MAは効果音処理やナレーション録りをするセクション)
そして、アシスタントは身体を壊してやめてしまったことも書いたはずです(たかだか半年間ですが半年で倒れかける程キツいと言うことです)
これに関しては皆さんは既読済みでしょうか
他にもアルバイトではありましたがコンサート現場の機材搬入なんかも幾つかやりました
短い期間ではありましたがその経験と周りのアシスタント敗北者の話を踏まえた上で考えてみても…やはり「アシスタントという仕事は過酷だな」と感じるわけです
ここで何が過酷なのかって点がこのブログのテーマに大きく関わってきますので詳しく書きます
まずは拘束時間です
アシスタントってクリエイターの世界に存在していることが多い
そしてアシはCD制作や映像作品、写真など作品を作り上げる上で必要なポジションなんですね
つまり9時出社17時退社のサラリーマンとは訳が違います(勿論、サラリーマンも凄い仕事です 彼らあっての社会です)
定時や残業と言う概念が存在しない業界で働いているのです
その上、休みも極端に少なくてご飯も時間通りに食べられないし睡眠時間も削られます
友達との予定も合わなくなり、次第に今まで連んでいた仲間が離れていく…なんてこともある
昭和の時代は「24時間戦えますか」をモットーに企業戦士がオフを返上するのが普通だったので何とか自分を騙して働けたかもしれないが…
令和はその気持ちにさせてくれない
世の中の一流企業はコンプライアンスや働き方改革を意識しているのに自分だけそこから取り残された感じになる
僕もアシスタントと名乗っていた時代は頬をつねって眠気と闘いながら仕事していました
その当時は24時間勤務でしたので次の日の朝にならないと帰れないわけですよ
何故、24時間勤務なのかと言うと制作サイドが箱を丸一日抑えちゃうんだわ
確実にMA作業を終わらせる為に我々を拘束しちゃうのです
これはレコーディングの世界も映像編集の世界もほとんど同じと考えて良いです
ただ、これはどうしようもならないことでもあるんですよね
だから、今回のブログのテーマはこの項目に切り込んでいきたいわけじゃない
それはどう言うことか
簡単な話です 
この世にエンタメが溢れ過ぎているからです
皆さん、テレビの番組表を見てください
Netflixやアマプラを使ってる方はトップページを見てください
タワレコに行った際はフロアを見渡してください
本屋へ行く機会があったら雑誌コーナーの前に立ってみてください
もうね 腐る程、娯楽で塗れているんですよ
これは消費者からすると嬉しいことです
選びたい放題ですから
でも、それに対してこの数の作品たちを作り上げている裏方が陰で地獄のような働きっぷりをしていることも事実です
エンタメ業界に働き方改革なんて無理です
綺麗事です 
もし、それを徹底するならエンタメの数を減らしていくしかありません
でも、そうはいきませんよね?
だから長時間拘束の上で時には理不尽な目にもあいながら働かなくてはいけないのは仕方がないのです
と…ここで話を終えてしまったらエンタメ業界でアシスタントを司るのは絶望ってことでしかない
僕はその次の話をしたいんですよ



・そこにいて本当に意味があるのか

引用:生コンポータル

選択肢としてアシスタント業を選ぶことやアシスタントとしてその場にいることにマジで意味があるのか真剣に考えてみるのもアリなのでは?
要するにシステム化されてるわけですよ
とりあえずレコーディングエンジニアになりたければアシスタントエンジニアとしてスタジオに入るとか
カメラマンになりたければその写真家の直アシになってみるとか
先人たちが築き上げたレールの上に乗っかってる
というか乗っかるしかないまでに追い込まれている人もいる
だけど実際のアシスタント業ってどんな仕事をするのかを調べてみると少しハッとしますよ
僕がスタジオでアシスタントをやっていた時の主な雑務一覧は以下の通り
・灰皿の交換
・スタジオ内の掃除
・お昼の買い出し
・伝票の記入
・テープ(HDCAM)チェンジ、整理
・テープ→DVDへのコピー作業
以上です これ以外の時間はひたすら何の説明や解説もない先輩の作業を眺めているだけです
「いや、眺めているだけのテメェが悪いんだろうが!受け身の姿勢のヤツは滅びろ!」って意見も分かるんですが24時間勤務(仮眠休憩なし)の上に休みは月に3、4日程度のスケジュール下です
前のめりになって質問なんかをする気力と体力すら奪われてしまいます
ただハードスケジュールを熟すロボットと化すしか選択肢がないのです
下手すればこの生活が2、3年続く人もいる
これは他のジャンルも同じでアシスタントと言うのは雑用を全部請け負うポジションなのだ
そして、このタイミングでふと考えるわけだ
上記の雑務って自分のやりたいことに直接関係はしていないよな…
勿論、最初からメインの仕事を任されるわけがないしそんな甘い世界ではない
それはどんな仕事も同じで下積みあっての将来だと言うことはこんな僕でも百も承知です
寿司職人だって何十年とかけてお米を炊くのを極めるのが先で捌いたり握らせてくれたりするまでには途方もない修行期間がある
しかし、寿司屋なら営業時間が決まっていて店を閉めてから色々と時間が作れるだろうけど音楽業界やエンタメ業界になるとそうはいかない
娯楽はもはやインフラです
いつどんな時だって音楽は聴けるし映画は見れる状態でないといけないのです
つまり、休まることを知らない
年中無休で稼働し続ける分野ってことだ
その世界にいる以上、過酷なスケジュールで働かなくてはいかない
んで、ここで問題になってくるのが…
ズバリ、勉強する時間がない
これです これを言いたいが為に長ったらしいフリの文章を書いてました すいません
もっと言うとアシスタントのデメリットがあるとするならば僕はこう表現したい
優秀な鞄持ちに仕上がってしまう
鞄持ちってのは例えですが、要するにアシスタント業(掃除とか身の回りのお世話や補助)のスペシャリストになってしまう可能性があるのだ
初心に立ち返ってみよう
本来、自分は何がしたくてその世界に足を踏み入れたのか
レコーディングやミックス、撮影技術や動画の編集テクニック等を極めたかったのではないのか
果たして雑用だけで目一杯なこのハードな環境でその本来やりたかったことを会得する心のキャパはあるだろうが
高確率でキャパオーバーになると思う
徹夜で1日一食みたいな不健康極まりない生活を送りながら空いた時間で勉強までするのはさすがに無理があると僕は思う
「でも、それをやってのけて今は最前線で活躍しているクリエイターやエンジニアは沢山いるじゃないか!それは甘えだ!」
うんうん それはね…そう言うタイプの人です
いるんですよ 寝なくても食べなくても息抜きの時間がなくても生きていける人って
世の中には色んな人がいます
でも、自分が果たしてそれに値する人間なのかってことは自己分析するべきです
決して無理をしてはいけません
人間、心と身体が一番です
鬱になったら克服するのは非常に困難です
過労死と言う死に方もフィクションではありませんし、不眠不休は自律神経をおかしくして寿命も縮まる可能性があります
だから、僕はこう思うのです
どれだけ音楽や映画、アニメ等のエンタメを愛しているかと言う愛情の尺度でアシスタントの道に進むかを決めるのは安易だなと
決める基準は如何に自分がタフであるか
こっちだなと あくまで耐性の話です
ここで「結局のところ貴様は何が言いたいんだ」ってポイントに落ち着くと思います
それは次を読んでください




・とりあえず1人でやってみませんか?

引用:ぼっちざろっく公式HP

今は良い意味でも悪い意味でも選択肢が沢山あります
ネットに接続すればSNSを含めて様々なプラットフォームに触れることが出来ます
つまり全部自分でDIYの感覚を用いて何でも出来るわけです
マジでやろうと思えばなんだって出来ます
僕のこの音楽ブログだってそうです
遥か昔は記事を書くには出版社に就職するしか方法がなかったと思います
今は令和です アプリだって色々あります
人とも簡単に繋がれます DM1つで相談事だって質問だって出来てしまう
そして、幸いなことにミックス・マスタリングや映像編集、写真撮影、デザイン作業などのクリエイトって資格や免許は必要ありません
つまり、誰だって勝手に名乗って仕事をしたっていいのだ
だって、ここ最近のエンタメシーンを見ていると物は言いようだなってこと多くないですか?
MIX師ですよ?MIX師
中には特にスタジオでのアシ経験もないまま独学で始めている方もそこそこいます
スタジオ出身のレコーディングエンジニアからしたら「ミックス舐めんなよコラ」案件かもしれないけど、それで現に稼げちゃっているなら安月給で身体にムチ打って先輩がフリーになるのを待ってる冴えないアシスタントより先をいってる気もするんです(別に遠回りとは言い切れませんが)
勿論、需要と供給の関係が生まれてそれが仕事として成り立つか否かは自分の腕次第
ある意味そう言う点では「野に放たれて好きにやってみろ!」ならではの厳しさもあるにはあると思う
だけど、勉強する時間は確保出来ますよね?
眠い目を擦って鞄持ち(世のアシスタント業の例え)に追われている環境では得られなかった時間を手にすることが出来るのです
では、何故アシスタント業と言う仕事が存在するのか それの理由は以下だと思う

エンジニアはクソ忙しいので他の雑務は人に任せたいから

まあ、今まで書いた内容の要約ですね
そして、逆にアシスタントになる上でのメリットはあるのか
あると思います 理由としては今をときめく最新の現場に立ち会えることです
どうしても大規模で旬なエンタメに関わる方法は限定されてしまいます
そう言う意味ではアシスタントになって現場の雰囲気や環境を味わうことは有意義だと感じます
幾らフリーで頑張ってても大物アーティストと接触出来る人間は選ばれしものです
あと、これに付随してもう一つ書きたかったことがあります
それは自分が「芸能界」で働きたいのか、「音楽」の仕事がしたいのか明確にしよう これです
Mステや紅白の世界って音楽業界って言うよりかは芸能界なんですよね
俳優やお笑い芸人、広告やタイアップなどの音楽そのものとは関係ないことが絡み合った世界なわけです
あなたはそこでキラキラ輝きたいのですか?
それとも、もっと草の根のフィールドで音楽の仕事がしたいのですか?
これは音楽じゃなくても同じで写真でも映像でも一緒です
前者の場合は今まで書いたことは忘れてください
と言うのも芸能界の中のにある音楽業界最前線と言う舞台で活躍したいのであれば…
ハードかもしれないけどブラックな世界に溶け込んで体育会系に働いた方が近道だからです 
その方が早い段階で有名なアーティストの仕事に関われます
でも、後者の場合はそうする必要性がありますかね? インディーズの分野を支えていきたいと思っていたり、社会人バンドや音楽を友達と作っている学生たちを応援する立場でいたいならわざわざ「ファッ〇ザ労基」で業界の歯車になる必要なくないですか?
ここを考えて欲しいんですよ
その為には自分の足で色々と調べてみることです
レコーディングと言ってもジャンルは様々
洋楽に関わる為に海外で勝負がしたいのか
将来、ミスチルやB'zの現場に立ち会いたいのか
武道館を埋めるアイドルとの商売がしたいのか
歌ってみた動画をあげる歌い手を客とするのか
大学の軽音サークルのバンドを相手にするのか
路上ライブが主戦場のSSWと仕事したいのか
MCバトルに出たりするラッパーをRECするのか
はたまた匿名の人間とデータでのやり取りなのか
自分の活躍したい場によってはアシスタントという道を踏むべきなのか否か決まってくると思います 勿論、大手のスタジオなどでアシスタント業をやることで身につく技術もあるのでそれらを経てから個人で活動してくのもアリです
ですけど、先程記述した通り芸能が絡む音楽業界や映像業界などはハードワークです
時代錯誤も甚だしい世界が待ってます
そこで無理矢理働いて身体を壊して結局やりたかったことを自ら諦めたら残された道はサラリーマンしかないって状況なのもどうなのかと…
何度も言いますが今は令和です
エンタメに属さない音楽の仕事の新たな在り方はあると思うんです
又は副業と言う形から始めても良い
そこをよく考えて欲しいです
では、ここからは1人で動いていく為にはどんな方法があるのかを書いていきたいと思います
興味のある方は是非、読んでみてください

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