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読書好きによる選書①

 新年になり10日が過ぎました。これを早いとするのか遅いとするのかはここまでの10日間をどのように過ごしたかということに直結するのではないかと、思っています。個人的には、10日間で自分の満足のいく「読書タイム」を取れた事が誇らしく思います。
 この今の気持ちを大切にしたいので、今日から個人的な選書シリーズも書いていきたいと思っています。更新については不定期ですが、基本的には、読書メーターでの自己の記録を引用しながら、関連図書同士をつなぐ橋渡しができればと思っています。


読書好きゆえの

 ちなみに、幼い時からの読書好きゆえに、図書と名がつくところ、もの、人に大きな興味を抱いています。

 「図書館」
 「図書室」
 「図書館司書」
 「図書だより」
 「図書館報」   などなど・・・。

 「1日図書館長」なるものがあるならば、間違いなく立候補するでしょう。

 そしてもう一つ好きなのは、「図書館」「図書室」「書庫」を舞台にしたお話を読むことです。

 今日は今まで読んできた本の中から、それらを舞台にしたものを選書し、紹介したいと思います。あなたのお気に入りが見つかれば幸いです。

4冊紹介します

 1冊目は、『ミュゲ書房』伊藤 調さんです。

新人作家の芽を潰してしまった若手編集者の宮本章。責任を感じた宮本は、退職を決意する。ちょうどその頃、北海道で書店を経営していた祖父が亡くなり、その書店経営を引き継ぐことになるのだが···。著者の作品を初めて読みましたが、作品の至る所にアイディアが散りばめられていて、作者の意図や想いが輝いていると感じました。新人作家の芽は、決して潰れてなどいなかった。北海道の冬の大地で眠る植物たちのように、見えないけれどしっかりと根を張り続けていた。最後はハッピーエンド、本好きの心に響く一冊。

『ミュゲ書房』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター (bookmeter.com)

 2冊目は、『お探し物は図書室まで』青山 美智子さんです。

装丁に惹かれて買った1冊。 お話を読み進めると同時に装丁を眺め見ながら楽しめる。 司書のキャラクターが個人的には好きで、ぜひ現実でもレファレンスをお願いしたいところ。 活字中毒の私にはどんな本を勧めてくれるのだろう。 本好きがもっと本の世界に入り浸れる1冊でもある。

『お探し物は図書室まで』|本のあらすじ・感想・レビュー・試し読み - 読書メーター (bookmeter.com)

 3冊目は、『この本を盗む者は』深緑 野分さん

スリル&ファンタジー。盗まれた本を探すたびに様々なファンタジーの世界に引き込まれていく。まるでドラえもんのどこでもドアを開くような感覚で。主人公、深冬の叔母であるひるねの正体を追う展開もなかなか、面白かった。この作者の直木賞ノミネート作品も読んでみたいと思う。

『この本を盗む者は』|本のあらすじ・感想・レビュー - 読書メーター (bookmeter.com)

 最後、4冊目は『図書館のお夜食』原田 ひ香さんです。

2024年、読了4冊目。図書館や図書室を舞台にしたお話が好きで読み始めた。まかないに出てくる数々の美味しい料理も料理好きにはたまらないところだが、何よりも、物語終盤で、図書館設立の裏側が暴かれていくの良かった。引っかかっていたものが一つにまとまっていく感じがして爽快だった。色々な立場の人が集まり合って、ドロドロするのではなく、ほっこり温かく関わり合っていくスタイルも好きだなと感じた。読書って色々な側面があるけれど、久しぶりに充足感のみで読み終わった作品だったと思う。作者の次回作も楽しみ。

『図書館のお夜食 (一般書)』|本のあらすじ・感想・レビュー・試し読み - 読書メーター (bookmeter.com)

ふりかえっての感想

 どの舞台でも、出てくる人と人との関わりを味わいながら読み進められるものばかりでした。特に、1冊目に紹介した『ミュゲ書房』と4冊目の『図書館のお夜食』が個人的にはお気に入りです。充足感と心の安定を同時にプレゼントしてもらえるような2冊だと思っています。

読書の醍醐味として(まとめ)

 読書をする上で、本と本とのつながりを意識して読んでいくと、読書の花園で優雅に昼寝をしながら、自分だけの庭園づくりをしているような気分になるのです。
 また不定期ですが、お届けできると幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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