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素敵な在宅医療・介護

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#介護保険

親の死に方は選べない。でも死に場所は選んであげたい。

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。 今回は「親の死に方は選べないけど死に場所は選んであげたい」をテーマに書いてみたいと思います。 私の父親の話です。 度々記事に書いていますが、父親は現在有料老人ホームに入所しています。 精神科病院から退院し今となれば入所当初は奇跡的に調子の良い時期が数カ月続きましたが、その後は日を追うごとにレベル低下しています。 度々起こすてんかん発作が主な原因だと思いますが、アルコール依存による脳へのダメージが大きかったこともあり発作の度

介護保険の利用

まだ必要ないと思いますか? 介護保険でサポートを受けることにやや抵抗を感じておられる方が多いのかな?と思います。しかし、介護保険を使ってのサービスを利用するには、けっこう時間がかかります。具体的には3週間〜1ヶ月程。入院して退院できるかな?とある程度予測できていから、手続きをすると、自宅に帰るまでに介護保険を利用できる状態には間に合わないことがあります。もちろん暫定(=仮)はありますが。 いつ手続きすればいいのか? 70歳、80歳の方でも、自転車乗られたり畑仕事をされた

顔を合わせたサービス担当者会議の大きなメリット

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。 今回は「顔を合わせたサービス担当者会議の大きなメリット」について書いてみたいと思います。 ここ最近私は新規や退院直後のサービス変更等でサービス担当者会議(以下:サ担)を行う機会が多くあります。 先週も4回ほど開催してきました。 そこで感じるのが、今後利用者支援において関わるサービス事業所の方々が全て揃い開催するサ担の有意義さです。 私はケアマネジャー(以下:ケアマネ)として、如何にサ担を短時間で有意義なものに出来るかに全力

【退院】「とりあえず自宅に戻って」が通用する家庭としない家庭

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。 今回は「『とりあえず自宅に戻って様子を見る』が通用する家庭とそうでない家庭」というテーマで書いてみたいと思います。 急性期病院へ入院し、治療が終わり退院の話が上がったとき「自宅に戻る」という選択と「転院しリハビリを行う」という選択を提案される場合があります。 これまで私が関わった「退院ケース」で上手くいかなかったケースがあります。 それは高齢夫婦+別居の子どもが関わったケースが比較的多いです。 先に結論を言うと「退院してみ

【介護保険】訪問リハビリをいつ始めるのがベストなのか?

お友達や、介護保険のスペシャリストであるケアマネージャーさんから、「訪問リハビリっていつ始めるのがベストなのか?」と、ご相談をよく受けます。 この疑問って当然なんですよね。ケアマネージャーさんはプランを作成しますが、ご提案するご利用者さんの「おサイフ事情」が必ず絡んできちゃいます。 さらに、ご本人、家族のご希望も無いのにリハビリは勧めるなんて時は結果がどう転ぶかも分からず、ドヤ顔でオススメしにくいサービスなんです。 ケアマネさんとしては、訪問リハビリを勧めたは良いけど、お

「転倒しない」は正しいリハビリの形なのか?

リハビリテーションは転けないを追求するっしょ?当たり前でしょ? なんて思っていませんか? まず、初めにわたしの立場を明瞭に示します。 日常生活では「転けない」がまぎれもなく正解です。 では、「転ける」は不正解なのでしょうか? その通り、不正解です。 では、絶対に転けない方法とは何なのか? って考えちゃうんですよね。 その方法は「寝ころがっておく、寝ころび続ける」です。 そうです。活動を制限しちゃえば良いのです。 転けないために、寝たまま。 活動を制限するのは正解でしょ

介護保険?医療保険?ややこしい訪問看護

訪問看護ってなに? 看護師が自宅に訪問し、自宅で病気とともに生きるためのお手伝いをするサービスです 訪問看護師が行うことは、健康状態の観察、療養に必要な医療処置、療養生活の相談やアドバイス、リハビリテーション、お薬の管理、緊急時の対応など多岐にわたります これらを主治医が書いた「訪問看護指示書」に基づいて提供します 訪問看護は国の制度を使います 訪問看護を利用するときに使う制度は2種類 ①介護保険 ②医療保険 これが訪問看護がややこしい理由です ①訪問看護~介護保険バー

¥100

サービス担当者会議でリハビリ療法士に聞くべき5つのこと

タイトルで「お!あの会議のことか!」と分かる方は介護サービスに従事されている方、もしくはよっぽど介護保険を理解しているご本人、ご家族です。 正直に言います。リハビリ療法士でも「なにをする会議なの?」って分かってないことが多いです(そんなことも無いか‥)。 そんな療法士へ切れ味の良い刀(しつもん・ぎもん)を担いで、切り込んでいってもらいたい!という、わたしの願いがあります。その手厳しさが明日への良いセラピストを育てるんですね。 もし、今後にこの会議が開催される!となった場

訪問リハビリは介護サービスの1/26でしかない

わたしが生活期リハビリテーションに10年以上たずさわり、気づいたことがあります。 それは、「リハビリのみでは何もできない」ということです。 わたしは自分のしごとはこれを選んでよかったと思ってます。だけど、好きであればあるほど「リハビリって重要」って思ってしまうんですよね。 どんな職業でも自分の業種は「必要」と判をおしたくなるものです。 ただ、この仕事もリハビリ療法士が増えてくるに伴って、残念なこともあります。強く競ってしまうんですよね。 ウチでリハビリやりませんか!

介護保険は複雑な制度

こんにちは。久しぶりの更新です。 ここ最近介護保険を新規申請する方によく会うのですが、 制度を理解できない人がほとんどです。 利用者本人がわからないのは当然ですが、そのキーパーソンでも理解が難しいようです。 実際の話、自分も理解できるまでにかなり時間がかかりました。 なので今回は簡単にですが制度の仕組みをわかりやすく、最低限抑えるポイントをお伝えします。 1、介護保険の申請条件介護保険は65歳以上の方が申請できるのが基本的なルールになります。 ただし、特定の疾病をお持ちの方

難しい・・・介護保険の理解度

こんばんわ!今日は難しい・・・介護保険の理解度について解説したいと思います。 介護保険って使えればもちろん便利なものですが理解へのハードルはなかなか高いもので利用者さんで理解できている方は少ないかと思います。 そんな制度について紹介しつつも理解を深めるためのこつなんかについても書いていきたいと思います! 1、サービスの制限が細かい 介護度によって使えるサービスが違います。 まず自分の専門分野の福祉用具ですが、 介護1以下では介護保険を利用してベッドを借りられない 特

訪問リハビリの卒業(終了)について、わたしが思うこと

このnoteはhariさんの問題提起について、わたしが返信したコメントです。 hariさん、こんにちは いつも楽しみにnoteを拝読しております。 今回はわたしにとって、考えが変わりつつあるトピックであるため、個人の思いを綴ろうと考えました。 「終了」に関する議論・構造について個人的にながく考えてまいりました。 そして、私が立とうとする立場は「提供元によってかわるのでは?」という結論です。 要するに 「訪問リハビリは終了を選ぶ」 「看護ステーションは継続を選ぶ」 で良

レセプト終わり^^!ヤター!【訪問看護ステーション開設71日目】

いやあ、花火でもあげたい心持ち^^。 人生初のレセプト請求の作業がやっと終わりました。ウィル本部のS大臣、使っているメインの請求システムのサポートデスクの方(何度もすみません)と研修担当のEさん、ご指導誠にありがとうございました^^。 何はともあれ、ウィルよこはま北山田が真っ当に初のレセプト請求を完了できたのはS大臣筆頭に、皆皆さまのおかげさまです。 スタッフ一同、心より感謝^^。 自分も大概、これまでの人生でいろんな複雑で忍耐の必要な作業を乗り越えてきたつもりでした

【介護保険】訪問看護との連携の取り方!

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。 今回はケアマネジャー(以下:ケアマネ)としての私が普段どのように訪問看護と連携を取っているのかを書いていきます。 先日最近一緒に仕事をするようになったケアマネと話をしていました。 ふと経歴は同じくらいのそのケアマネに訪問看護などの医療系サービスとの連携について聞いてみると意外にも経験があまり多くないことを知りました。 良く良く考えれば、経験年数は同じでも担当してきた利用者数や利用者自身の状態によってサービス事業所の内容や連携が