小学校の先生として大切だった10のこと〜同じ方向を向く
《その10》
保護者の方と話すときは、
同じ方向を向いて話す。
個人懇談
これだけは、
いつになっても胃がキリキリしますよね。
子どものことを1番に思う、保護者の方と先生との大切な時間。
有意義なはずの時間を、緊張と不安で包んでしまうのはもったいない。
きっと保護者の方たちも、同じ氣持ちなのかもしれません。
緊張を解き放つ「きっかけ」は、
とても簡単なことです。
教室内に子どもたちの作品を飾る
まず初めに、
子どもの作品を鑑賞して会話をしてみましょう。
壁に並ぶ絵を、同じ場所から眺めます。
描いていたときの様子を伝えてみてください。
一人の子どもを想う、保護者の方と先生の氣持ちが重なります。
作品であれば、一緒に手に取り眺めます。
立場は違っても、純粋に子どものことを想う氣持ちは同じ方向にあるはずです。
椅子は横に並べる
有意義に話せる場づくりです。
向き合う形を取らず、椅子は横並び、もしくは正面に視点が合うよう弧を描くような形にします。
向き合うことも時として良い場合もありますが、同じ方向を向いて、同じ子どもの将来を見つめながら話します。
その目線には、
子どもたちの座席や作品が並びます。
子どもたちの生き生きとした視線を思い返せば、自然に優しい笑顔になるはずです。
自然に会話の主語が「私は」から「子どもは」に変わることでしょう。
子どもたちを心配するのは、親も先生も同じ。
それはその子たちのことを1番に考えているからに決まっています。
何て素敵なエネルギーでしょうか。
それを合わせて真っ直ぐに放てば、子どもたちの将来をより明るく照らします。
子どもたちの前でも
教卓に先生。
座席に子どもたち。
向かい合う時間が多くを占める教室。
子どもたち全員の顔が良く見え、重要なフォーメーションに違いはありません。
時には、教卓から離れて、子どもの小さな座席に、長い脚を押し込んで、座ってみてください。
子どもたちが毎日何を見つめているのか、知ることができるでしょう。
先生の立つ姿
大きな黒板
近くに聞こえる友だちの話し声。
みんなで描いた学級目標
少し歪んでいる時計
文字が消えかかっている日直さんの名前
先生の机に乗っている沢山の物たち!!!笑
意欲に繋がるものもあれば、改善するべき点も見えてきます。
子どもたちと同じ目線で、同じ方向を向いてみることで、見えてくることがたくさんあるはずです。
人として
「先生だから」
「子どもだから」
立場や役割はそれぞれ違い、
それぞれの使命がそこにはあります。
先生だって悲しくて泣くし、腹が立つことだってあります。
子どもだって我慢してることはたくさんあります。
立場や役割を取っ払ってしまえば、、
人として生まれ、喜び、悲しみ、間違い、笑い、幸福になるべきことはみんな同じです。
「きっかけ」は簡単なこと。
同じ方向を向くだけ。
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