【Vol.20】総合商社→リクルート→海外で主夫?! 異色のキャリアを歩む男が大切にしている価値観とは
皆さん初めまして。
リチャと申します。35歳です。
私は新卒で住友商事に入社し、その後リクルートに転職。そしてなんといまはロンドンで「主夫」をしています。
主夫になった経緯も、後ほどこの記事で詳しく書かせていただきます。
実は私、日本とイギリスのハーフです。大人になったら日英の架け橋になるような仕事がしたいと幼少期から思い描いており、就職活動では「世界を股にかけて大規模なビジネスに従事する」という思いがありました。
大学では、所属するラグビー部の先輩たちが総合商社で活躍している様子を聞いていて、稼ぎが良いとも聞いていました。漠然と「大人になったら稼ぎたい」と考えていたので、文系就職の「花形」と言われていた総合商社一筋に絞って就活は取り組みました。
簡単にこれまでのキャリアをまとめると、1 社目は 5年9カ月勤めて転職し、2 社目では6年9カ月 働きました。このとき、退職から 1 年 3 カ月前に妻に海外赴任の打診があり、1年後をめどに退職することを決めていました。
●この記事を書こうと思った理由
総合商社から飛び出す決断をし、2社目のリクルートを辞めて主夫になった現在までの経緯をお伝えすることで、自分と同じような悩みを抱えている誰かを勇気づけることになるのではないかと感じていました。
特に、かつての自分のように、夢に見た大手企業に就職しながらも燻っている若い人や、家庭とキャリアの両立に苦しんでいるビジネスパーソンにはぜひ読んでもらいたいです。
人生において価値観はライフステージとともに変わるものであり、周りの評価やかつての夢に縛られて生きる必要はないです。
自分がそのとき思うベストを追求すれば良いのだと、私の経験を通じて皆さんにお伝えできればと思います。
●ラグビー一色だった学生時代
まずは学生時代の話からしていきたいと思います。
私は大学時代、ラグビー部の活動に明け暮れていました。明け暮れすぎた結果、1年生の学期末には落第を言い渡されました...。
両親に電話で謝り、「もう一回 、1年生かぁ」と頭を抱えていました。すると、同じく落第した同級生の子が教授に直談判し、追試のチャンスをもぎ取ってくれました。
おこぼれに預かる形で私も追試を受けられ、無事に進級。結果として、ストレートで大学を卒業することができました。
●「世界」を意識した就活
就職活動では、「世界を股にかけて活躍したい」と考え、その思いが叶うフィールドを求めました。
文系学生にとって、メーカーは理系出身者が主役で、金融業界はなんとなくとっつきづらいイメージがありました。
一方で総合商社は、自分達のイニシアティブで複数業界の様々なステークホルダーを束ねて(あるいは根回しをして)、大きなプロジェクトを推進する
役割を担う立場で、とても魅力を感じていました。
自分が場を取り持って大きなことを成す、プロデューサーのような役回りが好きだったので、そのように感じていたと思います。
無事、住友商事から内定が出たときは誇らしい気持ちで胸がいっぱいでした。自分のこれまでの頑張りが、そして自分のポテンシャルが大企業のお墨付きをもって認められた、と感じました。
いま思えば、当時は正直にいって調子に乗っていたと思います。謙虚でいるべきと分かっていても有頂天な気持ちを隠せていなかったかもしれません。
配属うんぬんに関わらず、きっと自分が想像していた「かっこいいビジネスパーソン」になれると思い、とにかく嬉しかったことを記憶しています。
●入社後、さっそく抱いた違和感
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