子どもの頃の休日は日曜日だけだった。 その日の朝ごはんはいつもお父さんが作ってくれた。 栄養価とかバランスとかそんなことよりも気分まかせ その時のテンションが上が…
いつからか全く見なくなったけど、小さな頃繰り返し見る夢があった。 それはどこか遠い昔のどこか海の近いところで、石畳の道。 村なのか?町なのか?規模も、どこの国かも…
子どもの頃、日曜の朝が好きだった。 平日、早朝から働き詰めの両親が、日が高くなるまでゆっくり寝ていて、 親子で川の字になって眠る寝室の、カーテンの色が田舎の月夜の…
うつつ さきこ
2023年8月10日 18:12
子どもの頃の休日は日曜日だけだった。その日の朝ごはんはいつもお父さんが作ってくれた。栄養価とかバランスとかそんなことよりも気分まかせその時のテンションが上がるものというのがお父さんの朝食メニューを決めるのに一番重要でたこ焼き器でホットケーキミックスを焼いて中にソーセージやチーズを入れたりいちごジャムやチョコレートが入ってる時もあってコロンとして熱々に焼いたものを紙コップに入れて手渡
2023年8月2日 15:50
いつからか全く見なくなったけど、小さな頃繰り返し見る夢があった。それはどこか遠い昔のどこか海の近いところで、石畳の道。村なのか?町なのか?規模も、どこの国かも、どんな時代なのかもはっきりとはわからない。緩やかな坂道があってそれを下る幅2メートルくらいの道。白い壁、ベージュの大きめの丸っこい石を敷き詰めた足元。左に曲がる緩やかなカーブに入る手前、一瞬突き当たりに見える正面に真っ白い大き
2023年7月31日 18:19
子どもの頃、日曜の朝が好きだった。平日、早朝から働き詰めの両親が、日が高くなるまでゆっくり寝ていて、親子で川の字になって眠る寝室の、カーテンの色が田舎の月夜の青い空のような深く優しい色だった。レモンイエローのようなレースのカーテンと重なって、太陽の光。隙間から差し込む光線。「きっと海にいる魚はこんなふうに空を眺めてるんだろう」と妄想するのが好きだった。いつまでもそうしていられた。