JIRONシリーズ「WORK」:#01 チーム編成は車のパーツで考えよう
メンバー選びは難しい
こんにちは
新しいプロジェクトを始めるとき、悩ましいのがメンバー選びではないでしょうか。
1人ひとりのスキルや経験の見極めは大切です。過去の実績から、案件で活躍出来そうかを測ることも出来るでしょう。
しかし、適した経験とスキルを持った人員を選定したはずなのに、いざ始まってみたら思うようにプロジェクトが進展しないこともあります。
プロジェクトに限らず、通常の部署やチームでも、いまひとつメンバ同士が噛み合わなかったり、チームとして管轄している業務の進捗が思わしくなかったり、ということもあるでしょう。
みな、至って真面目で経験もあるのに何故なのでしょうか。
そのような場合、チームメンバーのバランスに問題があるのかもしれません。
メンバーで車を作れるか
では、メンバーがどのようなバランスであることが良いのでしょうか。
それをチェックする、簡単な方法があります。
それは、チームやプロジェクトメンバーを自動車のパーツに見立て、組み立ててみることです。
あっ、車に詳しくなくても大丈夫ですよ。
自動車は様々なパーツから成り立っています。
製品によって異なりますが、数万点以上のパーツや部品で構成されているそうです。
中でも、車を走らせるのに大きな役割を果たすお馴染みのパーツがあります。それはアクセル、ブレーキなどです。
パーツが不足していたら、自動車を安全・快適に走行させることは出来ませんよね。プロジェクトが道だとするならば、チームを編成するということは、そのプロジェクトという道をしっかり走る車を作ることに近いと考えます。
パーツと役割
ここで、「パーツ」とは何を例えているかというと、本人のスキルや経験、資格などではありません。
それはメンバーの「性格」、あるいは「特性」です。一人ひとりのメンバーの性格や仕事ぶりを思い出し、車のパーツで言うと、どこにイメージが合うか当てはめてみてください。当てはめる主なパーツは、「アクセル」「ブレーキ」「ハンドル」「タイヤ」「ミラー」「オイル」「カーナビ」です。
さあ、あなたのプロジェクトメンバーで「車」は作れるでしょうか。車を構成する主なパーツと、その特徴を見ていきましょう。
アクセル=推進力、困難を越える意志
仕事を進める上では様々な課題や問題が立ちはだかります。それらに立ち向かい対処できる強さが他のメンバーにも伝わり、業務を推進することが出来ます。
ブレーキ=慎重
後ろ向きなイメージですが、状況を進めたり乗り越えたりする上では、肯定ばかりではなく、あえて保守的な見解も必要です。pros&consで多面的に判断することが出来ます。
ハンドル=バランス
業務遂行の上では、完全な正解が求められない場合があります。複数の条件やステークホルダーを踏まえ、今、ベターと思われる解を選ぶにはバランス感覚が求めれます。
スピードメーター=正確
推進と停滞が繰り返されるプロジェクトにおいても、納期があり、成果物の精度も求められることもあります。几帳面な性格も必要です。
タイヤ=行動力
考えるだけでは進みません。パワフルな実行力がチームを前に進めます。
ミラー=冷静(リスク回避)
俯瞰的、あるいは詳細に事態を把握し、内在するリスクを見出し、事前に回避する冷静さが必要です。
オイル=一体感醸成・ムードメイク
ミッションの負荷が高く閉塞感が出たり疲弊してくると、チーム内の空気が重くなります。メンバー同志の関係性や雰囲気の悪化は士気や生産性に影響します。それを和ませる潤滑油的な社交性、明るさも有効でしょう。
カーナビ=リーダシップ
ここにおけるカーナビは、プロジェクトマネジメントという業務上の役割というより、チームという車がまとまりを持って進むための統率力です。
大切なのは 個性のバランスを配し、生かすかすこと
どんなに優秀なアクセルも、ブレーキの代わりをすることは出来ません。ほかも同じです。それぞれのパーツは、どれも等しくお互いに尊重され、調和して働くことで最高のパフォーマンスを生み出すのです。
逆に言えば、今あなたのプロジェクトやチームがしっくり来ていないとしたら、何か足りない役割があるのかもしれません。
メンバーが選べないことも多々在りますが、そんなときも大丈夫です。性格を見て、一番近い役割(性格的ファンクション)を意識してやってもらうと良いでしょう。
相対的な役割分担なので、性格がドンピシャでなくても、役割を意識しないよりは、ずっとまともに車を走らせることが出来るはずです。
参考にしていただければ幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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