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「一番伝わる説明の順番」読書感想: コミュニケーションコストをかけない

Voicyで、質問箱に答えているのですが、わかりやすく話すにはどうしたらいいか?という話をしました。

この質問を読んだときに最初に頭に浮かんだのが本書「一番伝わる説明の順番」でした。
わかりやすく伝えるスキルは重要です。汎用性が高いので、ビジネスや恋愛でのオフライン、短文・長文・音声・動画いずれのメディアでも汎用性があるからです。意外と話している内容がわけわからない人は多い気がします。楽しく話すよりもまず先に、わかりやすく話すことができれば、それだけで平均以上にはなれる気がします。まず話が通じない、という人が意外といます。
この本は「人にわかりやすく説明するには、どうしたらいいか?」ということがわかりやすく説明されていました。6刷3.7万部('18/10/25)現在と売れまくってます。Amazon企画書・プレゼンカテゴリ1位になっているようです。

この本の著者である、田中 耕比古さんはコンサルティング会社の取締役をやられていて、エクセルやパワポを使った仕事のハウツー本を3冊出していて、といった本を出版されているようです。もともとアクセンチュア・IBMといったコンサル畑でキャリをを積まれたようでクライアントにわかりやすく説明するプロ、と言えるかもしれません。

大学の授業でいろんな人が来ていましたが、コンサル会社の外部講師の人の話は最もわかりやすかった記憶があります。調査結果など、難しい概念を年齢が高い会社経営者などに説明する機会が多くあるので、わかりやすく説明するプロと言えるかもしれませんね。

この本を読んだのは6月に香港からの帰りの飛行機の中で読んだのですがさくっと1.5時間くらいで読めました。図がが多く読みやすかったです。

3ヶ月以上経った今でも印象に残っているのは下記の3つです

・ものごとは3つにまとめて伝えると伝わりやすい・自分が話したい順ではなく、相手が知りたい順で話す・前提条件を揃えてから話し始める

・ものごとは3つにまとめて伝えると伝わりやすい
人間が覚えていられることはどうやら3つくらいが限界のようです。この本を読んでからというもの、Voicy、note、Twitterではなるべく情報を3つに区切って発信するよう意識するようになりました。心なしか反応もよくなった気がします。正直2つくらいしかなくても1つ付け足して3つにしています。そう、この本を読んで印象に残った事柄も3つにしてます。

・自分が話したい順ではなく、相手が知りたい順で話す
結論に至るまでの自分の思考の順番を1から話してしまう。1番相手をイライラさせてしまうケースかもしれません。聞く方は「いや、知らないから」となります。ぼくもよく「結論は何?」ということを言われてました。逆に「結論から話してほしいな」と思ってしまうことがあります。
お金の価値は人によって違いますが、時間は万人に等しく24時間しかないので、相手の時間を奪うという行為は強盗よりも質が悪い可能性があります。なので、情報伝達する際は、如何に短い時間で多くの情報を伝えるか、ということを意識したほうがいいと思います。しかし、普通に生活している分には結論から話す、ということはなかなか慣れていないと思うので、訓練が必要だと思います。
自分から話したいことがあって、話に行く場合は、テキストメモかなんかで伝えたい結論を書いてから行くといいかもしれません。できれば3つ。
通常の会話のキャッチボールの中で結論から話すのは難しいです。すぐに返答しなくても良いので、一呼吸置いてから話すクセをつけるといいかもしれません。対話相手からなにか質問が飛んできたら、「うーん…」と言って間を置きながら、思考プロセスを回せて、結論を導き出し、結論から話し始めると良いかもしれません。とにかく話の冒頭に結論を持ってくる、これを意識すると、できなかったとしても意識していないより良いのではないかと思います。

・前提条件を揃えてから話し始める
勢いよく話始めた相手が、相手も同じ知識があることをを前提にしゃべっている。細かく一つ一つ聞いていかないと事情がわからない。ひどい人だと、何の件かも言わずに話し始める。自分にもそういう時はあって、Voicyでもたまに恋愛工学生から質問が来て、恋愛工学用語をみんなが知っている前提で話してしまうことがあるのですが、自戒を込めて、専門用語はなるべく使わずに話せるようにしたい。
昔、プレゼンで想定する聴衆は、完全にロジカルなんだけど、赤ん坊のように何の専門知識も持たない人を想定しろと聞いたことがありますが、専門性が高い人ほど、何も知らない人に話せる説明できる可能性はありますよね。70歳のおじいちゃんが決済権を持っていたら、彼にわかりやすく説明できないと発注はもらえない。なかなか厳しい世界です。

この記事を書くにあたって、改めて目次を読み返したのですが、幹から話すとか、相手の頭に地図を描いてあげる、とかためになることが色々書いてあったことを思い出しました。知識は実践して初めて意味を持つということで、もう1回「一番伝わる説明の順番」読み直して他にも実践してみます。

Voicyでも話したので読み終わった後に聴くと、記憶に定着しやすいかもしれません。


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