見出し画像

RPGに一度もハマれなかった私がFF7Rで夕日を見ながら大号泣した話

こんにちは。ごろんです。

突然ですが皆さん、ゲームは好きですか?

一口にゲームといっても、シューティング、謎解き、バトルetc.色々ありますが、私はこれらのゲーム全般が苦手です。

やってみたい意思はあるものの、中々続かない。

とりわけRPG(ロールプレイングゲーム)には、強い苦手意識を持っています。

これは、そんな私が『FF7 R』のエンドロールを見るまでの軌跡です。

私がRPGにハマれなかったワケ

何年か前に『ポケモンGO』がリリースされた時には、私も20代の元祖ポケモン世代なこともあり、勢い良く飛びつきました。

でも楽しかったのは最初だけ、3日で飽きてアプリを消しました。

というのうも、「ゲームという架空世界に費やす時間があるのなら、現実で何か自分の実になることをしたほうがいいじゃん」と思ってしまうタチの、しごく詰まらない人間だからです。

ましてやクリアまでのプレー時間が数十時間にも及ぶようなRPGなんて、以てのほか。

それ以外にも、コマンドをあれこれ入力して技を繰り出したり、次々にミッションをこなしていく器用さを持ち合わせていないため、上手くプレーできないことに段々腹が立ってきて、途中でリタイアしてしまうことが多いのです。

楽しくプレーすることが、できないのです。

結婚した彼はゲーオタでした

画像1

しかしそんな私に、ある契機が訪れます。

今年のはじめに、ゲーオタの彼と結婚したのです。

付き合っている時分にも、私たちは遠距離恋愛だったこともあり、「電話だけじゃ距離を補えないからFF14で一緒に遊びたい」という、力強い(しつこい)彼からの説得に応じる形で、オンラインゲームをしていた時期もありました。

キャラクターを介してデートをするみたいな、そんな感じでした。

クエスト、なにそれ?知らない人と一緒にゲーム?無理無理無理オンラインこわい!というところから始めて、Level30くらいまでは一緒にやりました。

けれども結局、操作の難しさと元々のRPGへの苦手意識も相まって、この時はまったくハマれず。

夫と一緒に住み始めた今となってはプレーする意義を見出せなくなり、ほぼ放置状態です(久しぶりにログインすると操作を思い出すまでにまた時間がかかるしね)。

そんな中、2020年4月、ある世界的人気ゲームのリメイク版が発売されました。

世界中のファンたちが熱狂する姿に心を動かされた

画像2

既にご存知の方も多いと思いますが、『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』(通称:FF7R)です。

言わずと知れた超大作RPGですね。

1997年にPlayStationで発売された、普及の名作として知られる『FINAL FANTASY Ⅶ』の主要スタッフが手掛けたのが、今作『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』である。

画像3

物語の舞台はミッドガルと呼ばれる仮想都市。そしてミッドガルを支配するのは、星の命を削って魔晄エネルギーを生成する、巨大組織「神羅カンパニー」。魔晄の存在により、街は工場から出た大量の煙に覆われ、大地は枯れ花は咲かなくなり、中には魔晄中毒に身体を蝕まれた人々も登場する。元神羅カンパニーの傭兵である主人公クラウドは、魔晄炉爆破を試みるテロ組織「アバランチ」と行動を共にしながら、自分が失った過去の記憶を取り戻していく。

正直、設定はかなり重め。

例によって、一緒にゲームをしたい夫からのしつこい(しつこい)勧誘を受けてはいましたが、なぜゲームの中でわざわざ苦しい思いをしなければいけないのだと、まったく興味が持てませんでした。

しかしそんな私のモチベーションを上げたのが、ゲーム発売開始前に公開された、こちらの動画です。

いや。

いやいやいやいや、いやいや!

いや!スクエニはんぱねえな!!!!(大声)

FF14で3Dのクオリティの高さは分かっているつもりでいましたが、改めてこのトレイラーを見せられて「ゲームじゃないじゃん?映画じゃん??」となりました。

街の構造の緻密さや人物の動作・表情の機微が繊細に表現されていて、この数分だけで制作陣の本気と熱意を垣間見ました。

加えて、発売を目前に控えた、既存ファンたちのゲームへの期待感と高揚感。私がリメイクをプレーしようと思った決め手はここにあります。

ナンバリングタイトルもほぼ全てプレーしている夫を間近で見ていても感じましたが、SNSでも多くのファンたちが盛大な盛り上がりを見せていました。

ゲームをプレーするのを心待ちにしながら、各々が熱い思いを語る姿。

めちゃくちゃ輝いてましたね。

このゲーム、超楽しそうじゃん。と思いました。

実際にプレーを開始、沼に両足をつっこんでいることにはまだ気づいていなかった

画像4

私がFF7Rをプレーし続けられた理由は、大きく3つあります。

①コマンド操作をちゃんと解説してくれる(ど素人にも優しい)

②ティファ派かエアリス派か論争

③一緒にプレーしながら感動を共有できる仲間の存在

中でも①は、本当に助かりました。まず最初に、プレーモード(簡単/ふつう/難しい)が選択できたこと。戦闘開始前に分かりやすいコマンド操作の注釈を入れてくれたこと。なんて優しい製作陣なんだろうと感動しました。ありがとう、ありがとう!

ミニゲームはクリアするのに若干難航したものはありましたが、私の場合は隣にプロが控えてくれていたこともあり、彼が都度的確なアドバイスをしてくれました。かたじけない。(私が下手くそすぎるあまり普段温厚な彼が時折険しい表情を見せてはいたものの、最後まで匙を投げずに伴走してくれました)

ティファ派か?エアリス派か?

画像5

ティファ派かエアリス派か論争が生まれる理由も含め、登場人物たちの個性溢れるリアクション、カウンターの奥に控えめに飾られたユリの花、様々な部分に情緒あり、物語の断片があり、そこにはリアリティがありました。

あと女性視点から見てメチャクチャいいなと思ったのは、女性キャラ全員があざと可愛くありながらも、みんなが戦う女だというところ。

バトル的な意味合いもそうですが、内面が、です。

ティファもジェシーもエアリスも、エアリスのお母さんも。夢を追いかけるフォリア先生や、泥棒少女キリエに、テロリストの娘であるマリンちゃんだって。

みんな必死に生きているし、ちゃんと信念のある、強い女性なんですよね。

画像8

ちなみに私は、気づいた時にはエアリスルートに入っていたのですが、ティファも大好きです。

個人的に推しなのはティファがクラウドにカクテルを出すシーン。『コスモキャニオン』の名を冠した赤くて綺麗なカクテルでしたね。

画像7

クラウドが「綺麗だ…」とつぶやく、あのあたりの、普段は大人びた二人の年相応な思春期っぽいやりとりも、甘酸っぱくて微笑ましかったです。

リメイク版しか知らないのでネタバレが恐くてあまり深堀はしていないのですが、どんなカクテルが元ネタになっているのかや、カクテル言葉(花言葉みたいなもん)を調べたりしました。

今まで知りませんでしたが、こういうのって楽しいですね。

こういう自由な想像を無限に掻き立ててくれるようなトリガーを所々に配してくれているというのも、プレーヤーとしてはかなり嬉しいところです。

一緒にプレーしながら感動を共有できる仲間の存在

画像9

これは、めちゃくちゃデカい。

ここ数年、スマホゲームをやるときは基本的に個人プレーで、リアルの人間が介入してくることはほぼありませんでした。

FF14に関しては、一緒にプレーしてくれる仲間はいましたが、操作の難しさがネックになって私自身の気持ちがストーリーに全く向かず、ゲームを楽しむ彼をどこか他人行儀な視点で眺めていたのです。そこに共感はありませんでした。

画像10

ただ今回は、ストーリーに心動かされた自分と、その傍には常にゲーオタ夫の存在がありました。

あのクエストやった?スラムエンジェル、俺の時にはこんなセリフ言ってなかった!とか。

神羅カンパニー潜入の際には、ミッドガルの地平線に沈む夕日を眺めながら、夫と二人で肩をとり合い大号泣しました。(あの景色は実際にプレーしてから見て欲しいので、ここでは写真の掲載はしません)

クリア後には、東京スカイツリーでやっていた期間限定のコラボイベントにも行きました。(てっぺんにいたサボテンダー、見ました?)

画像11

12月に始まるリアル潜入ゲームも気になりますよね。

一緒にプレーし、共感し、感動できる仲間がいることで、「ゲームの中の世界」が現実に拡張されて存在しているように感じるのです。

この感覚は今までの私の世界には存在し得なかったもので、新世界に到達した気分です。

次回作がいつ発売されるかは制作陣のみぞ知るところでしょうが、引き続きいろいろな形でFF7Rを楽しめたらなと思っています。

画像12

背景に溶け込んでしまうような人間模様さえも美しい、私はこのミッドガルという街が大好きです。

まだプレーしていない方は、是非。


※画像の著作権はスクエア・エニックスに帰属し、営利を目的としない。権利を侵害しません。本記事は『FINAL FANTASY VII REMAKE』著作物利用許諾条件の利用条件を遵守しています。

© 1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:©1997 YOSHITAKA AMANO



この記事が参加している募集

心に残ったゲーム

やってみた

この街がすき

息を吸って、吐きます。