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【コラムvol.14】口腔と姿勢をつなぐ舌の位置

口腔と姿勢の関係には、何が介在しているの?

オーラルフレイル予防で注目される「舌の位置」です。

この舌の位置は、口腔(歯やお口全体)と姿勢の関係だけでなく、肌のトラブル、鼻疾患、顔のむくみなどの美容など多方面で注目されています。
お口と体は繋がっていると痛感しますね。

舌が本来あるべき位置にない!どんなことが起こるのか?

姿勢をキープしたくてもなかなかできない
奥歯に頼った咀嚼(噛む)になる
唇を閉じることができない
口呼吸になる
など様々…

舌の位置は、歯並びや噛み合わせとの関係性が強いだけでなく、
喘息・アレルギー・喉の粘膜の抵抗力
虫歯や歯周病の頻発要因
口腔周囲筋の緩み、硬直
免疫機能の働き
との関係があります。


この流れは、全ての世代に起こる可能があります。
詰め物や被せ物など治療中心の歯科治療を繰り返すことで起こることもあります。

【育み期】成長の過程で培われる土台でもある舌の位置は、成人期以降【見直し期】の方も筋肉の使い方次第で変わることができます。


舌の可動域を上げるための体操を取り組む?

多岐にわたる分野と関係している「舌」刺激しないわけにはいきませんね。あらゆる体操をはじめてました!が、実は、筋肉だけでは限界があることも知っていただければと思います。

上下の歯を機能させるための柔らかい組織が機能し始めると硬い組織である歯をその筋肉に合わせて形態を整える必要があります。

歯科治療と口腔周囲筋の体操やトレーニングは無関係ではありませんのでぜひ、口腔の基本となる、噛む、飲み込む、話すなどの機能を維持しながら顎関節に無理をかけないように口腔周囲の様々な体操やトレーニングを取り入れてください。

噛める口と同時に体幹への刺激も行いましょう!

姿勢の維持と口腔機能の獲得、回復、維持、安定には、口腔周囲筋への刺激だけではなく体の運動も欠かせません。

プラスαの刺激も必要なことがありますが、まずは、日常生活で見直せること、できることから始めてみましょう!


本日は、少し難度UPのコラム内容でした!
歯科にとどまらず、体のケアを行う先生方や子供の体づくりに関わる先生方にもお口と姿勢の関係は知っていただき、意識したサポートを実践してほしいと思います!
当院で運動習慣を進める理由には単純に健康のためだけでなく、口腔機能や下顎の位置、舌位との関係に根拠があるからです。


ワンランクアップ!【歯科医療従事者向け】にも記事を書きました。


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