Shoe Dog
初めましての人もそうでない人も、ここにきてくれてありがとう。
フィル・ナイト
「 Shoe Dog 」
私は本を読む前に評判や、あらすじはほとんどみない。
だから、正直人に勧められれば
内容も知らないまま読み始める。
この本もそうだったからまさか、NIKEの創始者による自伝だとは。
アテネで勝利の女神ニケに深く感動し、「この時は、この女神との出会いが大きく運命を動かすことになろうとは思わなかった」(うろ覚え)みたいな文章を読むまでは、なんのこっちゃい。と思いつつ読んでいました。にぶちん。
結論からいうと、この本を読んでいるととても力が湧いてきた。
この本の主人公はフィル・ナイト。
今のアシックス、旧オニツカタイガーの靴をアメリカで売ったるけんね〜と言って起業した24歳の青年だ。
後のナイキを創業した人。ナイキって熱くてクールなイメージない?
だからてっきり、スマートなサクセスストーリーなのかと思っていたの。
だけど読んでみてびっくり。
ハッタリかましてアメリカでのオニツカの独占権をチャッカリもらったり、
めちゃくちゃ働いて稼いでくれる仲間からの手紙を、無視し続けたり仕事のことばっかりで奥さんの出産もなんだか上の空だったり結構めちゃくちゃな人。
スマートのへったくれもない。めちゃくちゃ泥臭い。そして人間臭い。
控えめに言って鼻が曲がるくらい臭い。ぷんぷんしてくる人臭さだ。
ただやはり成功者の考えは違うなと思う部分も多く
人に任せて自由にやらせる度胸。
任された人は張り切り、問題が起きても仕方ないなあと思わせる人たらし。
困ったときに助けてくれる人々の数を鑑みると、愛嬌の良い人だったのだろう。
人は、自分をさらけ出して何かを夢中で走り続ける人が好きだ。そんな人に巻き込まれたいとも思っている。その人の夢を一緒に追いかけていたら、きっと自分も空を飛べるんじゃないかと期待するのかもしれない。
それは悪いことでもなんでもなくて、自由な魂に惹かれること。何人分もの熱量のある人に、巻き込まれて自分自身も熱くなれるなら、そんな素敵なことはないよね。
学んだことは「正しいとか、正確とか、着実とかそんなことはどうでも良い
醜くてもみっともなくても、髪振り乱して走り続ける。」
ってこと。足を止めそうになったら、フィルナイトにまた会おう。
最後まで読んでくれてありがとう。
20204025
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