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宇宙への憧れから株式投資へ【三菱重工】001

 私は小学生の頃、星に興味を持ちました。天体観測やプラネタリウムが大好きでしたが、受験戦争~社会人~定年退職までの慌ただしさの中で、「星が好きである」ことをすっかりと忘れておりました。

 しかし株式投資を研究しているうちに、再び興味が湧いてきました。著名投資家であるウォーレンバフェット氏について書かれた書籍の中で、彼は「その会社の社長になりたいと思えるような企業に投資せよ」と述べていました。

 財務状態が良好、時代の流れに乗っている、株価が上昇している、証券アナリストの評価、レーティング等々、株式投資をする際の銘柄選びの基準は様々ですが、10年以上の長期投資をするにあたっては、「その会社の社長になりたいと思えるような企業に投資せよ」というアドバイスは的を得ていると思います。

 小学生の頃は、単にアンドロメダ星雲を天体望遠鏡で観察して、とても奇麗だと感動しているだけでしたが、大人になって様々な雑学も手伝って、宇宙自体の神秘に興味を持つようになりました。

 なぜ宇宙が存在するのか、宇宙に始まりがあるのか終わりがあるのか、なぜ光速を超えられないのか。宇宙が存在するのは事実です。存在するものは造れるのではないか。誰かが造ったのではないか。ひょとしたら別の次元の生命体の惑星で、小さい女の子が学校の夏休みの課題で作ったのが「宇宙」かもしれません。

 もし自分で宇宙を創れたらと思うとワクワクします。138億年という歴史をあたかもDVDプレーヤーを操る様に早送りで鑑賞でき、日本の歴史(明治維新)などを覗くことができるかもしれません。ダーウィンの進化論が正しいかどうかも観察できるでしょう。ブラックホールなんか割りばしで突いてみましょう。

 そこで、私は小学生の頃から憧れであった「宇宙」に関連する銘柄を探し始めました。私は「会社四季報」という季刊誌を定期購読しています。この本には約4000社の上場企業の情報が記載されています。毎回全ページに目を通すのですが、「宇宙関連」というテーマでも銘柄のリストアップをしています。おおよそ100社ぐらいはリストアップできるのですが、その中でもダントツ日本一の「宇宙関連」銘柄は「三菱重工」だと思います。(アメリカのイーロンマスクさんの会社にも興味をもっています。別銘柄として後日触れたいと思います。)

 つまり、私は宇宙に憧れており、「三菱重工」の社長になりたいくらいこの会社の事が好きです。もっとこの会社について詳しくなりたいので、いろいろと調べ物をすることにしました。果たして「三菱重工」は「宇宙」を創ることはできるのでしょうか。既にロケットは飛ばしています。核融合にも詳しいようです。

 今回のシリーズは次のような資料に基づいて情報収集を行っています。その中から簡単にNOTEに連載してみたいと思います。今回は001号です。何回続けられるかわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

  ・会社四季報(東洋経済)
  ・公式ホームページ(三菱重工)
  ・有価証券報告書(三菱重工)
  ・中期経営計画書(三菱重工)
  ・日本経済新聞

 ちなみに冒頭の猫の写真は内容とは何ら関係ありません。単に私が猫好きなだけです。ご了承ください。

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(001)沿革と社是、事業内容

沿革

 三菱重工の創立は明治17年(1884年)までさかのぼります。この年、三菱の創業者である岩崎彌太郎は政府より工部省長崎造船局を借り受け、長崎造船所と命名して造船事業を本格的に開始しました。この造船事業は、のちに三菱造船株式会社に引き継がれ、大きく成長しました。

 昭和9年(1934年)には、船舶のほかに重機、航空機、鉄道車両を加え、社名を三菱重工業株式会社に変えて新しいスタートを切りました。

 第二次大戦後の昭和25年(1950年)、財閥の解体を目的とした過度経済力集中排除法に従い、一時的に西日本重工業株式会社、中日本重工業株式会社、東日本重工業株式会社の3社に分割されましたが、昭和39年(1964年)にはこの3社が合併し、新生三菱重工業株式会社が誕生しました。

 3社の経営力と技術力を結集することで、事業は一段と発展、重厚長大産業のリーディングカンパニーとして、現在にいたっています。

 なお昭和45年(1970年)には自動車部門が独立し、三菱自動車工業株式会社として発足、自動車の製造・販売をおこなっています。

社是

一、顧客第一の信念に徹し、社業を通じて社会の進歩に貢献する
一、誠実を旨とし、和を重んじて公私の別を明らかにする
一、世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開発に努める

売上と事業別割合

 三菱重工はとても大きな企業です。その中で宇宙関連の仕事はどのくらいあるのでしょうか。宇宙だけでは集計していませんが、「航空・防衛・宇宙」のくくりでは連結売上収益の約17%を占めるようです。

  連結売上収益 2023年度(実績)       46,571億円
     エナジー           37.80%
     プラント・インフラ      17.10%
     物流・冷熱・ドライブシステム 28.20%
     航空・防衛・宇宙       17.00%


 以下のような様々な事業を行っています。宇宙関連と思われる部署に★印をつけました。

 エナジー
 火力発電システム
 原子力発電システム
 コンプレッサ
 航空エンジン
 舶用機械、他
 プラント・インフラ
 商船
 エンジニアリング
 環境設備
 製鉄機械
 機械システム、他
 物流・冷熱・ドライブシステム
 物流機器
 エンジン
 ターボチャージャ
 冷熱製品
 カーエアコン、他
★航空・防衛・宇宙
 民間航空機
 防衛航空機
 飛しょう体
 艦艇
 特殊車両
 特殊機械(魚雷)
★宇宙機器、他

 特殊機械(魚雷)も作っているようですね。防衛もタイムリーなテーマですから興味津々です。では次回は三菱重工の宇宙部門がどのようなことをしているのかについて書いてみたいと思います。


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