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『そうだ 本、出そう。 商業出版したい人が最初に読む本』第一章・無料全文公開

書籍『そうだ 本、出そう。 商業出版したい人が最初に読む本』より、第一章「本を出してみたら、こんなにイイことが!」の無料全文公開!
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自分を取り巻く世界が変わる 

「本を出すと世界が変わるよ」

かつて、「いつかは本を出したい!」と悶々としていた頃、すでに本を何冊も出している人からそんな言葉をかけてもらったことがあります。
世の中のすべてをわかったような顔でそんなことを言われても、当時の私には、正直「ウラヤマシイ」だけでした。
しかし、本を数冊出した時点で、すぐにわかりました。
「本を出すと世界が変わるよ」という言葉。
それは、ウソ偽りのないホントのことだったのです。

「世界が変わる」といっても、なにも印税で大きな家に住み、外車を乗り回すとか、そういう話ではありません。そうではなくて、世の中や人生に対する考え方や自分を取り巻く環境が変わるのです。
具体的に変わったこと、よかったことを挙げてみると……。

自分に自信が持てる

なにしろ、自分が書いた本が書店に並ぶのです。
私が書いた原稿に対して出版社が何百万円も出資して本にしてくれて、その本をまったく見ず知らずの人たちが千円以上ものお金を出して買ってくれる……。
もう、考えただけで自信になります。
「なかなかやるじゃん、自分!」です。

感謝の気持ちでいっぱいになる

見本誌が自宅に届いて、でき上がったばかりの本を手にした時は、「編集者さんと、私に本を書かせることを決めてくれた出版社さん」に感謝!
その本が書店で並んでいるところや、本の広告が新聞に載っているのを見つけた時は、「出版社の営業さんや販売促進担当の皆さん」に感謝!
書店で手書きのPOPが添えられているのを見た時は、「書店の店員さん」に感謝!
そしてもちろん、私の本を買って読んでくださった「読者の皆さん」に感謝!
もう、本を出すと、感謝、感謝の連続なのです。
こんな気持ちは、本を出していなければ、味わうことはなかったと思います。

お小遣いが入る

「序章」でも触れたように、「自費出版」とは異なり、「商業出版」では、自分からの持ち出しのお金はいっさいありません。
それどころか、その発行部数によって、あなたには「印税」が入ります。

印税……。

なんとも甘美な響きではありませんか!
この印税は、たとえば1冊千円の本を3,000部印刷し、あなたの印税率が10パーセントなら、約30万円が手元に入ってきます。
計算は簡単です。
1,000円×3,000部=300万円(全部売れた場合の売上)
300万円×0.1(印税率)=30万円(印税)ですね。
何冊売れるかは関係なくて、印税は発行された冊数分だけ入ってくるのが主流(経営がキビシイ出版社は「売れた分だけ支払う」というところも……)です。
「印税率」は10パーセントが相場ですが、新人の場合はもっと低いこともあります。(逆に売れっ子作家は15パーセントなどになる場合もある……らしい)
ちなみに私の1冊目は、間に出版企画者が入っていたこともあり、3パーセントにも満たない低さでした……。

お気づきですね。

夢を壊すようですが、あなたがちゃんと会社勤めで働いているのならば、印税は「ちょっといいお小遣い程度」だと思ってください。
書店で平積みされている本でも、5,000部刷って50万円くらいが入るという計算(定価が千円の場合)です。
それって普通の会社員の2か月分の給料ですよね。
「本を書いて左うちわの印税生活!」にはなりません。
もちろん、「年に何冊も本を書き続けられる」という人や「ドーンと増刷がかかるような本を書ける」という人なら話は別です。

「センセイ」と思ってもらえる

日本では、「著者はセンセイ」という、大いなる勘違い(?)が根づいています。
まだ数冊しか本を出していなかった頃でさえ、初めて編集者さんとお会いする時には、「西沢先生」と呼ばれました(ちなみに私はいつも、「センセイと呼ばれると脇の下がかゆくなりますので、『さんづけ』で呼んでください」とお願いします。そうすると、編集者さんは笑ってくれて、打ち解けることができます)。
今の日本では、本を出しているだけで、その人のことを「センセイ」と呼ぶ傾向があります。つまり、「初めてお会いする相手に信用され、ハッタリが効く」ということ。
自分をブランド化する「セルフブランディング」において、「本を出す」というのはとても有効な手段です。

たとえば、フリーランスとして働く人にとって「出版」は、「社会的な信用」につながり一気に商売がやりやすくなります。
「企業のトップは本を書いて自分の商売へつなげるべし!」と説く経営コンサルタントもいるくらいです。
知り合いの学生は、電子書籍の出版を教える塾に通って電子書籍を出版。それが就職活動で強いアドバンテージとなって、ラクラクと9社から内定をもらいました。
本を出すということは、大きな社会的信用につながるのです。

あこがれのメンターと簡単に親しくなれる

「あこがれの有名人と会う一番簡単な方法は、自分自身が相手にとって会いたくなる人間になること」
そんな言葉をどこかで聞いたことがあります。
「本を出している」と「会いたいメンター(=心の師匠)」との距離がグンと縮まります。
私は本を出してから、多くの「あこがれのメンター」と知り合いになれました。

講演会などへ行って、名刺交換をすると、「あっ、あなたも著者さんですか」となって急速に親しくなれるのです。
大好きな著者、ひすいこたろうさんと名刺交換させていただいた時は、ひすいさんから「ああ、西沢さんですか! 立て続けに本を出して絶好調ですね!」と声をかけていただき大感激しました。「本を出していてよかった~」と思ったものです。まあ、その時は、ひすいさんのほうがベストセラー連発で、私よりよっぽど絶好調だったのですが(笑)。

メンターだけではありません。
私は本を出してから、たくさんの著者、編集者、コンサルタント、起業家など、スゴイ人たちと一気に知り合いになることができました。
どなたも「講演会」で何時間でも平気でしゃべれるような方ばかり。
本を書いていなければ、こんな方たちと、知り合いになることはなかったと思います。

そんな人たちとの会話は本当に面白く、勉強になります。
一緒にいると、ものすごく刺激になるのです。
そして、そんな人たちとの出会いが「新しい本の企画」のきっかけになっていく……ということもだんだんわかってきました。

「本を出して変わったこと」「本を出してよかったこと」
もっともっとあるのですが、このへんで第2章へ進みましょう。

あなたにも、ぜひ、「本を出して世界が変わる経験」をしていただきたいと思います。

*   *   *

第一章はここまで!
続きを読みたい方は、各電子書籍ストアにて発売しておりますので、是非お買い求めください。
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書籍『そうだ 本、出そう。 商業出版したい人が最初に読む本』

著者プロフィール

西沢泰生

1962年、神奈川県生まれ。
子どもの頃からの読書好き。「アタック25」「クイズタイムショック」などのクイズ番組に出演し優勝。「第10回アメリカ横断ウルトラクイズ」ではニューヨークまで進み準優勝を果たす。就職後は、約20年間、社内報の編集を担当。その間、社長秘書も兼任。
主な著書:『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(アスコム)/『夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語』『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』(三笠書房)/『「読むだけで売れる」魔法の物語』(産業編集センター)/『コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語』(PHP文庫)/『朝礼・スピーチ・雑談 そのまま使える話のネタ100』(かんき出版)他。

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