ウェルビーイングと脳神経哲学

こんにちは天照のSOMAです。
本日は最近何かと噂のウェルビーイングについて脳神経的かつ哲学的に解釈していきたいと思います。

なぜそんな難しそうなことを考えているのかと言いますと、仕事柄データを元に治療を行うのですが、対人関係ですので哲学的な悩みにぶつかる事も多々あります。

そんな背景もありまして僕は脳神経も哲学も色々と学んできたので、今日は試しにそれをミックスしてみようと思います。

是非感想を頂けたら今後の参考になります!

はじめに

ウェルビーイングとは、心身の社会的健康を意味し人間の生活における基本的な価値であり、個人や社会全体の幸福に深く関連しています。

この概念を探求するにあたり、脳神経哲学の視点を取り入れることで、意識と幸福についての深遠な関係を理解できます。

1. 脳と感情


幸福や不幸、喜びや悲しみなどの感情は、脳内で生じる化学的・電気的なプロセスによって制御されています。

神経伝達物質や神経回路が感情を調節し、私たちの幸福感に影響を与えます。

例えば、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質は、幸福感や報酬系の活性化に関与しています。

したがって、脳の健康は幸福感とウェルビーイングに直接的な影響を及ぼします。

人間はドーパミンの奴隷であると言った言葉があるように、我々はドーパミンの分泌量に左右されています。

例えば、休日の昼間やる事が何もなく暇な状態を退屈であると定義します。

その時に必要なのは楽しみや快楽ではありません。

仕事終わりに呑んでいたビールもあまり呑む気にもならず、録画していたテレビ番組も何だか見る気にならない、そんなことはありませんか?

この時に我々人間が求めているのは快楽ではなく刺激です。

刺激=ドーパミンが強く出るこの状態を求めていると考える事が出来ます。

またドーパミンは怒りの感情でも湧き立ちます。

よくネット記事のコメント欄で怒る人の事を

【暇なんだなぁ。】と思った事ありませんか?

そうあれ、、ドーパミンの奴隷。

と言えるかも知れません。

2. 意識の役割

哲学的には、ウェルビーイングと意識の関係は深遠で複雑です。

意識は私たちの経験、認識、感情の根源であり、これによって幸福感や満足度が形成されます。

哲学者たちは意識の本質や自己認識の問題を考察し、自己の存在や目的についての洞察を提供しています。

自己の理解が深まることで、個人のウェルビーイングを向上させる手助けとなります。

自己同一性つまりアイデンティティーの確立についてエリクソンの発達段階では10代後半ぐらいに確立していくと言われています。

アイデンティティーとは

私はこのような人間です。

と説明できることです。

脳科学的に解釈すると、所謂認知症と呼ばれる症状は【自分を見る自分】が消失していく症状であると言われています。

自身を客観的に見ることが出来なくなり、コントロールを失い、感情的に行動を引き起こしてしまうという事です。

ウェルビーイングな生活を目指すには身体的な健康よりもまずはアイデンティティーの確立を先に目指す方が良さそうと僕は思います。

3. マインドフルネスと脳神経


マインドフルネスは、脳神経哲学とウェルビーイングを結びつける実践です。

マインドフルネスは、意識を現在の瞬間に集中させ、過去や未来の心配から解放します。

逆にマインドワンダリングと呼ばれる症状は思考が混乱し同じことを何度も何度も考えてしまう状態です。

これは強いストレスが側頭葉に定着した事で少しのきっかけで引き出しが開きやすくなっている状態です。

この時の対処法としては内部的、つまり自分の脳だけでは解決出来ない状態なので、外部刺激を持ってして解決する方が良いです。

例えば転職するべきか?という問いに対しては本を読み知識を増やす、友人、同僚に相談するなど環境に頼る方が良いです。

本来人間は脳の中では常に最適解をだして生活しています。

それが答えを出せなくなっている状態ということはGoogleの中に検索結果がないような状態です。

その状態で何度も何度もクリックするのはよりストレスを溜める行為です。

何かに没頭する状態を作ることで、脳内の特定の領域がマインドフルネスの実践によって変化し、ストレスや不安を軽減し、幸福感を高める効果があることが研究で示されています。

これは思考回路が何度も同じ道を行き来するのを全く違う角度から考える事が出来るからです。

それは頭の中で【もっと違う発想を!】と念じても意味がありません。

何か全く違うことを真剣に取り組む事、それが意外な近道になります。

優れた経営者は多趣味な人が多いです、それは様々な経験から幾つもの角度を持ち、マインドワンダリングを引き起こしにくい、起きてもすぐに別のことに没頭するなど、行動を止めない事ができるからと考える事ができます。

挑戦の数だけ失敗があり成功がある。

そう思えば悩み続けることは必ずしも良いこととは思えないです。

つまり、脳の働きを意識的にコントロールすることで、ウェルビーイングを向上させることができます。

まとめ


ウェルビーイングと脳神経哲学の関係は、我々の幸福感と生活の質に深く影響します。

脳内での感情の調整や意識の役割を理解し、マインドフルネスなどの実践を通じて、個人のウェルビーイングを向上させることができます。

この複雑な関係を探求することは、より意味のある人生と充実感を追求するための一歩と言えるでしょう。

このように、脳神経哲学の視点からウェルビーイングについて考えることで、ある種身体的な面ではなく、本質的な問題に少しは触れれたかと思います

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