ガジュマル

もうずいぶん作文を書いてないことに気づきました。リハビリがてら徒然と思いついたことを書…

ガジュマル

もうずいぶん作文を書いてないことに気づきました。リハビリがてら徒然と思いついたことを書いています。 あっと驚くどんでん返しも 斬新な文体も出てきませんが、皆さんを心地よい眠りに誘う導眠剤くらいには なれたらいいなと思います。

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001.文才

 この世には2つの論調がある。 「努力は才能を超える」と「秀才は天才に勝てない」 (「努力できることがすでに才能」なんて身もフタもないことを言う人もいるが) 歴史に名を残す天才は他の誰にもマネの出来ない、誰も見たことのない何かを見つけ出し、作り出し、それを見える形に出来た人。 その新しい発見の基になる何らかの材料、その種類・量・時間。才能のない人間にも無限に近い時間をかければ、その無数の可能性の組み合わせの中から偶然正解にたどりつく者も現れるのかもしれない。あるいは自分で

    • 010.自然との距離感

       都会の人は言う 「自然を守れ」「大切な地球環境の保護をみんなで考えよう」  田舎の人は思う 人間ごときが自然をコントロールできるとか本気で思ってるのか ”自然”という単語を聞いた時、都会と田舎でこれほど認識の違う言葉はないと思う。都会の人間にとって自然とは普段なかなか触れられないもの、見つけに行くもの、時に牙を剥くが基本的には守るべき存在。そんなイメージだろうか。 田舎の人間にとって自然とは一言でいえば”厄介な隣人”である。 彼らにとって普段の生活は自然との戦いの延長

      • 009.ダサい文章

         5カ月前の自分が書いた文章を読み返して愕然としている。 重い。野暮ったい。目的語が分かりにくい。無駄が多い。 ケチをつけたいことはいくらでも出てくる。 書いている最中はもう少しマシに感じられる(日によってはノリノリだったりもする)のに時間が経つほどに違和感が増すのはなぜなのだろう。 ”夜中に書いたラブレターは朝見返すな”というのは昔から有名な格言だが、時間が経った日記の破壊力はさらに強力だ。 違和感なく読めるようになるには今の自分が当時とは別人と感じられるくらいの時間を待

        • 008.電柱と家賃と昔話(3/3)

           先祖の遺産として相続した山奥の土地。そこに立っている電柱の家賃を支払いたいと電力会社から通知が届いたが所在地に覚えがない。一族の誰も知らない新事実が分かるかもと期待して私は現地へ。 結論から言うと現地へは行かなかった。自宅の室内で全て解決してしまったのだ。 現地へ走って謎の電柱をこの目で見てみたいとは思ったものの、その所在地は県境の山の中。普通車で通るには技術と勇気が試される細い道で、踏み外せば谷へ真っ逆さまだ。 今は便利な時代になったものでグーグルマップを利用すると道

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          007.電柱と家賃と昔話(2/3)

           ある日電力会社から届いた通知。 ”ウチがあなたの土地に立てている電柱の家賃を払いたいから、登録状況に変更があれば教えてほしい”という、よくある確認文書である。 そういえば居住地の変更を忘れていた、連絡しないとな。と思ったが問題はそこではない。 こんな場所に立ってる電柱のことなど知らないのである。 通知には電柱番号と種類、他には契約者名とざっくりした所在地が書かれているだけで具体的な地図情報はない。 電柱の所在地はK地区。ずっと同じ町内で暮らしている両親がこの地名に疑問を持

          007.電柱と家賃と昔話(2/3)

          006.電柱と家賃と昔話(1/3)

           数年前、親戚の遺産を相続した。 山奥で静かに暮らしていたその家には後継ぎがおらず、親族の不幸も重なってお家断絶の危機に陥った。まだ先の話だろうと気楽に考えていた時間の猶予がなくなったため、急遽白羽の矢が立てられた私が養子に入る形で家は形を残すことになった。田舎の家では割とよくある話だ。 家の遺産を完璧に整理してあの世に旅立つ人間などほとんどいない。 申告のために親族がどんな資産を持っていたかを調べて役所や法務局をハシゴした。面倒な部分は親がある程度まとめてくれていた為それ

          006.電柱と家賃と昔話(1/3)

          005.愚者は経験に。

           作文のリハビリと称してアカウントを作ったのが4か月前、その間書き上げた記事は4本。さすがに履歴が寂しすぎるので来月からペースアップを図りたいところ。 そんなわけで趣味の投資の話。  株式投資を始めて間もなく丸10年になる。 初めて買った株は当時話題だったアメリカの3Dプリンターの会社だった。 10年前はちょうど新聞やテレビで投資だのインデックスだの言われ始める直前で、周囲にも株をやっている人間はいなかった。 (言わなかっただけかも知れないが、公言できるほど良い目でも見られ

          005.愚者は経験に。

          004.時代は巡る

           広い道路を車で走っている。 複数ある車線は流れてはいるが車で詰まっており、少し先に先頭を走る車両が見える。時速65kmほどで安全運転に徹する先頭車両に対して、後ろについた車の挙動が明らかにイライラしているのが分かる。 あおり運転が厳罰化されて以来、幹線道路で分かりやすく前の車両に突っかかる車は減ったが、やはり1秒でも早く目的地に着きたい、前を行く車を追い抜きたいという感情は走り方から見えてしまう。動きに全く動揺するそぶりは見られないが、先頭車両のドライバーは敏感に感じてい

          004.時代は巡る

          003.素敵なステーキ

            あ、肉食べたい。 晩御飯をどうしようか考えていたらステーキハウスが目に入った。実のところそこまで空腹だったわけではないのに気が付いたら店内にいた。肉に呼ばれたとしか言いようのない引き寄せられ方だった。 安さを売りに店舗を増やした某チェーン店を除けばステーキハウスには10年は来ていない。なぜ自分はここにいるのかといまだフワフワした気持ちのままステーキとハンバーグのコンビを注文する。サラダバーは当然セットだ。もし自分が中学生なら肉をおかずに肉を食う勢いだったろうが今は違う

          003.素敵なステーキ

          002.ローテク

           新しい1年は頭痛で始まった。 せっかくの誕生日は朝から体調不良。寝不足に加えて長時間のゲーム、さらにジムで身体を追い込んだことによる疲労、全てがたたって起き上がれなくなった。 原因が分かっているので焦る必要はない。たっぷりと二度寝すること6時間、正午を回ったころ体調は回復した。 幸か不幸か今日は予定がない(どちらかと言えば不幸だろうが)。スッキリした頭で何をしようか考えていて閃いた。 今日はなにもしない。 ゲームのしすぎで眼が疲れているのだから今日はあらゆる電子機器

          002.ローテク