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顔を合わせたサービス担当者会議の大きなメリット

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「顔を合わせたサービス担当者会議の大きなメリット」について書いてみたいと思います。

ここ最近私は新規や退院直後のサービス変更等でサービス担当者会議(以下:サ担)を行う機会が多くあります。

先週も4回ほど開催してきました。

そこで感じるのが、今後利用者支援において関わるサービス事業所の方々が全て揃い開催するサ担の有意義さです。

私はケアマネジャー(以下:ケアマネ)として、如何にサ担を短時間で有意義なものに出来るかに全力を注ぎます。

今回はそのメリットについて書いてみます。
先にお伝えするとデメリットは唯一コロナ禍において「密」になる可能性があることくらい…。

それ以外は会議が良いものになれば有意義でしかありません。

専門職が集まって利用者の「現状」を目の当たりに出来る


在宅で行う担当者会議の会場は基本的には「利用者宅」です。

実際に利用者が過ごしている環境で普段の利用者の生活の様子を各専門職が目の当たりに出来る。

これ以上の情報収集の場はありません。

そして、その場で専門職同士で各視点からの疑問や問題点を共有することが出来る。

ケアマネも専門職ではありますが、それまでの経験値や元々の所有資格によって見る視点も異なります。

ケアマネの視点だけでは気づけないことも多くあります。

サ担の場では実際に各サービス(訪問介護・訪問看護・通所介護等)の専門職の視点が溢れています。

その視点の数だけ問題が浮き彫りになり、今後の支援の方向性も見えてくる。

これほど利用者にとっても、ケアマネとしても心強いことはありません。

利用者には事前・事後で補足説明を…


私としては関係するサービス事業所全ての方が集まる会議が好きで、短時間で一気に要点をまとめ上げます。

ですが、利用者・家族はその会議だけでは要点を理解するだけでも難しいことがしばしば…。

独居や高齢者夫婦ともなれば、いきなり大勢の人が来て、あれやこれやと話が進んで会議が終わってしまう…。そんな印象に捉える方もいらっしゃるかもしれません。

本来であればサ担の場で時間を掛けてじっくり説明が出来れば良いのですが、各サービス事業所の担当者も業務の合間の忙しい時間を縫って参加してくださったり、新規ともなれば「契約」等の時間も必要になります。

なので、私は要点を話して専門職の方々がまず利用者の意向と支援の全体像が理解出来るように話をまとめていきます。

専門職が利用者の意向と支援の方向性を理解してくだされば、後は各サービス提供時に利用者・家族へのフォローアップをしてくださるはずなので…。

そして、一番肝心な利用者・家族にはサ担の前にまず趣旨と全体の流れを説明。サ担の後には会議で決定した内容と今後の流れについて時間を掛けてお伝えします。

この前後の説明はそれぞれ別日が好ましいと私は思っています。

必ず利用者・家族が置いてけぼりになる事が無いように十二分に配慮をしてサ担を行います。

サービス事業所同士の横の繋がり


ケアマネとしてはこの繋がりが出来るか出来ないかで今後の支援の「濃度」が変わると思っています。

先日開催したサ担では訪問介護・訪問看護・通所介護・福祉用具の担当者が会議終了後に高齢者夫婦に対して各々の連携についてそれぞれが支援の共有をし合って連携方法も確立して提案してくださいました。

私はそれを利用者の横で聞いていただけ。

この「それぞれの専門職同士の支援の繋がり」が出来るか否かがサ担を利用者宅という空間で行う醍醐味だと個人的には思っています。

例えば利用者宅で実際に利用者が動いている様子を見て、訪問介護では通所に行くまでの準備の手順や方法、通所担当者へのバトンタッチの方法等を各々が確認し合って決めてくれました。

そこに福祉用具事業所が現在利用している道具の説明や各専門職の提案に対してより助けになりそうな福祉用具の提案をしてくれる。

訪問看護と訪問介護ではそれぞれがノートで利用者の「サービス提供時の状態」を共有して、それぞれの関わり方を明確にしてくれました。

それを横で見ていた高齢者夫婦はすべてを理解は出来ずとも「この人達が私たちを助けてくれるんだ」と感じてくれたと思います。

私の考えるケアマネの役割として一番重要なのは利用者に対する「チーム作り」だと感じています。

だからこそ、コミュニケーションの取れない事業所や受け身の事業所とは極力チームを組みたくない。

少し専門的な話になりますが、ケアマネの事業所は同じ法人の同じサービスに「80%以上」の割合で依頼してはならないというルールのようなモノがあります。
※細かく説明すると長くなるので気になる方は「特定事業所集中減算」で調べてみてください。

これは法人内の「抱え込み」を防止する為でもありますが、私としては「良い法人・良いサービス事業所には利用者をお任せしたいので依頼も集中するよね?」と内心思っています。

私は「この事業所は信頼できる」と感じると相当数の割合で依頼をすることがありますし、同じチームを他の利用者に適用する場合もあります。

少し話が脱線してきたので戻しますが、それほどサ担における「横の繋がり」が生んだ「チーム」は重要と私は考えています。

良いチームを作れるだけのポテンシャルのある事業所がたくさん増えると良いなと思います。

その為に必要なのは「事業所のリーダークラスのレベルアップ」なのかな~と個人的には思っています…。

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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