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いしだ ひろき
2020年1月10日 14:43
落ちていた手袋を拾った。始発駅、1番乗りで乗車。合皮性でブラウンのもの。高そうに見えて、本当は高くないんだろうなと何となく分かってしまうような手袋。落とし物ってどこか所作なさげだけどこの手袋はドカッと椅子の真ん中にいて、なんだか図々しさも感じた。年末にウォークマンを落とした。気がついたのは飲み会に向かう電車内のなか。この電車を逃すと遅刻、というギリギリのラインで駅まで走った。電車には間に合
琴花酒
2020年1月16日 21:19
説教するのって快楽なんです。まいりました。我々ヒトは説教をすることで快楽を得てしまう生き物なんです。ドーパミンという脳内ホルモン(神経伝達物質)があります。ドーパミンとは、ざっくり説明しますと、達成感、快感、爽快感、喜び、感動などをもたらしてくれる脳内物質のことです。このドーパミンが説教をすることで出てしまうわけです。このドーパミンって報酬なんです。我々の脳の報酬になってしまうわけです
2020年1月20日 11:36
中年男性として見苦しくないよう、体を適度に鍛え、清潔感のある小綺麗な服を着て、奇をてらわず、いつも穏やかに過ごし、「ダンディーなオジサマ」と言われたい為に努力したところで、未だに「パンティー」という単語に反応してしまう俺は、結果として全ての努力も泡と化すのだろうと思う。俺ダメだ…
クルクル☆カッピー
2020年1月31日 07:34
【本日のBGM】
紗希
2020年1月16日 06:24
なんて静かな夜だろう。積もった雪が全ての音を吸いとっている。新しい年が明けて、初めての雪。沙織は、さっきからずっと窓を開けて外を見ていた。「明日は仕事はお休み。だから夜更かしができる。そして……会える」壁の時計を見る。午前1時を廻ったところだ。さっきまでの顔と違う沙織になった。緊張している。「……そろそろ、かな」沙織はそう呟くと、立ち上がった。厚手のコートを着ると、静かに階段を降りて玄関まで来