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コミュニケーションお悩み解決室/【第6回】類語検索とストックで語彙力アップ

コロナ禍での生活は、何かと外出を控えるため、人とのコミュニケーションはメールやチャットツールを利用する機会が、いままで以上に増えたのではないでしょうか。ですが、この「文字だけ」のやりとりに、うまく意思疎通ができなかったり、伝えたい意図にズレが生じてしまったりと、むずかしさを感じている人も多いことでしょう。このコラムでは、テキストコミュニケーションを円滑にするポイントを、皆さんにお伝えしていきます。

過去の記事を振り返りたい方は、以下からチェックしてください!

【第1回】コロナ禍で露呈したチャットの難しさ

【第2回】やさしさ・感謝増しのコミュニケーションが職場を救う

【第3回】意外と知らない「嫌われる3つの文章」

【第4回】テキストコミュニケーションで避けたい3つのこと

【第5回】文章はいったん寝かせる「熟カレー理論」

近年、語彙力にまつわる本がブームです。
 
『語彙力こそが教養である』(齋藤孝著・角川新書)
『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(山口謠司著・ワニブックス)
『今日から役に立つ!使える「語彙力」2726』(西東社編集部・西東社)
 
いずれも10万部を超えるベストセラーとなっています。なぜこれほどまでにブームなのか。それは昔よりも文章を書く機会が増えており 、語彙力の重要性に気づきはじめたのではないかと、私は見ています。
 
インターネットが世の中に出てくる前、文章を書く機会はどれくらいあったでしょうか。おそらく学校の読書感想文や入試での小論文、大学の卒論・レポート、企画書などが一般的でしょう。
 
ところがインターネットが登場。Eメールといった通信手段が、これまで電話で話していたことを文字でのコミュニケーションに変えてしまいました。もちろん、すべてメールで済ませるということはありません。ただ、電話でなくてもよいことは、たいていメールで済ませる人が多いのではないでしょうか。
 
そこに輪をかけるように、Twitter・Facebook・Instagram・LINEが登場。スマホやパソコンさえあれば、自ら情報発信できるようになりました。
したがって文章を書く機会は昔に比べて相対的に増えているといえます。この点をコピーライターの糸井重里さんが著書の『インターネット的』(PHP新書)の中で指摘しています。
 
「いまネットでホームページを開いている青年たちも、電子メールでともだちと『おしゃべり』をしている少女たちも、平気で原稿用紙二枚分くらいの原稿は書いているはずです」
 
本書は2001年に発行されたものです。いまなら電子メールが、さながらLINEやFacebook Messengerなどでしょうか。
 
そうすると昔に比べて文章を書く機会が増え、SNSで自分の文章を他人にさらす機会が増えた。自分の語彙力の乏しさに気づき、語彙力本ブームが起きたのではないでしょうか。
 
たとえば、こんな人を見たことや聞いたことがありませんか。食レポなら「わー、メッチャおいしい」ばかり連発する人。何を見ても「かわいい」とか「マジで!」と反応する人……。いわゆる「ボキャ貧」という評価につながってしまいます。
 
では、どうすればよいでしょうか?
そこでオススメな方法が、類語検索で語彙力をアップすることです。
 
ネットで「類語検索」と検索すると、検索サイトが出てきます。ここでは例として、次の言葉を類語検索してみました。
 
◯おいしい=うまい、旨味がある、味わいがある、いい味出している、ほっぺたが落ちるよう、口当たりのよい……など

◯かわいい=可憐、愛くるしい、ラブリー、キュート、目に入れても痛くない……など

◯うれしい=心うれしい、喜ばしい、愉しげ、ご機嫌、ハッピー……など

◯すごい=目覚ましい、驚異的、輝かしい、あっぱれ、めちゃくちゃ、甚だしい……など
 
一語に対して、これだけバリエーションがあります。
実際に使いながら身につけていくことで、あなたの言葉の表現力がアップしていくでしょう。
たとえば、レストランに行っておいしいごはんを食べたとき、「おいしい」以外の表現を使ってみる。グルメ番組の食レポを見て、自分だったらどうやって表現するかを考える。これをやってみると随分表現力が上がってくるはずです。手はじめに、自分の好きなヒト・モノ・コトを題材にしてやってみるのがやりやすいと思います。
 
具体例をいくつか挙げてみます。
 
【例1】「推し」のアイドルの可愛らしさを説明するとき
・あのクリクリした目がたまらなくかわいい
・あの笑顔に誰もが癒やされる
・私服がとてもキュート
 
【例2】高級ホテルのケーキバイキングのおいしさを説明するとき
・有名なパティシエの監修なので、折り紙付きの味である
・とくに、チーズケーキが、口あたりなめらかで幸せな気分になる
・酸味と甘味のバランスが絶妙で、いい味出している
 
また「いいな」と思った語彙や表現は、自分の中にストックしておきましょう。ノートや単語帳にメモしたり、パソコンやスマホのメモ帳に保存しておくのもよいです。
楽しみながら類語検索をして言葉の表現力をアップしていきましょう!

今回はここまでです。
また次回にお会いしましょう!

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【著者プロフィール】

平山幸聖

話し方講師・鉄道オタク
1981年10月生まれ。福岡市出身。物心ついたときから鉄道好き。乗る・撮る・模型を集めるなど、鉄道趣味全般を網羅する「総合鉄」。鉄道模型は800両超を所有。
大学卒業後、新聞社に入社。もともとコミュニケーションが苦手で、職場の人間関係がうまくいかず、印刷会社や病院の事務職などを転々とする。
そんな中、「自分の心理と会話の質が変わればコミュニケーションがうまくいく」ことに気づき、心理カウンセラーの資格を取得。その後、講師として活動し講義やセミナーを1,000回実施。多数の登壇の中で、「話し方が変われば性格が変わる」ことを確信。
現在は全国展開する社会人向けビジネススクールの事業部長として、伝わる話し方、ディベート、論理的会話術、人前で緊張しない話し方など、会話からその人の人生を変えていくサポートをしている。

【書籍情報】

苦労して会話をするのは、もうやめましょう!

「好きなヒト・モノ・コトになると、つい話しすぎて相手の表情を曇らせてしまう」
「報告・連絡・相談やプレゼン、説明が苦手」
「上司から『何を言っているかわからない』と言われてしまう」
「オンラインでコミュニケーションを取る機会が多くなったけど、いまひとつ伝わらない」
など、コミュニケーションにおける悩みは尽きません。

私もそうでしたが、一般的に◯◯オタクと呼ばれる方はコミュニケーションが苦手と言われており、どちらかというと暗い目で見られています。『ヲタクに恋は難しい』という映画もありました。

「◯◯オタクって、その分野に関して並外れた知識や行動力を持っているのに、そんな目で見られるのはもったいない! コミュニケーションが苦手な私でも話し方の講師になれたのだから、皆さんのお役に立ちたい。自分の好きなことや趣味を武器にすれば、会話力アップを図れるのではないか」との思いが本書誕生のきっかけになりました。

本書は、自分の好きな、芸能人・アーティスト・アイドルなど(=ヒト)、漫画・アニメ・鉄道など(=モノ)、旅行・スポーツ観戦・食べ歩きなど(=コト)を武器にして、会話のスキルアップができます。話すだけではなく、論理的思考、聴く力、プレゼンに役立つ図の作り方など、すぐに役立つテクニックをギュッと詰めました。

もちろん◯◯オタク以外の方にもお役に立てる内容です!
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【目次】
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第二章 好きなヒト・モノ・コトを武器に会話上手になる
第三章 会話上手は聴き上手
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