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大学受験と娘の話

今日は、私の大学受験のときのことを書きたいと思います。


子どもの頃から割と勉強はできたほうだと思います。

田舎あるあるだと思いますが、
勉強ができる子は、
公立小学校→公立中学校→地元の県立高校→地元の国立大学へ行くのが
「親孝行」と小さい頃から刷り込まれていたのかな、
と今になって感じます。

地元の県立高校に通っていた私は、
小さい頃から算数、数学が好きで
暇さえあれば、数学の公式を解くのが好きだったので
「数学が好き」→「将来は数学の先生になる」
という流れになっていました。

親友といつもいっしょに勉強していて
英語が苦手な私は友達に英語を教えてもらい、
数学の苦手な友達に私が数学を教えあったりしていました。

センター試験を控えて友達と勉強していたある日、
2次方程式だったか、2次関数だったか、
友達に解き方を説明していたのですが、
なかなか友達に解き方を理解してもらえず。。。
「なんで全然わからないんだろう?」
と感じてしまいました。

小さい頃から数学が得意だった私にとっては、
数学が苦手な友達の気持ちが理解できず、、、

受験の途中で「私はこのまま数学の先生を目指していいのか?」
という疑問が湧いてきてしまいました。

センター試験はどうにか終わったものの、
私の中の疑問は日々大きくなり、
センター2次試験の勉強がだんだん手につかなくなってきてしまいました。

「このままだと2次試験不合格で行ける大学がないかもしれない」
と感じた私は、
1人進路指導室にこもって進路を調べる毎日。

スマホもなく、インターネットもなかった時代なので、
大学を調べる情報は、進路指導室の資料と大学案内のみ。
高校に入学してから「数学の先生」しか考えていなかった私にとっては
進路指導室の情報は、とっても新鮮でした。

誰もが知っている歴史のある有名大学、
箱根駅伝などで名前を聞いたことのある中堅大学、
観光学部など新しい学部を新設した大学。

我が家は、そんなに裕福でなかったこともあって
高校3年生の私が考えた結論は、
4年生大学のある短大へ入学して編入という道でした。

国立2次試験が終わってから
母に「2次試験だめだったかもしれない」と打ち明け、
都内の短大をいくつか受験させてもらえることになりました。

付き添いの旅費を払う余裕のない我が家にとっては、
日帰りで行けるところは日帰りで受験、
宿泊が必要な場合でもユースホステルなどの安いところを予約して
受験にかかるお金を最小限にしてどうにか受験を終えることができました。

国立2次試験は、案の定、不合格。
私が進学先に選んだ短大は、教育、心理、文化なども学べる総合的な学科で
自分の学びたい分野がコースで選択できるところでしたが、
実は、都内では有名な総合学園で
小学校受験では有名な学校ということとは知らず。。。
入学後のびっくり出来事についてはまた別の機会にしたいと思います。


現在、娘は小学4年生。
土地柄というのもあると思うのですが、
クラスの8割以上が塾に通っていて中学受験をする環境です。

塾や受験を否定するわけではありませんが、
「塾の費用がすごくかかること」
「中学受験で志望校に入学できる人は3割程度」という話を聞くと
塾に通わずに娘の学びたい中学に通えるのが理想かなと考えました。

我が家は、国際結婚で
私と娘たちは日本語、夫と娘たちは英語で会話をしているので
日常の英語を受験にも利用できないかと調べたら、
最近は、都内でも英語1科目で受験できる中学があることを知り、
徒歩で通える私立中学を受験することに決めました。

偏差値はそんなに高くないですが、
中学高校一貫校で他の私立中学より英語の授業時間が多かったり、
留学制度が充実しているのが特徴です。

私が大学受験をした頃は、まだまだ偏差値重視の時代でしたが、
今は、受験科目もめまぐるしく変化していて
学校も試行錯誤しながら変化している時代で
大学も総合型選抜(AO)入試が取り入れられてきているので
周りに流されず、情報を上手に読み取って進んで行く力が
大切だなと感じています。

また、小学生からキャリア教育もされるようになってきているので
私のように「数学が得意」=「数学の先生」という1択ではなく、
「数学が得意」
 ↓
 研究者
 エンジニア
 プログラマー
 データサイエンティスト
 会計士
 税理士
 ファンドマネージャー など
さまざまな選択肢があることを知ることができる時代でもあるので
娘にはいろいろな選択肢があることを知ってほしいと思います。


「普通じゃない」大学受験を経験して
数学を勉強したことは、私にとって無駄にはなっていないと思います。

数学で学んだ
「論理的に物事を考えること」
「数字を読み取る力」は、
社会人になっても必要な力だと思うから。

もし、受験を控えている人がこの記事を読んでいるなら
「大学受験だけが全てじゃない」ことも知ってほしいと思います。
何のために勉強してるのか?何のために受験するのか?
ー大学でやりたいことがあるため?
ー将来やりたい仕事につくため?
ー親を安心させるため?

受験は、一択じゃないこと。
世界はもっと広いこと。
自分次第で選択肢は広がること。を
たくさんの人に知ってほしいと思います。

思い返してみると
私が算数を好きになったきっかけは、
小学校3年生のときの担任の先生が大好きだったから。

先生にほめてもらえるのが嬉しくて
テストの点数がいいと家族も喜んでくれるのが嬉しくて
「私は本当に算数が好きだったのかな?」と自問自答する今日この頃です。




【最後まで読んでいただきありがとうございました】

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